二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.170 )
- 日時: 2013/10/10 19:08
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
光機のイザナイ ロイヤルティー 光/水文明 (6)
クリーチャー:オラクル/グレートメカオー/メカ・デル・ソル 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
W・ブレイカー
光臨—自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていれば、自分の山札を見る。その中からコスト7以下のメカ・デル・ソルまたはグレートメカオーを1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
《パーフェクト・リリィ》から《ヒラメキ・プログラム》で現れたのは、《ロイヤルティー》自身だった。
「さらに、《転々のサトリ ラシャ》を召喚。無色以外のクリーチャーをすべてタップし、ターン終了」
その時、《ロイヤルティー》の杖が金色の光を発する。
「私の光臨発動! 山札からコスト7以下のメカ・デル・ソルかグレートメカオーをバトルゾーンに出しますよ。さあ、我らが神の降臨です! 慈愛の守り神よ、我らに栄光を! 《光姫左神ブラッディ・バレンタイン》」
光姫左神ブラッディ・バレンタイン 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/メカ・デル・ソル 7000+
ブロッカー
W・ブレイカー
左G・リンク
このクリーチャーがリンクしている間、シールドをさらに1枚ブレイクし、自分のターンの終わりにアンタップする。
現れたのは、純白の女神。赤い眼光がこちらを見据え、金色の盾がすべてを拒むように鈍く光っている。
「遂にゴッド・ノヴァが出て来ちゃった……でも、まだリンクしてないから大丈夫。わたしのターン、《光器パティ・スミス》を召喚、《ハッチャキ》でシールドをブレイク! 効果で手札から二体目の《パーフェクト・マドンナ》を出すよ!」
「《ブラッディ・バレンタイン》でブロック」
《ハッチャキ》の攻撃は《ブラッディ・バレンタイン》に防がれて破壊されたが、これで姫乃の守りがさらに固まった。このまま鉄壁の布陣を敷いて、隙を窺う姫乃だったが、
「さっき、貴女はまだリンクしていないから大丈夫と仰いましたね? ならば、リンクしたならばどうでしょうか? 《天雷導士アヴァラルド公》を召喚」
《アヴァラルド》の効果で《ロイヤルティー》の山札の上三枚が捲れる。捲れたのは《ヒラメキ・プログラム》《魔光王機デ・バウラ伯》《神の裏技ゴッド・ウォール》の三枚。
「呪文である《ヒラメキ・プログラム》と《ゴッド・ウォール》を手札に加え、残りは山札の下へ。続けてG・ゼロ《神の裏技ゴッド・ウォール》を発動です!」
神の裏技ゴッド・ウォール 無色 (5)
呪文
G・ゼロ—バトルゾーンに自分のゴッドがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選ぶ。それがゴッドであれば、自分の次のターンのはじめまで、そのクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、離れるかわりにとどまる。ゴッドでなければ、自分の次のターンのはじめまで、そのクリーチャーが破壊される時、墓地に置かれるかわりにバトルゾーンにとどまる。
「選択するのはゴッドである《ブラッディ・バレンタイン》です。これで我が神は、次の私のターンまで場を離れません」
「《ゴッド・ウォール》で《ブラッディ・バレンタイン》を守った……ってことは」
先程《ロイヤルティー》が《アヴァラルド》の効果で手札に加えた呪文のことを考えれば、姫乃でなくとも《ロイヤルティー》のすることは分かる。
「最後に《ヒラメキ・プログラム》です。選ぶのは、《ゴッド・ウォール》で場を離れない《ブラッディ・バレンタイン》。山札からコスト8のクリーチャーが出るまで、山札を捲ります」
《パーフェクト・リリィ》に対して使用した《ヒラメキ・プログラム》の応用版、《ゴッド・ウォール》でゴッドを不死身にしてから高コストのクリーチャーを呼び出す《ロイヤルティー》しかもこのタイミングで出て来るコスト8のクリーチャーといえば、答えは決まっている。
「さあ、我らが神の降臨です! 不滅の神よ、我らに繁栄を! 《真滅右神ジーザス・メリーチェーン》!」
真滅右神ジーザス・メリーチェーン 無色 (8)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/ドラゴン・ゾンビ 9000+
このクリーチャーがバトルに勝った時、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
W・ブレイカー
右G・リンク
このクリーチャーがリンクしている間、バトルに勝った時、無色カードを1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
現れたのは、白骨化したような龍神。暗色のローブのようなものを纏い、赤い手が禍々しい鎌を握っている。
「そして、《ブラッディ・バレンタイン》と《ジーザス・メリーチェーン》をゴッド・リンク!」
遂に揃ってしまった左神と右神。合計パワーは16000、そしてT・ブレイカーにブロッカー、ターンの終わりにはアンタップされる。
しかも、それだけではない。
「行きますよ、リンクしたゴッドで攻撃です!」
「《パーフェクト・マドンナ》でブロック!」
不死身のブロッカー《パーフェクト・マドンナ》で辛うじてゴッドの攻撃を防ぐが、この時、《ジーザス・メリーチェーン》の効果が発動する。
「《ジーザス・メリーチェーン》は、バトルに勝てば相手に自身のクリーチャー破壊させます……が、選ぶのは当然《パーフェクト・マドンナ》。破壊されないので、もう片方の効果を発動させます」
《ロイヤルティー》の言う通り、相手が選ぶのなら姫乃は場を離れない《パーフェクト・マドンナ》を選ぶ。その点は助かったが、
「バトルに勝ったことで、墓地から無色カード《神の裏技ゴッド・ウォール》を回収。これでこのゴッドは毎ターン、バトルに勝てば不滅です!」
この先、ゴッドが毎ターン攻撃するとして、姫乃はその攻撃を毎回ブロックするだろう。そうなれば、攻撃こそ《パーフェクト・マドンナ》で防げるが、バトル自体には負けているので、墓地から《ゴッド・ウォール》を回収されてしまう。
つまり、姫乃はあえてシールドをブレイクされないと決してゴッドを除去できなくなったわけだ。
「いくらなんでもTブレイクは痛いし、実質的にはもうゴッドは倒せない……」
しかも、《ブラッディ・バレンタイン》はリンクしている時、ターンの終わりにアンタップされる。
「まだ終わりませんよ《パーフェクト・リリィ》で攻撃、《マドンナ》をタップ!」
「《ロードリエス》でブロック!」
パワーは《ロードリエス》が高いが、《リリィ》は破壊されない。どころか、不滅の《マドンナ》が二体ともタップ状態となってしまった。
「私でWブレイク!」
「《パティ・スミス》!」
《ロイヤルティー》の攻撃も《パティ・スミス》で防ぐが破壊される。しかも《ロイヤルティー》がタップされた。
「ターン終了時に光臨発動! 山札より出て来なさい《王機の神兵 ヴォルビック》! 《ロードリエス》を手札へ!」
手札に戻されるロードリエス。このように、攻撃を防いでも《ロイヤルティー》は次々と光臨で信者を呼び出す。こちらの防御がいつまで持つかは分からない。
「……とりあえず、ブロッカーを増やさないと。呪文《ヘブンズ・ゲート》! 《ロードリエス》と三体目の《パーフェクト・マドンナ》をバトルゾーンに!」
《ロードリエス》で手札を増やしつつ、さらに《パーフェクト・マドンナ》を並べる姫乃。今はなにがなんでも守り抜くしかない。
「その程度ですか。ならば私は、G・ゼロで《ゴッド・ウォール》を唱え、《光機のファミリア チャイ&シルク》を召喚、さらに呪文《スパイラル・ゲート》。《ロードリエス》を手札に戻します」
手札に戻される《ロードリエス》防御だけでなく、手札補充まで阻害される。
(これじゃあ、数を並べて《ディーヴァ・ライブ》で押し切ることもできないよ……どうしよう、このままじゃ負ける……)
などと姫乃は不安に駆られるが、《ロイヤルティー》は止まらない。
「《パーフェクト・リリィ》で攻撃、《マドンナ》をタップ! ゴッドと私でも攻撃です!」
「《パーフェクト・マドンナ》で、《リリィ》以外の攻撃はブロック!」
打点の高い攻撃は防いだが、遂に《ロイヤルティー》にシールドブレイクを許してしまった。
「ゴッドがバトルに勝ったため、墓地から《ゴッド・ウォール》を回収。ターン終了時に、私の光臨で山札から《王機聖者ミル・アーマ》を呼び出します」
絶望的なまでの戦力差。《ブラッディ・バレンタイン》と《ジーザス・メリーチェーン》のゴッドを中心に、光臨を持つ《ロイヤルティー》、クリーチャーをタップする《パーフェクト・リリィ》、他にも《チャイ&シルク》《アヴァラルド》《ラシャ》《ヴォルビック》《シンカイタイフーン》といったアタッカーやブロッカーたち。
対する姫乃の場には、三体の《パーフェクト・マドンナ》と《ペトローバ》。戦力差が開きすぎている。
「どうすれば……どうすれば勝てるの……」
焦燥に駆られる姫乃。対する《ロイヤルティー》は、余裕と嗜虐に満ちた笑みを浮かべていた。