二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.157 )
- 日時: 2013/10/06 20:52
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
現れたクリーチャーは三体で、どれもがドラゴン。このみはそのうちの一体であるジオメテウス・無限・ドラゴンと戦っていた。
ジオメテウスの場には《ルピア・ラピア》《トット・ピピッチ》《緑神龍バルガザルムス》の三体。シールドは三枚。
このみの場には《妖精のイザナイ オーロラ》のみだが、シールドは五枚ある。
「よーし、あたしのターン!」
序盤から攻めていたこのみは、運悪くS・トリガー《スーパーバースト・ショット》を発動させてしまい、場のクリーチャーを一掃されたが、少しずつ巻き返している。
「まずは《勇騎妖精ドジコ》と《天真妖精オチャッピィ》を召喚! 《オチャッピィ》の効果で墓地のカードをマナに! 《オーロラ》でシールドブレイク!」
これでジオメテウスのシールドは残り二枚。さらにこのターンの終了時、《オーロラ》の能力が発動する。
「ターン終了時に、《オーロラ》がタップされていれば光臨発動! 山札からコスト6以下のスノーフェアリーを呼び出せる! 出て来て《ミスティーナ》!」
このみが呼び出したのは、彼女のデッキの攻めの中核をなす《護蓮妖精ミスティーナ》だ。次のターンもクリーチャーを多数展開し、一気に攻め立てるつもりらしい。
しかし、ジオメテウスもこのターンで動き始める。
『オレのターン、このオレ《ジオメテウス・無限・ドラゴン》を召喚!』
ジオメテウス・無限・ドラゴン 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、ドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
『《トット・ピピッチ》の効果でオレはスピードアタッカーだ。シールドを攻撃! さらにその時《バルガザルムス》の効果で山札を捲り、ドラゴンなら手札に加える!』
《バルガザルムス》の効果で捲ったカードは、《爆竜ンゴロ・ンゴロ》、ドラゴンだ。そして次の瞬間、《ジオメテウス》の斬撃がこのみのシールドを破壊する。
『まだだ。オレの攻撃がブロックされなかった時、オレの能力で手札からドラゴンを場に出す。さっき《バルガザルムス》の効果で手札に加えた《ンゴロ・ンゴロ》を召喚! 効果でパワー5000以下のクリーチャー、《ミスティーナ》を破壊!』
「うそっ!? 《ミスティーナ》!」
軽量スノーフェアリーを豊富なマナで大量展開するこのみのデッキ、その攻撃の要である《ミスティーナ》が破壊されてしまうのは、このみにとっては小さくない損害だ。
しかも《ンゴロ・ンゴロ》は《トット・ピピッチ》の効果でスピードアタッカーになっている。
『《ンゴロ・ンゴロ》でWブレイク!』
「っ……S・トリガー《スーパー炎獄スクラッパー》! 《コッコ・ルピア》と《トット・ピピッチ》を破壊!」
『だが、《バルガザルムス》の効果で《フレイムバーン・ドラゴン》を手札に入れる』
なんとかこのみもS・トリガーでダイレクトアタックは防ぐ。しかし《バルガザルムス》の効果で新たなドラゴンを手札に装填されてしまう。
『ならば《バルガザルムス》で《オーロラ》を攻撃! 山札の一枚目を捲る……ドラゴンではないのでマナへ』
マナも溜められ、《バルガザルムス》の牙が《オーロラ》へと向かうが、
「させないよ! 《ドジコ》のガードマン能力発動! 《バルガザルムス》の攻撃は《ドジコ》が代わりに受ける!」
《バルガザルムス》も《ドジコ》もパワーは5000。相打ちとなって両方破壊された。
これで《ジオメテウス》のターンは終わりだが、《ジオメテウス》の場には重量ドラゴンが二体、シールドも二枚あり、対するこのみはシールド一枚、クリーチャーも《オーロラ》と《オチャッピィ》だけだ。
「ちょっとまずいかも……でも、このターンで決める。あたしのターン! まずは《ピーチ・プリンセス》を召喚!」
これでこのみはそのターンで二番目に召喚するクリーチャーのコストを2下げられる。このターンなら、次の召喚するクリーチャーだ。
「でもその前に、呪文《カラフル・ダンス》!」
カラフル・ダンス 自然文明 (4)
呪文
自分の山札の上から5枚を、マナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンのカードを5枚、墓地に置く。
《カラフル・ダンス》の効果で5マナチャージし、マナゾーンから五枚のカード——《ダイヤモンド・カスケード》《ナチュラル・トラップ》《スーパー炎獄スクラッパー》《守護炎龍レヴィヤ・ターン》《奔々の信徒 オシャマンベ》——を落とすこのみ。これでこのターンのマナ消費は、実質2マナとなる。
「さらに、行くよ! 《ピーチ・プリンセス》の効果でコストを2下げて、4マナでこのクリーチャーを召喚! 《オーロラ》《オチャッピィ》《ピーチ・プリンセス》の三体を進化元に、進化MV! 《萌芽神話 フォレスト・プロセルピナ》!」
場のクリーチャーを全て使い切り、《プロセルピナ》を呼び出すこのみ。しかしまだ攻撃手が足りない。シールドはすべてブレイクできるものの、とどめまでは届かない。
「とりあえず《プロセルピナ》の能力で《ジオメテウス》をマナへ! さらに《時空の庭園》を発動してマナチャージ! マナから《ジャスミン》を《プロセルピナ》の下に置くよ! これで《プロセルピナ》の下にある自然文明のクリーチャーのコスト合計は12! すべてのコンセンテス・ディー能力が発動! 《プロセルピナ》で残りのシールドをブレイク!」
《プロセルピナ》の攻撃でジオメテウスのシールドはすべて消し飛ぶが、攻撃まではあと一手足りない。だが、攻撃時に《プロセルピナ》の能力が発動する。
「《プロセルピナ》の能力で墓地のカードをマナに置いて、さらにマナにクリーチャーが置かれるたびにそのクリーチャー以下のコストのクリーチャーをマナから呼び出せる! 墓地からマナに置くのは《守護炎龍レヴィヤ・ターン》! マナからバトルゾーンに呼び出すのも《レヴィヤ・ターン》だよ!」
守護炎龍レヴィヤ・ターン 火/自然文明 (6)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/スノーフェアリー 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが破壊された時、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
『だがそれでも、スピードアタッカーを持たないそいつではオレには届かない!』
ジオメテウスの言う通り、クリーチャーがいくら出たところで攻撃できないのでは意味がない。しかし、
「だったら召喚してすぐに攻撃できるクリーチャーを出すだけだよ! 《レヴィヤ・ターン》の能力で、今度はマナからコスト3以下のクリーチャーをバトルゾーンに出す! さあ出て来て《ダイヤモンド・ブリザード》! 《レヴィヤ・ターン》から進化!」
『なんだと!?』
《レヴィヤ・ターン》の効果範囲は進化クリーチャーにまで及ぶ。さらに《ダイヤモンド・ブリザード》は進化クリーチャー、つまり召喚したターンに即攻撃できる。
『ぐぅ、さっき《カラフル・ダンス》を使ったのはこのためか!』
「その通り! と言っても、姫ちゃんのアドバイスなんだけどね。でもこれで終わりだよ」
シールドをすべて失ったジオメテウスに、吹雪のような勢いで《ダイヤモンド・ブリザード》が迫る。
「《ダイヤモンド・ブリザード》で、とどめだぁー!」