二次創作小説(紙ほか)

デュエル・マスターズ メソロギィ 第二回オリキャラ募集 ( No.282 )
日時: 2013/12/31 13:50
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)

神託の王(オラクルキング) ゴスペル 水文明 (9)
クリーチャー:オラクル/キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の山札から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それが呪文であれば、自分がコストを支払わずに唱え、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それが呪文であれば、コストを支払わず唱えてもよい。その後、こうして見せた呪文以外のカード1枚につき、カードを1枚引いてもよい。
T・ブレイカー


 現れたのは最後のアンノウンにしてオラクルの教義の秘密を握るドラゴン《ゴスペル》。
『《ゴスペル》の能力発動。互いの山札の一番上を公開』
 《ゴスペル》が錫杖を振るうと、ひまりと《ゴスペル》のデッキトップが表向きになる。
 ひまりは《メンデルスゾーンが捲れた。呪文なので《ゴスペル》の能力で詠唱させることができる。
『呪文《メンデルスゾーン》。山札の上二枚を公開し、《紫電左神ヴィタリック》をマナへ、《黄泉秘伝トリプル・ZERO》は墓地へ』
 続けて今度は《ゴスペル》の山札が捲れる。捲れたのは《戦慄のプレリュード》。
『《プレリュード》の効果でコストを5軽減、0マナで《メガギョロン》を召喚。墓地の《トリプル・ZERO》を手札に』
 動き自体は地味だが、このターンで《ゴスペル》はマナ、手札、ブロッカーを同時に増やしたことになる。しかも《ゴスペル》自体の打点が高いため、そろそろ攻めて来るだろう。
「こっちも早く決めないと……私のターン!」
 勇んでカードを引くひまりだが、それはこの状況をひっくりかえせるようなものではなかった。
「っ、うぅ……《ダイハード・リュウセイ》を召喚して、ターンエンド」
 とりあえず《ダイハード・リュウセイ》は出すが、それだけだ。これでひまりのターンは終わり、《ゴスペル》のターンとなる。
『我がターン。《紫電左神ヴィタリック》を召喚』


紫電左神ヴィタリック 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/アーマード・ドラゴン 7000+
このクリーチャーが各ターンはじめてタップした時、アンタップする。
W・ブレイカー
左G・リンク


 《ゴスペル》が呼び出すのは、ゴッド・ノヴァ。それも、かつて戦国の世で勇敢に戦った紫電の力を受け継いだ神だ。
『さらに、G・ゼロ発動。呪文《神の裏技ゴッド・ウォール》』
「うそっ? それはやばい……!」
 1ターンだけとはいえ神を不滅にする呪文《ゴッド・ウォール》。リンクしてからが本番のゴッドとしては、この呪文は非常に有用だろう。
『《ゴスペル》で攻撃、その時《ゴスペル》能力発動』
 互いの山札が捲られ、ひまりは《爆竜GENJI・XX》、《ゴスペル》は《プロジェクト・ゴッド》だった。
『《ゴスペル》の能力により発動。呪文《プロジェクト・ゴッド》』
 山札の上から五枚を墓地へ置き、その中に場のゴッドとリンクできるゴッドがいれば、タダで場に出せる。
 《ゴスペル》の山札の上五枚が墓地へと落ちた。そして、そのうちの一枚が鈍く輝き、バトルゾーンの《ヴィタリック》と反応を示す。
『《プロジェクト・ゴッド》の能力により、墓地へと落ちた《邪眼右神ニューオーダー》をバトルゾーンへ』


邪眼右神ニューオーダー 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/ダークロード/ドラゴン・ゾンビ 8000+
このクリーチャーが攻撃する時、墓地にあるコスト7以下の無色呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を自分の山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
右G・リンク


 神の計画により蘇ったのは、かつて戦国の世を戦い抜いた邪眼の力を受け継いだ神。
 左神と右神、二体の神が揃った時、

『太古の敵手よ、神聖にして新星なる神となりて、共に手を取り破壊をもたらせ——ゴッド・リンク』

 二つの神は、一体となる。
「うぅ、リンクされちゃった……」
 しかもリンクしたのが《ヴィタリック》と《ニューオーダー》というのが最悪だ。各々の能力も十分強力だが、この二体が手を組んだ時、その効力は一気に膨れ上がる。
『さらに《ゴスペル》の能力で一枚ドロー。そして《ゴスペル》の攻撃。シールドをTブレイク』
「そうだった……くっ」
 一気にひまりのシールドが三枚吹き飛ばされる。これで残り二枚、追いつかれてしまった。
 いや、追いつかれるだけでは済まない。
『《ヴィタリック&ニューオーダー》で攻撃、そしてアタック・チャンス発動《黄泉秘伝トリプル・ZERO》』


黄泉秘伝トリプル・ZERO(ゼロ) 無色 (7)
呪文
アタック・チャンス—無色クリーチャー(自分の無色クリーチャーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
バトルゾーンに自分の、コスト6以上の無色クリーチャーがあれば、カードを1枚引き、その後、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。


 虚空に浮かび上がった三つのゼロ。これらはそれぞれ《ゴスペル》のシールド、手札、マナとなった。
『さらに《ヴィタリック》の能力発動。各ターン初めてタップした時、アンタップされる。並びに《ニューオーダー》の能力発動。墓地のコスト7以下の呪文をコストを支払わずに唱えられる。墓地から再び《トリプル・ZERO》』
 そう、これが《ヴィタリック&ニューオーダー》の強みだ。アタックトリガーで墓地から無職呪文を撃てる《ニューオーダー》に、各ターン初めてタップした時、言い換えれば自分のターンなら主に攻撃した時、アンタップする《ヴィタリック》が合わされば、《ニューオーダー》のアタックトリガーを二回使えることになるのだ。これは非常に厄介である。
 《トリプル・ZERO》またしても《ゴスペル》のシールド、手札、マナが増える。追いつかれるどころか《ゴスペル》のシールドはこれで四枚、追い抜かされてしまった。さらに、
『《ヴィタリック&ニューオーダー》でWブレイク』
「うぁ……!」
 これでひまりのシールドはゼロ。しかも《ゴスペル》の場にはまだ《オルタナティブ》と《メガギョロン》、そしてアンタップした《ヴィタリック&ニューオーダー》がいる。
「S・トリガー発動! 《ジャジャーン・カイザー》と《オドル・ニードル》をバトルゾーンに! 《ジャジャーン・カイザー》の効果で《メガギョロン》を破壊!」
 ひまりもなんとか二枚のカードをトリガーする。しかしそれでも相手のアタッカーは二体。一体は《オドル・ニードル》で防げるが、次はない。
 しかしひまりの場には、自身が負ける時に破壊すれば、そのターンだけ敗北を逃れられる《ダイハード・リュウセイ》がいる。その能力が発動できれば、このターンは凌げるのだが、
『《ヴィタリック&ニューオーダー》で《オドル・ニードル》へと攻撃、アタック・チャンス《トリプル・ZERO》』
「また!?」
 再三シールド、手札、マナを増やされ、シールドに至っては五枚まで回復してしまった。《ゴスペル》の山札も残り僅かだろうが、かなり厳しい状況だ。
『《ニューオーダー》の能力発動、墓地からコスト7以下の無色呪文《邪眼と魔銃の盾》を唱える』
 《オドル・ニードル》に攻撃するのは《ヴィタリック&ニューオーダー》だった。《ゴッド・ウォール》で破壊耐性がついているので納得だが、同時に《ニューオーダー》の魔銃からゼロの魔弾が撃ち込まれる。


邪眼と魔銃の盾(ロマノフ・ガード) 無色 (6)
呪文
バトルゾーンにある、進化ではないクリーチャーを1体選び、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに裏向きにして加える。


 《ニューオーダー》から放たれた弾丸は《ダイハード・リュウセイ》に直撃し、そのままシールドへと埋め込んでしまった。
『《邪眼と魔銃の盾》の対象は《ダイハード・リュウセイ》。《ダイハード・リュウセイ》をシールドへ』
 直後、《オドル・ニードル》が《ヴィタリック&ニューオーダー》の斬撃で破壊された。《オドル・ニードル》が破壊されたことで、相手を道連れにする鋭利な棘が弾け飛ぶが、神を守る防壁が《ヴィタリック&ニューオーダー》の破壊を防ぐ。
『《オルタナティブ》で最後のシールドをブレイク』
 最後に《オルタナティブ》の咆哮が《ダイハード・リュウセイ》のシールドを吹き飛ばす。これでひまりのシールドはゼロ。バトルゾーンにいるのも《コッコ・ルピア》と《ショパン》《ジャジャーン・カイザー》の三体だけ。しかし《ゴスペル》の場には、神託の王である《ゴスペル》自身と、リンクしたゴッド、そしてオラクリオンの《オルタナティブ》。場数は同じでも、クリーチャーの質が違う。
「これ、本当やばいんじゃ……」
 立ち並ぶオラクルの重鎮たちに戦慄を覚えるひまり。
 しかし彼女はこの状況から逆転できるカードの存在を、信じていた。