二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.533 )
- 日時: 2014/03/18 04:43
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
うさみとクトゥグアのデュエル。
うさみのシールドはまだ五枚。そして場には《極太茸 菌次郎》と《分析請負人 ディスカバリー》の二体。
一方クトゥグアは《菌次郎》にブレイクされシールドは四枚。場には《竜のフレア・エッグ》。
「私のターン……《フレア・エッグ》さあ、目覚めて」
ターンの初めに《フレア・エッグ》はトップデックのカードを墓地に送り、それが進化でないドラゴンならコストを踏み倒して場に出せる。
「《レグルス・ギル・ドラゴン》をバトルゾーンに」
レグルス・ギル・ドラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/エイリアン 8000+
スペース・チャージ:自然
SC—このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体のパワーは+5000され、シールドをさらにもう1枚ブレイクする。このターン、そのクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
W・ブレイカー
「さらに、続けて《フレア・エッグ》を召喚」
「また、エッグのクリーチャー……」
マナゾーンのカードを見る限り、クトゥグアのデッキはドラゴンを多く積んでいる連ドラのようだが、しかしドラゴンの中でも特にコスの重いドラゴンが見える。
(『昇天太陽』……空城夕陽さんのデッキも連ドラだったって、ささちゃんは言ってたけど、この人のは……)
《コッコ・ルピア》によるコスト軽減や《エコ・アイニー》によるマナ加速もないわけではないのだろう。しかし、ドラゴンの中でも重いドラゴンを多く積んでいるため、それらに加えて《フレア・エッグ》などによる踏み倒しまで搭載している。
「注意しないと……わ、わたしのターン、です……」
いつ大型ドラゴンが飛び出すか分かったものではない。そのことを頭に置きつつ、うさみは攻める。
「《奪太陽 サンサン》を、召喚です……そして《菌次郎》で、シールドをブレイク……っ!」
同時に《菌次郎》の能力でマナを加速。攻撃するたびにマナを増やし、破壊されてもドロン・ゴーできるため、なかなか厄介なクリーチャーだ。
「S・トリガー発動《王龍ショパン》。能力で《ディスカバリー》と強制バトル」
「あぅ、やられちゃいました……」
S・トリガーで《ショパン》が飛び出し、続けて攻撃しようと思っていた《ディスカバリー》が破壊されてしまう。
攻めの勢いが削がれ、うさみのターンは終了。
「私のターン……《フレア・エッグ》の能力発動」
「今度は、なにが……?」
《フレア・エッグ》の殻が弾け飛び、新たな龍が誕生する。
「……《無双竜鬼ミツルギブースト》をバトルゾーンに。そして即マナに送り、《サンサン》を破壊」
重いドラゴンではなかったが、代わりに6000火力の除去を内蔵した《ミツルギブースト》だ。クトゥグアのマナが増え、うさみの《サンサン》は破壊されてしまう。
「うぅ……で、でも、破壊されたので《サンサン》のドロン・ゴー発動ですっ。手札から《サンサン》をバトルゾーンに……っ」
手札にもう一体持っていた《サンサン》を、ドロン・ゴーで呼び出すうさみ。場数は減らずに済んだが、安心できない。
なぜなら、《ミツルギブースト》がマナに送られたという事実は、除去やマナ加速以上の意味も持っているためだ。
「自然の《ミツルギブースト》がマナに送られたので、《レグルス・ギル・ドラゴン》のスペース・チャージ発動……《レグルス・ギル・ドラゴン》のパワーをプラス5000、さらにシールドブレイク数も増加」
《ミツルギブースト》がマナへと置かれたせいで、《レグルス・ギル・ドラゴン》のスペース・チャージが発動してしまい、《レグルス・ギル・ドラゴン》の打点が上がってしまった。
さらに、
「《エコ・アイニー》を召喚。マナを追加」
一枚目に置かれたのは《竜星バルガライザー》、しかし二枚目に置かれたのは《ミツルギブースト》。
「自然のカードがマナゾーンに置かれたので、もう一度スペース・チャージ発動……対象は《レグルス・ギル・ドラゴン》」
これで《レグルス・ギル・ドラゴン》のパワーは18000、そしてシールドを四枚ブレイクするQブレイカーとなってしまった。
「まずは……《ショパン》で《菌次郎》を攻撃」
「あ……《菌次郎》……」
《ショパン》の体当たりを喰らった《菌次郎》は、そのまま墓地まで吹っ飛ぶ。手札にドロン・ゴー先がいないのか、なにも出て来ない。
そして次に、巨大な異星の龍が、燃え盛る牙を剥く。
「《レグルス・ギル・ドラゴン》で攻撃……!」
とその時、マナが一枚加速される。《レグルス・ギル・ドラゴン》のスペース・チャージも、《菌次郎》のように攻撃時にマナを加速する能力があり、これで運よく自然のカードがマナに置かれれば、別のクリーチャーを能力の対象にし、そのクリーチャーで攻撃してマナを加速、それが自然のカードならさらに他のクリーチャーが強化、と連鎖的にブレイク数が上がっていく能力だ。勿論、効果対象は自身も選べる。
だが今回マナに落ちたのは《竜のフレア・エッグ》。これ以上《レグルス・ギル・ドラゴン》が強化されることはなかった。
だがそれでもQブレイクだ。うさみのシールドは、一瞬で吹き飛ばされてしまう。
「ん、うぅ……S・トリガー発動! 《DNA・スパーク》で、相手クリーチャーをタップ、それからシールドも、一枚追加します……っ」
「でも、ブレイクは止まらない……」
三枚目のシールドから《DNA・スパーク》をトリガーしたうさみ。しかし《レグルス・ギル・ドラゴン》の攻撃は終わらず、最後のシールドが砕け散った。
だが、そのシールドも光の束が収束していく。
「あ……これも、S・トリガーですっ! 《秘拳カツドン破》!」
四枚目のシールドから飛び出した《カツドン破》。その効果により、手札からコスト7以下のアウトレイジが現れる。
「手札から《鼓笛獣 五朗丸》をバトルゾーンに! 《エコ・アイニー》と、強制バトルですっ!」
鼓笛(ホルン)獣(ポルン) 五朗丸 自然文明 (4)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 5000
ガードマン
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に《鼓笛》とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に《鼓笛》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。
《五朗丸》のパワーは5000、《エコ・アイニー》のパワーは2000。よってバトルに勝利するのは《五朗丸》だが、《カツドン破》の能力で呼び出されたクリーチャーはバトル後に破壊される。
しかし、それこそがうさみの狙いだ。《五朗丸》も唯一無二のエグザイル。破壊されることで、さらなる力を得ることができる。
「バトルの後、《五朗丸》が破壊されたので…ドロン・ゴー、発動です! 出て来てください——」
破壊された《五朗丸》は、その身を昇華させ、新たな力を取り込む。
その、姿が——
「——《獣音鼓笛 グローバル》!」