二次創作小説(紙ほか)

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.102 )
日時: 2013/08/10 08:32
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)

デッキ調査室メンバー
アルフ……デッキ調査室室長にして、司会進行まとめ役。
ミーシャ……最近デッキ調査室に配属された新人研究員。
ティノ……デッキ調査室の一員。自然を愛する現代っ子。



ミーシャ
「おはようございますー」

アルフ
「あ、ミーシャちゃん。おはよう、早いね」

ミーシャ
「時間を指定されなかったので、早いもなにもないと思いますけど、なにせ今日で二回目のお仕事ですからね! 私、頑張っちゃいますよー!」

アルフ
「やる気があるのはいいことだけど、飛ばし過ぎて倒れないでね。俺が相手ならともかく、他のメンバー相手だとかなりきついだろうから」

ミーシャ
「そういえば他の人たちはいないんですか? まさか今日も……?」

アルフ
「連絡は来てないから、その可能性は十分あり得る。ま、別に珍しいことじゃないし、しばらくしたら誰か一人くらいは来るかもよ?」

ミーシャ
「そんな適当な……」

アルフ
「そんなもんだって。ほら、噂をすれば足音が——」

???
「しーつちょーう!」

アルフ
「ほら来た」

ミーシャ
「ほんとに来ました……」

???
「あれ? 室長、この子誰です? 見たことあるようなないような気がするんですけど?」

アルフ
「初対面のはずだよ。この前この調査室に配属されたミーシャちゃん」

ミーシャ
「ミ、ミーシャです、よろしくお願いします……」

ティノ
「へー。僕はティノ、よろしく!」

アルフ
「で、ティノ君。今回はどこに行ってたの? なんか前、大自然をその身で感じに行くとかなんとか言ってたけど」

ティノ
「ああ、そのことですか。山に行ってました、山籠もりです」

ミーシャ
「山ですか!? しかも籠ってたんですか!? なんかすごいです、なんの修行ですか?」

ティノ
「大自然をその身に感じて、世界の自由と理を感覚で掴む修行かな。同時に世界中の人と遠隔で交信したりとかもしてたよ」

ミーシャ
「し、室長さん! ティノさんすごいです! 仙人みたいです!」

アルフ
「あー、はいはい。で、ティノ君、山に籠ってなにしてたの?」

ティノ
「ですから、自然を体感してたんですよ。同時にこの地球の人々と一体になったかのような感覚を共有しあって——」

アルフ
「具体的には?」

ティノ
「ネトゲしてました」

ミーシャ
「山でですか!? 電気通ってるんですか?」


アルフ
「ま、そんなことだろうと思ったよ。ティノ君、自然が好きにわりにゲームとかばっかりしてるし」

ティノ
「いやー、はは。でも自然を体感したのは嘘じゃないですよ? 珠に外に出て森林浴的なものとかしてましたし。それにほら、今回の活動のネタも持ってきたんですよ?」

ミーシャ
「またネタって言っちゃうんですね……」

アルフ
「ふーん。で、そのネタって?」

ティノ
「ふっふっふ、これです!」


萌芽神話フォレスト・プロセルピナ 自然文明 (6)
進化クリーチャー:メソロギィ/スノーフェアリー/アース・ドラゴン 13000
進化MV—自分のスノーフェアリー一体と自然のクリーチャー二体を重ねた上に置く。
コンセンテス・ディー(このクリーチャーの下にある、このクリーチャーと同じ文明のすべてのクリーチャーのコストの合計を数える。その後、その数字以下の次のCD能力を使う)
CD6—バトルゾーンのクリーチャーを一体、持ち主のマナゾーンに置く。
CD7—このクリーチャーが攻撃する時、または自分の他の自然のクリーチャーを召喚した時、墓地または山札の一番上からカードを一枚、マナゾーンに置く。
CD12—カードの効果で自分のマナゾーンにクリーチャーが置かれた時、そのクリーチャー以下のコストのクリーチャーを一体、マナゾーン
からバトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー

ミーシャ
「し、神話カード、ですか……!?」

アルフ
「ああ、そういうことか。ティノ君にしてはまともだね」

ティノ
「はい、というわけで今回は、空城夕陽くんの親友である、春永このみちゃんのデッキを考察しましょう!」



[スピード&パワー 加速と進化]

ティノ
「まーと言っても、今回考察するのは《プロセルピナ》の入ったスノーフェアリーデッキじゃなくて、その前に使ってたやつだけどね」

ミーシャ
「え? なんでですか?」

アルフ
「それは俺も疑問だよ。せっかくだし、神話カードの入ったデッキを考察すればいいじゃん」

ティノ
「分かってませんねー、室長。前回、室長たちはなにを紹介してたんですか?」

アルフ
「別に紹介してたつもりはないけど、っていうか前回ティノ君いなかったじゃん」

ティノ
「そんなことはさて置き、室長、物事には順序ってものがあるんですよ。それを順番に成し遂げて行かなくちゃ、見栄えが悪くなるでしょう?」

アルフ
「ごめん、なに言ってるのかさっぱり分かんない」

ティノ
「要するに、前回は空城くんの初期デッキを紹介したから、今度は春永ちゃんの初期デッキを紹介しようというわけですよ。OK?」

アルフ
「正直まだよく分かんないけど、もういいや、とにかく進もう。で、春永さんの最初のデッキって言ったら」

ミーシャ
「ビーストフォークやヒューマノイドがたくさん入った、すごい攻撃的なデッキですよね!」

アルフ
「そう! 火文明のスピードと自然文明のパワーを生かして、序盤からガンガン攻撃していくデッキだ」


無頼勇騎ゴンタ 火/自然文明 (2)
クリーチャー:ヒューマノイド/ビーストフォーク 4000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。


無頼勇騎タイガ 火/自然文明 (2)
クリーチャー:ヒューマノイド/ビーストフォーク 2000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
スピードアタッカー


アルフ
「やっぱり強力なのは、コスト2の多色クリーチャーだね。《ゴンタ》は高いパワーで相手のブロッカーを突っ切れるし、《タイガ》は最速のスピードアタッカーで2ターン目から攻撃ができるよ」

ティノ
「おっと室長、2コストで注目するクリーチャーはそれだけじゃありませんよ?」


斬斬(ギルギル)人形コダマンマ 火文明 (2)
クリーチャー:デスパペット/エイリアン 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをひとつ手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。


ティノ
「この火の《コダマンマ》は、こういう序盤から殴りに行くデッキには欠かせない存在ですよ」

ミーシャ
「え? でもこのクリーチャー、召喚した時にシールドを手札に加えちゃうんですよね? パワーが高いわけでも、S・トリガーが使えるわけでもないのに、シールドを一枚減らしちゃうのはもったいなくないですか?」

アルフ
「いや、そうでもないよ。シールドブレイクっていうのは、手札補充の役割も兼ねてるからね。相手の手札が少ない時とか、まだとどめを刺せそうにない状態なら、シールドをブレイクするのを躊躇うよね?」

ミーシャ
「はい、相手の手札が増えて逆転されるのが怖いですから、もっとクリーチャーを増やして一気に攻めます」

アルフ
「手札が増えればそれだけ戦略が組み立てやすくなるし、特殊勝利を狙うデッキでもない限り、どのみち相手は最終的にシールドをブレイクしてくるから、それを先取りするって考えれば、あんまりデメリットじゃないでしょ?」

ミーシャ
「う、うーん……」

ティノ
「室長の説明は小難しいですね。つまり、序盤から攻めるデッキはすぐに手札がなくなるでしょ? だからそれを補充しつつ、相手が攻める前にこっちがとどめを刺せば、シールドを減らしてもデメリットにはならないってこと。ひたすら攻めるデッキだし、早い段階でダイレクトアタックを決めるのは難しくないはずだよ」

ミーシャ
「あ、なるほど。そういうことですか」

アルフ
「それで分かっちゃうんだ」

ティノ
「それにもし手札に加えたカードが火文明なら、《デュアルショック・ドラゴン》がすぐに出せるし、なかなか便利だよ」


デュアルショック・ドラゴン 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 8000
S・バック—火
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の墓地に置く。
W・ブレイカー


アルフ
「シールドを一枚墓地に置くから守りは薄くなるけど、3ターン目とかにこんな大きなクリーチャーが出たら、相手も対処に困るだろうね」

ミーシャ
「2マナクリーチャーもすごいですけど、3マナのクリーチャーもいっぱいいるんですね」


青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ) 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。


天真妖精オチャッピィ 自然文明 (3)
クリーチャー:スノーフェアリー 1000
S・バック—自然
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。


誕生の祈(バース・アイ) 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク 2000
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、自分の山札を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。


アルフ
「そうだね、このデッキは3マナ溜まってからの加速力が物凄いんだ」

ミーシャ
「やっぱり《青銅の鎧》は王道のマナ加速クリーチャーですね。ここからマナを溜めて、一気にクリーチャーを展開していくんですか」

アルフ
「まあ、大体そんな感じかな。《オチャッピィ》は相手ターンにシールドをブレイクされて召喚すると、返しのターンにそのまま攻撃できるから、擬似スピードアタッカーみたいに使えるよ。S・バックで捨てたカードもそのままマナにできるから無駄が少ないし、そのまま後続のクリーチャーに繋げるんだ」

ティノ
「個人的には《誕生の祈》が肝だと思うんですけどね。条件付きですけどデッキからクリーチャーを持ってこれますから手札補充みたいですし、その場その場でほしいクリーチャーが手に入るのは魅力的でしょ」

アルフ
「そして、このデッキ最大の目玉と言えばやっぱり……」

ティノ
「進化クリーチャー!」


大勇者「大地の猛攻ガイア・スマッシャー」 自然文明 (2)
進化クリーチャー:ビーストフォーク 5000
進化—自分のビーストフォーク1体の上に置く。
このクリーチャーがタップされている時、バトルゾーンにある自分の他のビーストフォークすべてのパワーは+2000される。


大勇者「ふたつデュアル・ファング」 自然文明 (6)
進化クリーチャー:ビーストフォーク 8000
進化—自分のビーストフォーク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、 自分の山札の上から2枚を、自分のマナゾーンに置く。
W・ブレイカー


アルフ
「台詞取られた……」

ティノ
「なんと言ってもこのデッキの中核をなすのは進化クリーチャーだね! 《大地の猛攻》は味方のビーストフォークを強化して殴り返しやブロッカーに強くしてくれるし、《ふたつ牙》は一気にマナ加速して大量展開に繋げつつ、高いパワーと打点で一気に攻めてくれるぞ!」

ミーシャ
「なんか、ティノさんのテンションが急上昇してるんですけど……」

アルフ
「気にしちゃダメだよ。ついでに言うと、《大地の猛攻》はコストが軽いから、たとえば《青銅の鎧》なんかを召喚させてすぐに進化させれば、スピードアタッカーみたいに使えるよ」

ティノ
「さーらーにー! このデッキにはまだ他にも進化クリーチャーが秘められているっ! それが、こいつらだ!」


機神勇者スタートダッシュ・バスター 火/自然文明 (4)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ビーストフォーク 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化—自分の火または自然のクリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手の、コスト5以下のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
W・ブレイカー


機神勇者スーパー・ダッシュ・バスター 火/自然文明 (6)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ビーストフォーク/ハンター 8000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化—自分の火または自然のクリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手の、コスト5以下のクリーチャーを2体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
W・ブレイカー


アルフ
「召喚時に相手クリーチャーをマナに送り飛ばす《スタートダッシュ・バスター》と《スーパー・ダッシュ・バスター》だね。こいつらが出る頃には相手のシールドもボロボロだろうし、最後の一押しにはぴったりのカードだ」

ミーシャ
「ただ、もし攻めきれなかったら相手のマナを増やしてしまうので、反撃に気をつけてくださいね」

ティノ
「弱気だなぁ、ミーシャちゃんは。攻めきれないことを考えるより、ガンガン攻めていくことを考えようよ。こう、一気に絶え間なく進化してガガガガ! って感じでさ」

アルフ
「なに、ガガガガガって。エイリアン?」

ミーシャ
「でも、そんなことできるんですか? 一度に進化するって言っても、流石にそこまでマナが溜める余裕は……」

ティノ
「おいおい、君はこのカードの存在を知らないのかな?」


ケットウ・チューリップ 自然文明 (2)
クリーチャー:ワイルド・ベジーズ 1000
自分の自然の進化クリーチャーを召喚するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。


ミーシャ
「あ、そうか、マナが足りないなら、コストの方を下げればいいんですね!」

ティノ
「そゆこと。このカード自体のコストも低いし、こいつを召喚してすぐに進化、そのまま攻撃! って流れも場合によってはいいかもね。そういうわけで、これが春永ちゃんが使ってたと考えられるデッキのレシピだよ!」



枚数:マナ:文明:名前

4枚:2マナ:火:《斬斬人形コダマンマ》
1枚:6マナ:火:《デュアルショック・ドラゴン》
3枚:6マナ:火:《スーパー炎獄スクラッパー》
3枚:6マナ:火:《めった切り・スクラッパー》
2枚:2マナ:自然:《大勇者「大地の猛攻」》
4枚:2マナ:自然:《ケットウ・チューリップ》
4枚:3マナ:自然:《青銅の鎧》
3枚:3マナ:自然:《天真妖精オチャッピィ》
3枚:3マナ:自然:《誕生の祈》
1枚:6マナ:自然:《大勇者「ふたつ牙」》
4枚:2マナ:火×自然:《無頼勇騎ゴンタ》
4枚:2マナ:火×自然:《無頼勇騎タイガ》
3枚:4マナ:火×自然:《機神勇者スタートダッシュ・バスター》
1枚:6マナ:火×自然:《機神勇者スーパー・ダッシュ・バスター》



アルフ
「このデッキのポイントは、以下の通りだよ」



POINT

1、小型獣で攻撃
 序盤から《無頼勇騎ゴンタ》や《無頼勇騎タイガ》などの軽量クリーチャーで殴れ!

2、マナ加速
 《青銅の鎧》を初めとするマナ加速クリーチャーでマナを増やしつつ攻撃、そして切り札へと繋げ!

3、進化クリーチャーで即攻撃
 《ケットウ・チューリップ》でコストを下げ、溜めに溜めたマナで《大勇者「大地の猛攻」》や《機神勇者スーパーダッシュ・バスター》などの進化クリーチャーを並べて一気に決めろ!



ティノ
「とにかく殴ってマナ加速、進化して殴る、みたいな感じに殴りまくるのが基本戦術だ」

アルフ
「多色カードが多くて、割合的には自然単色のカードの方が多いから、色事故がたまに起きるんだよね。その辺が気になるなら、いろいろと調整してね」



[超速攻 進化は継続]

ティノ
「さて、そんじゃーこのデッキをどう改造するかだけど……」

アルフ
「まあ、ここは無難に重い進化クリーチャーなんかを抜いて、速攻にすべきじゃない? さらにスピードアップさせてさ」

ミーシャ
「あれ? さっきのデッキって、速攻じゃないんですか? すごく速いデッキだと思うんですけど……」

アルフ
「うーん、まあ近いっちゃ近いけど、実際の速攻っていうと、もっと1マナの軽量クリーチャーとかを搭載してるものなんだよ。さっきのデッキ以上に速いよ」

ティノ
「そそ、速攻だと3マナも重い部類に入るくらいだしね。だから速攻にするなら1マナのクリーチャーは必須なんだ」


凶戦士ブレイズ・クロー 火文明 (1)
クリーチャー:ドラゴノイド 1000
このクリーチャーは、可能であれば毎ターン攻撃する。


冒険妖精ポレゴン 自然文明 (1)
クリーチャー:スノーフェアリー 2000
自分のターンの終わりに、そのターン、このクリーチャーがシールドをブレイクしていた場合、このクリーチャーを自分の手札に戻す。


ティノ
「たとえば、こんなのね」

アルフ
「他には《スナイプ・モスキート》とかもいるけど、攻撃時にマナからカードを手札に戻さなきゃいけないから、クリーチャーを展開しづらいのが欠点かな」

ティノ
「まあその辺は《幻緑の双月》とかを使う手もありますけど、そういう搦め手はちょっと小面倒くさいから速攻! って感じがしなくて個人的にはあんま好きじゃないです」

ミーシャ
「へぇ……確かにこんな軽量クリーチャーが序盤から攻撃してきたら、対処が大変そうですね。でも速い分パワーが落ちちゃってるんじゃないですか?」

アルフ
「その辺はブロッカー除去に任せようか。使いやすいのはやっぱり《火炎流星弾》かな」

ティノ
「《パワフル・ビーム》も捨てがたいですよ。相手がブロッカーを使うデッキじゃなくても活用できますし」


火炎流星弾 火文明 (1)
呪文
S・トリガー
相手の「ブロッカー」を持つパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。


パワフル・ビーム 火文明 (2)
呪文
相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
このターン、バトルゾーンにある自分の闇または自然のクリーチャー1体のパワーは+2000され、「W・ブレイカー」を得る。


ミーシャ
「クリーチャーなら《ピーカプのドライバー》とかどうですか? 攻撃もできますし、問答無用でブロッカーを破壊できるのはいいと思うんですけど……」


ピーカプのドライバー 火文明 (2)
クリーチャー:ゼノパーツ 1000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT—相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。


アルフ
「うん、まあいいんじゃない?」

ティノ
「個人的には効果が発動するまでのタイムラグが気になるけど、採用価値はありそうだね」

ミーシャ
「なんか、室長さんの反応が淡泊です……」

アルフ
「そんなことはないよ。じゃあそろそろこのデッキのエースとなるクリーチャーを決めるけど、実はもう選んできたんだ」

ミーシャ
「は、早いですね……」

ティノ
「へー、どんなんですか?」

アルフ
「ティノ君は大体想像ついてると思うけど、この二体だ!」


密林の総督ハックル・キリンソーヤ 自然文明 (3)
進化クリーチャー:ドリームメイト 5000
マナ進化—自然のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
シールド・フォース
SF—自分のクリーチャーは、それよりパワーの小さいクリーチャーにブロックされない。


ブレードグレンオー・マックス 火文明 (3)
進化クリーチャー:フレイム・モンスター 4000
マナ進化−火のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、相手のタップされているパワー3000以下のクリーチャーを1体、破壊する。


ティノ
「あー、やっぱこの二体ですかー。そりゃそうですよねー、鉄板ですもんねー」

アルフ
「なんか凄い適当な感じがムカつくな……まあともかく、この二体は見ての通りマナ進化クリーチャーだ。召喚したらマナが減って、大量展開には向かないけど、進化クリーチャーだから出してすぐに攻撃できるし、クリーチャーの頭数も増えるから、スピードを重視するのなら使い勝手がいいと思うよ」

ティノ
「じゃ、カードも結構出たことですし、そろそろポイントをまとめましょうか」



改造POINT

1、最軽量1マナ獣
 《凶戦士ブレイズ・クロー》や《冒険妖精ポレゴン》などの1マナクリーチャーで、初っ端から飛ばして行け!

2、ブロッカー除去
 《火炎流星弾》などの軽量呪文でブロッカーを破壊、《パワフル・ビーム》なら打点も上がる!

3、マナ進化
 《ブレードグレンオー・マックス》や《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》で一気に斬り込め!



ティノ
「ちなみに速攻デッキだと、1、2マナのクリーチャーをそれぞれ3、4枚くらいつぎ込んで、3マナ以降のカードは2枚以下に抑えた方がいい感じになるよ」

アルフ
「ま、その辺は個人で好きなように調整すべきだね」

ミーシャ
「うーん、やっぱり私、速攻って苦手です……」

アルフ
「ミーシャちゃんは、どんな感じのカードが好きなの?」

ミーシャ
「えっと、うーんと、《精聖王アルファディオス》とか《光神龍スペル・デル・フィン》みたいな、相手の行動を制限するカードでしょうか……あ、《聖霊王エルフェウス》からのタップキル戦術も好きです!」

ティノ
「……ねぇ室長。この子、可愛い顔して意外と黒いですよ」

アルフ
「いや、そんなことはない……と思うけど……」