二次創作小説(紙ほか)
- デュエル・マスターズ メソロギィ 第二回オリキャラ募集 ( No.292 )
- 日時: 2013/12/31 19:01
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
——ハロー、久しぶりだね、元気? って、ヒアするまでもナッシングだったね。
——ん? 私から連絡するなんて珍しいって? そんなことナッシングだよ。ホワット、セイ?
——お前こそなに言ってんのかって、酷いなぁ。で、本題だね。本題にインする前に、ちょっとクエスチョンがあるんだけど、いい?
——あはは、ザッツライト、だね。悪いって返されてもそりゃ聞くよ、私を誰だとシンクしてるの?
——で、そのクエスチョンだけど、まあクエスチョンとセイするほどのものでもないかも。最近さぁ、大人しいよね、君。
——いや、それが悪いとかはどうでもいいんだけど、ちょっと気になってね。え? ささちゃんが反抗期? うさちゃんは? ……思春期?
——ワーォ……すっかり子持ちのパパ染みてきてるね。
——でも反抗期より思春期より、君の方がよっぽど厄介だとシンクするけどね、私は。
——だからこそ彼は君が苦手だし、私はこうして君に連絡してるわけだし。
——え? 要件? そだよ、彼がもうじきジャパンに渡って来るみたいなんだ。だから君もコールしようと思って。
——あ、でも勘違いしないでよね。君にバトらせるためじゃないよ? 君はボディーガードというか、保険というか……
——スピークするとロングになるから、ショートにまとめるよ。
——もうじき彼がジャパンに来るってセイしたよね?
——彼がアーミーを率いてやって来るんだから、かなりビッグなウォーになると思うんだ。
——私の勘では、誰か死ぬね。それが誰かは分からないけど、絶対に死んじゃいけない子がいるの。
——君もネームくらいは知ってるんじゃない? ……そうそう、その子。
——その子が死んだら、この“ゲーム”はなにも変わらない、またずっと、しばらく間このまま……だと思う。
——でも、彼の逆鱗に触れちゃったら、その子に危害が及ぶ可能性が生まれるの。そこであの子に死なれちゃったら困るわけだよ
——そこで君の出番。私が合図したら、あの子を助けて……いや、彼の嫌がることをして。君なら……って、自覚ないんだね……
——じゃあ、そうだなぁ……君が彼とやりたいことをして。そうそう、それそれ。それをするだけでいいよ。
——お? ノリノリだね? ハイテンション? ま、そういうことだから、よろしく。
——詳しいことは、また後でメールするよ。それじゃ、バイバイ。シーユー、アゲイン。
「ねーねー、いつ? いつ、にほんにいくの?」
「もうすぐだ。散ってた小隊の奴らも呼び戻したし、準備は整ってる」
「だったらはやくいこーよ。ねーねー」
「まあ、そう急かすな。準備は整ってるが、タイミングが重要なんだよ」
「たいみんぐ?」
「ああ。俺たちがこれから行うのは、戦争だ。宣戦布告のタイミングってのがある。戦争ってのは吹っかけるタイミングも重要なんだ」
「そーなの?」
「そうだ」
「へー、ならそれまでまってる」
「ああ、待ってろ。ついでにデッキの確認でもしとけ」
「それよりさ」
「あ?」
「こんかいは、だれをつれていくの?」
「さっき言っただろ、小隊を呼び戻したって。なんのためにそんなことしたと思ってる」
「それだけ?」
「あ? ……いや、勿論あいつらだけじゃねえよ。“四天王”も、連れて行く」
「おー! みんないるんだ」
「ああ、いるぜ。ま、つってもこの前ポカやらかした第六小隊は置いていくがな……そういや、あいつんとこの副隊長が【ラボ】に拘束されてるんだったか。ま、それは後回しだ」
「ねらいは、《アポロン》?」
「だな。無論、《マルス》も《プロセルピナ》も《ヴィーナス》も《ネプトゥーヌス》も……手に入れられる分は、全部手に入れるつもりだがな。だが一番は《アポロン》だ」
「なんで《アポロン》なの?」
「別に深い理由はねえよ。ただ、『太陽一閃』が“ゲーム”に復帰したらしいからな。どこまでも普通なあいつの力は、興味深い」
「ふつー? どーいうこと?」
「お前には難しい話かもしれないな。『太陽一閃』は普通の人間だ。強さも弱さもある、普通の人間だ。強いときもあれば、弱いときもある。要するに、『神話カード』を持つ者としての強さがない。普通なら『神話カード』を持つ奴には、それを保持するだけの強さが与えられる。だが、奴にはそれがない。まあそれ自体が普通ではなく異常なんだが、その上で奴は、今まで負けたことがないんだ」
「よくわかんない」
「だろうな」
「なんでまけたことがないのに、つよくないなんていえるの?」
「強くないとは言ってないが、本来持っているはずの力がないのに無敗だってのがおかしいんだよ。昔っから《アポロン》の所有者は変な奴が多かったらしいが、その中でも『太陽一閃』はいっとうおかしな奴だ」
「サンセットは?」
「あ?」
「だから、サンセットは? サンセットも、《アポロン》のしょゆーしゃでしょ?」
「元、だがな。あいつも変な奴……ではないんだよなぁ。あいつこそ普通の奴に見えるな、俺は。強いて言うなら、《アポロン》の所有者だったにもかかわらず変じゃないというのが変、とでも言うべきか。その辺、普通なのが異常で、もはや普通じゃなくなってる『太陽一閃』と通じるところがあるな」
「よくわかんない」
「まあな。それはともかく」
「ともかく?」
「もうすぐ出るぞ。四天王の奴らにはデッキを渡さなきゃならねえしな」
「なんで?」
「そりゃあ、今から手の内を晒すわけにはいかねえからだろ。所詮、相手はガキどもだ。弱いとは思わねえが、戦争を知ってるとも思えねえ。ここで全力になる必要もねえんだよ」
「へー、そーなんだ。じゃー、てかげんするの?」
「馬鹿言え、相手取るなら本気で叩き潰すに決まってるだろ。戦力としてはすべてを明かさないってだけだ。もしもの時には、奴らに任せるだけだしな。それに、俺もたまにはこいつらを使わねえと、可哀そうだろ?」
「そーだね」
「……あいつらに見せてやろうぜ、俺たちの神話をな」
「かみとめがみ」
「合わせて神々。たった一つの神話で満足してる奴らには、俺たちの力は強大すぎるかもしれねえな——」