二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.549 )
- 日時: 2014/03/31 05:54
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
ルカとジークフリートのデュエル。
互いにシールドは五枚。
ルカの場には《正々堂々 ホルモン》。
ジークフリートの場には《聖邪のインガ スパイス・クィーンズ》と、リンクした《真滅右神ラウドパーク》《光器左神サマソニア》。
「俺のターン! 行くぞ《超法 カツドンGO!》召喚!」
超(ビクト)法(レイジ) カツドンGO(ゴー)! 火文明 (5)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 4000
相手がバトルゾーンにクリーチャーを出した時、このクリーチャーがタップされていれば、その2体をバトルさせる。
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に《超法》とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に《超法》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。
「エグザイルか……しゃらくせぇ」
憎々しげに吐き捨てるジークフリート。しかし対照的に、ルカは非常に嬉しそうに、高揚した表情を見せている。
その表情が、ジークフリートをさらに苛立たせた。
「ちっ、苛々するぜ……二体目の《光器左神サマソニア》を召喚! こいつの能力と、もう一体いる《サマソニア》の能力で、二枚ドローだ」
光器左神サマソニア 光文明 (5)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/メカ・デル・ソル 4000+
このクリーチャーまたは自分の他のゴッド・ノヴァ OMGをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
左G・リンク
ドローとブロッカーで堅実に場を固めていくジークフリート。そして、やはり対照的だ。ルカはここで攻めに出た。
「《飛散する斧 プロメテウス》を召喚! 2マナブーストして、マナゾーンからカードを一枚回収! 《カツドンGO!》でシールドブレイク!」
《カツドンGO!》のパワーは4000。ブロッカーである、リンクした《サマソニア&ラウドパーク》のパワーは7000。攻撃したところで、ブロックされて破壊されるだけだ。
「だが、エグザイルは破壊されてこそのクリーチャーだからな……」
このタイミングで攻撃を仕掛けてきたということは、ルカの手札にはドロン・ゴー先が握られていると考えるべきだろう。
「一枚くらいならいいか……? いや」
《カツドンGO!》の厄介なところは、こちらがクリーチャーを出すと、タップされている《カツドンGO!》と強制的にバトルさせられる能力だ。これにより、《カツドンGO!》がタップされていると、こちらはクリーチャーの召喚に実質的な制限をかけられ、仮にこちらのパワーが高くても、破壊してドロン・ゴーを誘発させてしまう。
「なら、ここでドロン・ゴーさせて、返しのターンに対処するのが吉か……《サマソニア&ラウドパーク》でブロック」
《カツドンGO!》の攻撃をブロックし、《カツドンGO!》が破壊される。そして、
「《カツドンGO!》が破壊されたので、ドロン・ゴー発動! 《超法剣 カツキング GANG》!」
超(ビクト)法(レイジ)剣(カリバー) カツキング GANG(ギャング) 火文明 (8)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 8000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体、破壊する。その後、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、破壊する。
W・ブレイカー
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に《法》とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に《超法》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。
《カツドンGO!》がドロン・ゴーした姿は、もう一つの《カツキング》。レイジクリスタルの神秘によって生まれた、無敵ならざる超法の剣を携えし無法者。無法の中の無法の力を得た、《カツキング GANG》。
「登場時能力発動で、ブロッカーの《サマソニア&ラウドパーク》を破壊! 次のターンからも大暴れだ」
得意気に言うルカだが、そんなことはジークフリートだって分かっている。
「んなこと想定内だっての。俺のターン、《真滅右神ラウドパーク》を召喚! 山札の上から三枚を墓地に送り、墓地の《霊騎左神ロラパルーザ》を回収。《サマソニア》とゴッド・リンク! さらに《スパイス・クィーンズ》の能力で、俺のゴッド・ノヴァOMGを召喚するコストは1下がる。残った3マナで《ロラパルーザ》を召喚! 《カツキング GANG》をフリーズ!」
真滅右神ラウドパーク 闇文明 (4)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/ドラゴン・ゾンビ 3000+
ブロッカー
このクリーチャーは、リンクしていなければ、攻撃することができない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、ゴッド・ノヴァ OMGを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
右G・リンク
霊騎左神ロラパルーザ 光文明 (4)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/アーク・セラフィム 3000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。そのクリーチャーは、次の相手のターンのはじめにアンタップされない。
左G・リンク
次々と繰り出されるゴッド・ノヴァOMG。無色ゴッド・ノヴァは軒並みコストが高いので大量展開には向かなかったが、ゴッド・ノヴァOMGは汎用性こそ無色のゴッド・ノヴァに劣るが、軽いうえに種族間でのシナジーが強いので、それを生かして次々と展開できる。
「《カツキング GANG》が攻撃できなくなっちまった……まあいいか」
切り札級のアタッカーが動けなくなったというのに、ルカの反応は非常に軽い。彼の性格と言うのもあるのだろうが、それ以上に、彼にはまだ手が残されている。
「呪文《ヒラメキ・プログラム》! 《カツキング GANG》を破壊して山札を捲り、コスト9のクリーチャーを呼び出す! 閃け! 《超竜の潮流 コンコルド》! 《ホルモン》から進化!」
《カツキング GANG》が破壊され、山札を捲り、現れたのはコスト9の《コンコルド》。さらに、
「さらに《法》の名を持つ《カツキング GANG》が破壊されたので、ドロン・ゴー発動! 《無法伝説 カツマスター》! 続けて《コンコルド》の能力で、マナゾーンから出て来い《無限皇 ジャッキー》!」
ドロン・ゴーと《コンコルド》の能力で、このターン攻撃可能な大型クリーチャーを三体も揃えてしまうルカ。この爆発力は凄まじいの一言に尽きる。
「まずは《カツマスター》で攻撃! その時《カツマスター》の能力で、山札の上から三枚を墓地へ!」
墓地に送られた三枚は《正々堂々 ホルモン》《突撃奪取 ファルコン・ボンバー》《規格外 T.G.V》。コストの合計は3+4+6で13。
「微妙だな……まあいい。コスト4の《ロラパルーザ》と合計コスト9の《サマソニア&ラウドパーク》を破壊だ!」
「《サマソニア》を破壊し《ラウドパーク》を残す。そして《ラウドパーク》でブロックだ!」
たった一度の攻撃で、ジークフリートのゴッド・ノヴァOMGが三体まとめて薙ぎ払われてしまう。この突破力も相当なものだ。
「続けて《ジャッキー》で攻撃! 山札の一番上を墓地に送り、アウトレイジならバトルゾーンへ! 出て来い《カツキング GANG》! Wブレイクだ!」
ジークフリートはこの攻撃はスルー。Wブレイクならリカバリが利くと考えたのか、S・トリガーに賭けたのか。どちらにせよ、ここでルカの攻撃は終わる。
「あんまりに調子に乗るんじゃねえぞ、ルカ! S・トリガー発動! 《支配のオラクルジュエル》!」
支配のオラクルジュエル 光/闇文明 (8)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
相手のタップされていないクリーチャーを1体破壊する。
バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。
オラクル種族に伝わる古文書、オラクルの書。その1ページが開かれ、オラクルジュエルの力、その一部が放出される。
「アンタップ状態の《コンコルド》を破壊し、残りのクリーチャーはタップだ!」
放出された力で、《コンコルド》は破壊され、他のクリーチャーはタップされる。これでルカのクリーチャーは、すべてこのターンはもう動けなくなってしまった・
「おおぅ、流石だジーク。俺の攻撃を止めるとはな」
「お前の攻撃を止めるなんざ、ロッテの世話に比べりゃ楽勝だ。俺のターン」
攻撃は止めたものの、ルカの場には《カツマスター》《ジャッキー》《カツキング GNAG》と、まだ大型アウトレイジが三体残っている。
「はぁ……くっそ面倒くせぇ……」
「そうか? 俺はお前とのデュエル、楽しいけどな」
「黙れ」
俺は全然楽しくねぇ、とルカの言葉を撥ね退けるジークフリート。
しかし彼の苦言も、果てしない神話空間の中では、虚しく木霊するだけだった。