二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.385 )
- 日時: 2014/02/09 17:27
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
支配神話 キングダム・ユピテル 無色 (7)
進化クリーチャー:メソロギィ/ゴッド/クリエイター 16000
右G・リンク
進化MV—自分のゴッド一体と無色クリーチャー二体を重ねた上に置く。
コンセンテス・ディー・カオス(このクリーチャーの下にあるクリーチャーのコストの合計を数える。その後、その数字以下の次のCDC能力を得る)
CDC6:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
CDC9:このクリーチャーがリンクしている間、このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊するか、相手は自身のクリーチャーを1体選び破壊する。
CDC12:このクリーチャーが《生誕神話 サンクチュアリ・ユノ》のみとリンクした時、相手は自身の手札、バトルゾーン、マナゾーン、シールドゾーンからカードを合計13枚選び、持ち主の山札の下に好きな順序で置く。
T・ブレイカー
生誕神話 サンクチュアリ・ユノ 無色 (6)
進化クリーチャー:メソロギィ/ゴッド/クリエイター 14000
進化MV—自分のゴッド一体と無色クリーチャー二体を重ねた上に置く。
左G・リンク
コンセンテス・ディー・カオス(このクリーチャーの下にあるクリーチャーのコストの合計を数える。その後、その数字以下の次のCDC能力を得る)
CDC6:相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。
CDC9:このクリーチャーがリンクしている間、相手クリーチャーはこのクリーチャー以外を攻撃できない。
CDC12:このクリーチャーが《支配神話 キングダム・ユピテル》のみとリンクしている間、自分のターンの終わりに自分の山札を見る。その中からコスト13以下になるようにクリーチャーを選び、バトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー
《ユピテル》に続き現れた『神話カード』、神々の片割れである女神——《生誕神話 サンクチュアリ・ユノ》。
その風貌は気高く、静かで、嫋やかだ。
妃の如きすべてを包容する寛大さ。同時にあらゆる命を生み出し育む力強さを抱いた姿は、見る者を圧倒する。
だが、《ユノ》の出現は、女神の力そのもの以上の意味を持つ。この場には既に《ユピテル》がいる。
つまり、神と女神、神話最強の神々が、揃ったのだ。
「《ユノ》と《ユピテル》を——G・リンク」
《生誕神話 サンクチュアリ・ユノ》《支配神話 キングダム・ユピテル》。生誕と支配、神と女神が、一つとなった。
「これでお前は終わりだ、正真正銘、絶対無比にな!」
一体となった神々は、溢れんばかりの力を、今、解放する。
「《ユピテル》のリンク時能力発動! 《ユピテル》が《ユノ》のみとリンクした時、お前は自分のあらゆるゾーンにあるカードから十三枚選び、山札の下に置け!」
その力は、正に支配。
選択できるゾーンは、手札、バトルゾーン、マナゾーン、シールドゾーンの四ヶ所。選択範囲が広いとはいえ、十三枚は多すぎる。ひまりの場の被害は、相当なものとなるだろう。
「……じゃあ、《バルキリー・ラゴン》と《ゼロ・ロマノフ》手札全部、残りはマナゾーンから、山札に戻すよ」
十三枚のカードを選択し、山札へと戻すひまり。クリーチャーやシールドを守ったため、マナへの被害がかなり大きい。
「《ヨミ》で《グレイテスト・アース》を攻撃!」
単独で残った《ヨミ》が《グレイテスト・アース》へと光線を放つ。攻撃対象は《グレイテスト・アース》に絞られてしまっているが、破壊すれば問題ない。
無論、破壊しても、だ・
「《グレイテスト・アース》のスレイヤー能力で《ヨミ》も破壊……でも……」
破壊された《グレイテスト・アース》の能力は発動できない。いや、発動自体はできるが、その対象がいない。
「《ユノ》は選ばれない。当然、こいつとリンクした《ユピテル》もだ。そんな小賢しい真似が通用するかよ」
バウンスもタップも出来ず、神々を止めることは、できなかった。
「……行け」
一体となった《ユノ》《ユピテル》が動き出す。
「《ユピテル》の能力で《カイザー・プリンス》を破壊!」
爆散する《カイザー・プリンス》。これで、攻撃するたびにシールドを増やすことも、打点を増やすこともできなくなった。
だがそんなことを考える間もなく、神々の一撃が、ひまりに襲い掛かる。
「っ……!」
残ったひまりの三枚のシールドがまとめて吹き飛ばされる。S・トリガーで出た《オドル・ニードル》も、《サイバー・N・ワールド》と相打ちになった。
「ターン終了時、《ユノ》が《ユピテル》のみとリンクしていれば、山札からコスト合計13以下になるようクリーチャーをバトルゾーンに出せる」
その力は、正に生誕。
《ユピテル》と繋がっていることで、新たな命を生み出すことができる能力は、強力すぎる。
「山札より出て来い、《聖霊左神ジャスティス》《爆裂右神ストロークス》!」
ひまりの場に小型クリーチャーはいないので《ストロークス》の能力は発動しない。が、《ジャスティス》の能力は発動させた。
「山札上から五枚を見て、発動《神の裏技ゴッド・ウォール》! これで《ユノ》と《ユピテル》は無敵だ」
除去耐性までつけられ、もはや手を付けられない。この神々を止めることは、不可能だ。
「……私のターン」
手札がなく、マナもボロボロになったひまり。今の彼女にできることはほとんどない。
「最後でこの子か……《ボルシャック・NEX》を召喚」
引いてきたカードは《ボルシャック・NEX》。《太陽神話》を呼び出すため、ひまりもこのカードにはかなり助けられている。
だが、今の彼女のデッキに、《アポロン》はいない。
「《コッコ・ルピア》をバトルゾーンに出して——ターン終了」
攻撃せず、ひまりはターンを終了する。
《ユノ》がリンクしている間、ひまりは《ユノ》以外に攻撃することができない。つまりシールドを直接狙うことができないのだ。
「こんなにブチ切れたのは久し振りだ……お前のことは脳みそから一生消えねえだろうが、お前の存在は影も形も跡形もなく、消し飛ばしてやる」
ジークフリートの目は、本気だった。
「《悪魔右神ダフトパンク》を召喚、効果で墓地から《夢幻左神スクエア・プッシャー》をバトルゾーンに!」
前のターン、リンクしていなかった《ジャスティス》と、このターンに現れた《ダフトパンク》、そして同じ境遇の《ストロークス》と《スクエア・プッシャー》が、一体となった。
これでジークフリートのアタッカーは、リンクしたゴッドが三体。《L・デストラーデ》でシールドが増えているといっても、たった一枚では焼け石に水。いとも容易く、神々によって薙ぎ払われてしまうだろう。
「《ジャスティス&ダフトパンク》で、最後のシールドをブレイク!」
光と闇の入り混じったエネルギー弾が、ひまりの残るシールドを吹き飛ばす。S・トリガーはない。あったところで、状況は、運命は、変わらないだろうが。
「……これまでか」
そっと目を閉じ、諦念を滲ませたひまり。
支配と生誕の神々による鉄鎚が、太陽の彼女へと放たれた——