二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.121 )
- 日時: 2013/09/25 18:13
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
店長が言った通り、数分ほど経ったら小中学生ほどの幼い子供たちが何人もこの空間へと入ってきた。
自分たちとさほど背丈の変わらない者ばかりからか、最初は子供たちも驚いていたようだが、デュエマをするうちにすぐに打ち解けていった。
ついでに言うと、ここでデュエマをするのはなにも子供だけではない。同じ高校生くらいの者もいるし、大学生くらいに見える者もいる。年齢層は若いが、若いながらも様々な人がここを訪れていた。
「《戦攻竜騎ドルボラン》を召喚! 効果でパワー6000以下の《幻盾の使徒ノートルダム》を破壊し、パワー6000以上の《O.S.D ジェットストーン》を手札へ! さらに《ドルボラン》は《ガイアール・アクセル》の効果でスピードアタッカーになる!」
夕陽の場には《コッコ・ルピア》と《ガイアール・アクセル》《爆竜トルネードシヴァXX》、そして今しがた召喚した《ドルボラン》の四体。
対する相手の場にはまだ、五枚のシールドと二体の《ロードリエス》が残っているが、
「まずは《トルネードシヴァ》で攻撃! そして《トルネードシヴァ》の能力発動! 場のクリーチャー二体を強制的にバトルさせる! 選ぶのは《ロードリエス》二体だ!」
同名カードなので、当然パワーも同じ。同士討ちとなり、《ロードリエス》は共に破壊された。そして相手の場にクリーチャーはもういない。
「《トルネードシヴァ》でW・ブレイク! 続いて《ドルボラン》と《コッコ・ルピア》でもシールドをブレイク!」
S・トリガーも出ず、シールドはゼロ。そして、
「最後に《ガイアール・アクセル》でダイレクトアタックだ!」
「一気に行くよー! 《オチャッピィ》を二体召喚して墓地からマナチャージ! 続いて《守護炎龍レヴィヤ・ターン》も召喚! 効果でマナゾーンから《ダイヤモンド・ブリザード》を《オチャッピィ》から進化! さらに《ブリザード》の効果で墓地とマナのスノーフェアリーを回収!」
速めのビートダウンデッキを使用するこのみにしては、ターンがかなり経過していた。それもそのはず、このみの相手は徹底的に相手クリーチャーを除去する戦法を取り、このみの場にはほとんどクリーチャーが残っておらず、シールドもゼロ。反撃しようにも、《ブラッディ・イヤリング》や《アクア・ガード》などの軽量ブロッカーを並べられ、攻撃も通り難い。
しかしクリーチャーこそいないものの、シールドブレイクで手札はあり、序盤からブーストしまくっていたためマナも豊富だ。
「でも、まだちょっと足りないな……だから、これを三枚発動! バトルゾーンにスノーフェアリーがいるからG・ゼロ! 《妖精の裏技ラララ・ライフ》! 効果で山札の上から一枚をマナゾーンへ!」
しかもそれが三回発動するため、マナゾーンには三枚のカードが充填される。
「そんでもって、もう一回《オチャッピィ》を召喚! 墓地からマナチャージ! そして最後はこれ! 《キリモミ・スラッシュ》! あたしのバトルゾーンのクリーチャーはすべてスピードアタッカーになる!」
このみの場には唯一生き残った《護蓮妖精ミスティーナ》と《レヴィヤ・ターン》、《ブリザード》、二体の《オチャッピィ》の五体。つまり、
「《ミスティーナ》で攻撃! その時、《ミスティーナ》の効果発動! あたしのクリーチャーは全部で五体いるから、すべてパワー+5000と追加ブレイクを得て、パワー5000以下にブロックされなくなる!」
これでは、如何にブロッカーを並べても大型でなければ無意味。このみはそのまま《ミスティーナ》と《レヴィヤ・ターン》でシールドを全て破壊し、
「《ダイヤモンド・ブリザード》で、とどめだぁー!」
汐のデュエルは、現在はどちらもシールド三枚。相手の場にいるクリーチャーも《土隠雲の超人》が二体だけだが、手札はやたらと多い。しかもその多くがドローしたり《土隠雲の超人》で手に入れたシノビに違いない。
「手札には罠が満載、というわけですか。ならばそれを封じるだけです。墓地も十分肥えたことですし……墓地進化GVです。墓地の《ガル・ヴォルフ》《ベル・ヘル・デ・バラン》《デスライオス》を進化元に《大邪眼B・ロマノフ》を召喚です」
汐の場には今召喚した《B・ロマノフ》と《狼虎サンダー・ブレード》《減衰の魔将スクリューマー》。
「《B・ロマノフ》で攻撃、メテオバーン発動です。手札を三枚、デッキの一番下に送り込むですよ」
その送られた三枚のカードを見て、相手は歯噛みする。どうやらこのクリーチャーたちを止められるカードが墓地へと落ちてしまったようだ。
「T・ブレイクです」
「……S・トリガー発動! 《フェアリー・ライフ》!」
ここで相手にS・トリガーが発動したが、マナ加速するだけの《フェアリー・ライフ》だった。
しかも汐にとっては好都合だ。恐らく相手は、そのシールドから他二体のクリーチャーを止められるカードを手に入れたのだろうが、マナを加速させたのが運の尽きだ。
「《スクリューマー》の効果発動です。相手が山札からマナをチャージしたので、あなたの手札を見て、その中からカードを一枚選び、墓地送りですよ」
その効果で公開された手札にあるのは《威牙の幻ハンゾウ》と《光牙王機ゼロカゲ》。どちらも汐のクリーチャーを止められるニンジャ・ストライクを持つカードだ。マナを加速させたのも、この二体のニンジャ・ストライク条件を満たすためだったようだ。
「ここは《ゼロカゲ》を墓地へ送るですよ。そして手札に《ハヤブサマル》などもいないようですし、《サンダー・ブレード》でダイレクトアタックです」
姫乃のデュエルは、かなりとんでもないことになっている。
速攻デッキを相手にして、姫乃は立て続けにS・トリガーを発動し、場を離れないブロッカー《光器パーフェクト・マドンナ》が四体、《シンカイドーベル》と《アクア・リバイバー》が一体ずつ並んだ。しかしシールドはゼロ。
しかも相手の場には《潜行する穿孔 ギーガ》や《命水百仙 しずく》といったブロックされないアタッカーもいるため、このターンに勝負を決めるか、その二体を除去しなければ負けてしまう。
「手札はいっぱいあるけど、どうしよう……とりあえず、《知識の精霊ロードリエス》を召喚。ブロッカーを出したから、一枚ドローだよ」
しかもこれで姫乃はほとんどマナを使い切ってしまった。もう除去カードを唱えることもできない。
しかし、キーカードは引いたようだ。
「来た……! わたしの場にはメカ・デル・ソルがいるから、G・ゼロでコストを支払わずにこのカードを使うよ! 《光器の裏技ディーヴァ・ライブ》! これでわたしの場のクリーチャーの“攻撃できない能力”をすべて無効にする!」
つまり、簡単に言えば姫乃のブロッカーはすべて、このターンに攻撃できるようになったということだ。
まずは《シンカイドーベル》と《アクア・リバイバー》でシールドをブレイク。相手はS・トリガーを引いたようだが、除去するタイプのトリガーだったため、《パーフェクト・マドンナ》には通用しない。
その後、三体の《パーフェクト・マドンナ》で残りのシールドをブレイク。異常なまでにS・トリガーが固まっていたが、やはり《パーフェクト・マドンナ》の前では無力になってしまう。
そして相手のシールドは、中型ブロッカーの攻撃によってすべて吹き飛んだ。
「《パーフェクト・マドンナ》で、とどめだよ」