二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.545 )
- 日時: 2014/03/23 01:31
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
流とゾロスターのデュエル。流はシールド三枚、ゾロスターは五枚。
流の場には《キング・ケーレ》が一体、《キング・シャルンホルスト》《飛散する斧 プロメテウス》が二体ずつ。
ゾロスターの場には《浮魂 ターメリック》《闇噛のファミリア ミョウガ》《マントラのイザナイ カリーナ》《神託の守護者 胡椒》《提督のマントラ ヴォスラディッシュ》《策士のイザナイ ゾロスター》《神聖麒 シューゲイザー》。
手札破壊で妨害し、《カリーナ》の光臨などで次々とクリーチャーを展開する《ゾロスター》。流石の流もこの物量に押され、苦しい状態にあった。
『私のターン。《ヴォスラディッシュ》を召喚!』
提督のマントラ ヴォスラディッシュ 闇文明 (6)
クリーチャー:オラクル/ドラゴン・ゾンビ 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。このようにして見せたオラクルをすべて、自分の手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。
《ゾロスター》は追加の《ヴォスラディッシュ》を召喚し、手札を補充する。捲れた三枚は《神淵のカノン 愛染》《慈愛のマントラ フリル》《神聖騎 オルタナティブ》。この中の《愛染》と《フリル》が手札に入った。
『そして《シューゲイザー》で攻撃! 《シューゲイザー》の能力で、手札から《フリル》をバトルゾーンに!』
「《キング・シャルンホルスト》でブロック!」
互いにパワーは7000。なので相打ちとなって共に破壊されるが、《ゾロスター》の攻撃は止まらない。
『さらに《カリーナ》で攻撃! 《ヴォスラディッシュ》《ミョウガ》も行け!』
「《カリーナ》は《キング・ケーレ》、《ヴォスラディッシュ》は《キング・シャルンホルスト》でブロック……!」
なんとか《ゾロスター》の場数を減らしながら攻撃を防ぐが、最後の《ミョウガ》の攻撃は喰らってしまう。これでシールドは二枚だが、それ以上に《ミョウガ》がタップされてしまうことが重要だった。
『ターン終了。その時、私の能力で《ミョウガ》を生贄に捧げ、山札からコスト7以下の無色クリーチャーを呼び出す。出でよ《神聖騎 オルタナティブ》!』
山札から現れたのは《オルタナティブ》。登場時能力で流のクリーチャーのパワーが6000下げられるが、今の相手の場には《ゾロスター》がいる。
なので、
『私がバトルゾーンにいる時に《オルタナティブ》が現れれば、相手クリーチャーを一体破壊する! 《キング・シャルンホルスト》を破壊だ!』
パワー低下が確定除去へと変更され、本来破壊されるはずのなかった《キング・シャルンホルスト》がやられてしまう。
「こいつ、以前よりも強い……!」
別固体のクリーチャーのようだが、それでも以前戦った《ゾロスター》と比較すれば、こちらの方が強いように感じる。
「シールドは残り二枚、ブロッカーも《キング・ケーレ》のみ。相手の場にはアタッカーは四体、うち一体はWブレイカーか……」
正直、相当厳しい。今の手札では、この状況は打開できない。
「なら、とにかく今は時間を稼ぐ。《アクア・スーパーエメラル》を召喚。手札とシールドを入れ替る。さらにシールドから手に入った《斬隠テンサイ・ジャニット》を召喚、《フリル》をバウンス」
『ふん、無駄なことを』
流のプレイングを鼻で笑う《ゾロスター》。だが、確かに流の行動はその場凌ぎでしかない。防げるのは1ターン程度だろう。
だが、その1ターンすらも、凌ぎ切れないかもしれない。
『……ふっ、ここでこれか』
ドローしたカードを見るや否や、ふっと微笑む《ゾロスター》。同時に、流の背に悪寒が走り抜ける。
「流、なにか来るぞ」
「ああ……分かっている」
ネプトゥーヌスが呼びかける。分かってはいるが、今の流にはどうしようもない。ただ、このターンの流れに身を委ねるしかないのだ。
『貴様のすべてを無にしてやろう。これで終わりだ! 《策士のイザナイ ゾロスター》を進化!』
次の瞬間、バトルゾーンの《ゾロスター》だけでなく、カードを操る《ゾロスター》までもが光に包まれた。そして、不可解なおぞましい存在が降臨する——
『——《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》!』