二次創作小説(紙ほか)

デュエル・マスターズ Mythology オリキャラ募集 ( No.58 )
日時: 2013/07/21 12:46
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)

 このみと男三人衆のうち一人とのデュエル。
 男のシールドは残り四枚。場には《コッコ・ルピア》と二体の《ブラッディ・ドラグーン》が存在している。
 対するこのみのシールドは五枚あり、場には《冒険妖精ポレゴン》《天真妖精オチャッピィ》《魅了妖精チャミリア》がそれぞれ一体ずつ。
 そんな状態で迎えた、このみのターン。
「よーし、そんじゃどんどん行っくよー! まずは《森獣妖精ポニーネイチャー》召喚!」


森獣妖精ポニーネイチャー 自然文明 (7)
クリーチャー:スノーフェアリー/エメラルド・モンスター 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドからカードを1枚相手に選ばせる。そのカードを見て、進化以外のクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー


「効果でシールドを選んでね」
「じゃあ……一番右だ!」
 男が指差したシールドが一本の大樹に覆われ、一つの果実が成る。そしてその果実から、一体のクリーチャーが姿を現す。
「来た来た! もう一体《ポニーネイチャー》を召喚! 今度はどのシールド?」
「ちっ。だったら次は一番左だ!」
 また男の指差したシールドが樹木に覆われ、果実が成り、そこからクリーチャーが飛び出す。
「《霞み妖精ジャスミン》かぁ……破壊してマナチャージ!」
 《ジャスミン》の効果を使い、このみは次の行動に移る。
「よーし、じゃあ次は《チャミリア》のタップトリガーで、デッキから《ミスティーナ》を手札に! 《オチャッピィ》と《ポレゴン》でシールドブレイク!」
 男のシールドがさらに割られ、残り二枚。しかしそこで、一枚のシールドは光となって男の手元に舞い戻る。
「S・トリガー発動《インフェルノサイン》! 墓地から《竜極神ゲキ》をバトルゾーンに!」


竜極神ゲキ 闇文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 7000+
このクリーチャーがブロックされた時、相手は手札をすべて捨てる。
W・ブレイカー
G・リンク《竜極神メツ》の左横
このクリーチャーは、リンクしている時「Q・ブレイカー」を得る。


「おぉ! なんかすごいの出て来た! ターンエンド!」
 大型クリーチャーを出されたにもかかわらず、まったく焦りを見せないこのみ。そんな好みに対し、むしろ男の方が苛立っているようだった。
「調子狂うガキだ……だが、これで終わりだぜ! 《コッコ・ルピア》でコストが2下がった《黒神龍ドボルザーク》を召喚! 効果でデッキからゴッドを手札に呼ぶ。そして俺はデッキから呼び込んだこいつを召喚だ! 《竜極神メツ》!」


竜極神メツ 火文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
このクリーチャーが相手を攻撃してブロックされなかった時、相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊してもよい。
W・ブレイカー
G・リンク《竜極神ゲキ》の右横
このクリーチャーがリンクしていて攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選び、持ち主の墓地に置いてもよい。


「そして二体の竜極神が揃ったことで、G・リンク!」
《ゲキ》と《メツ》はそれぞれの半身となる竜神と合体する。
「てめーの『神話カード』を頂くぜ! 《ゲキメツ》でアタックだ!」
 竜神の接続部から扉が開かれ、そこから一本の剣が射出された。剣は熱気と邪気で好みのシールドを全て吹き飛ばす。
「さらに《ゲキメツ》の効果で、ブロックされなかったから《オチャッピィ》を破壊! さらにマナも二枚墓地送りだ!」
 これでこのみのシールドはゼロ。ブロッカーもいないため、《コッコ・ルピア》にとどめを刺されそうになるが、
「S・トリガー発動! 《ナチュラル・トラップ》! 《コッコ・ルピア》をマナ送りにして……次はS・バック! 《オチャッピィ》召喚!」
「くっそ、だが次のターンで決まりだ。ターンエンド」
 舌打ちする男。このみの場には二体の《ポニーネイチャー》と《チャミリア》そして《オチャッピィ》。男のシールドは残り二枚だが、三体のブロッカーに阻まれており、とどめを刺すことはまずできない。
 男の言う通り、次のターンで決着が着く——しかしそれは、このみの勝利という形で。
「まずはこの子《薫風妖精コートニー》を召喚! 続いて《護連妖精ミスティーナ》を召喚!」


護連妖精ミスティーナ 自然文明 (5)
クリーチャー:スノーフェアリー 5000
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンに自分のクリーチャーが5体以上あれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+5000され、パワー5000以下のクリーチャーにブロックされず、シールドをさらに1枚ブレイクする。


「《ミスティーナ》だと……いや、だが《ミスティーナ》はこのターン攻撃できない! どっちみち俺の勝ちだ!」
「ううん、あたしの場には《コートニー》がいるもん。だから……呪文《キリモミ・スラッシュ》!」
「はぁ!?」
 男が意味不明、と言わんばかりの奇声を上げる。当然だ、《コートニー》がいるとはいえ、ここまでこのみは完全に自然単色の様相だったのに、ここでいきなり火文明の呪文を使うというのはよほどおかしなデッキ構成としか思えない。
「効果でみんなはスピードアタッカーに! まずは《ミスティーナ》でシールドブレイク!」
 と同時に、効果が発動する。《ミスティーナ》の力が他のクリーチャーにも注ぎ込まれ、力が一気に増強する。
 男のブロッカーはすべてパワー5000以下。《ミスティーナ》の力を得たクリーチャーは止められず、S・トリガーもない。
 守りのなくなった男に、森の妖精が迫る。
「《ポニーネイチャー》で、とどめだぁー!」



「《G・E・レオパルド》を召喚……効果で《G・A・ペガサス》を手札に……」


G(ゴッド)・E(アース)・レオパルド 自然文明 (6)
クリーチャー:ゴッド/アース・ドラゴン 4000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から光のクリーチャーを1体選び、相手に見せてから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
G・リンク《G・A・ペガサス》の左横
このクリーチャーは、リンクしている時「W・ブレイカー」を得る。


 汐と男三人衆のうち一人とのデュエル。
 男の場には《コッコ・ギルピア》《青銅の鎧》《魔光王機デ・バウラ伯》に加え、先ほど召喚した《レオパルド》。シールドは四枚。
 対する汐の場には《電脳封魔マクスヴァル》が二体と《古の羅漢バグレン》《凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ》が一体ずつ。こちらもシールドは四枚。
「私のターンです。まずは《ブラッディ・イヤリング》を召喚して守りを固め、《剣舞の修羅バシュナ》を召喚です。そして《ガル・ヴォルフ》でシールドをW・ブレイクですよ」
 防御を固めつつ攻撃手を増やし、攻めていく汐。男のシールドは二枚割られ、残り二枚となった。だが、
「……S・トリガー《DNA・スパーク》……効果で君のクリーチャーを全部タップして、シールドを追加するよ……」
 二枚まで減った男のシールドがリカバリし、残り三枚。しかも汐のクリーチャーは全てタップされてしまった。
「ボクのターン……さっきサーチした《G・A・ペガサス》を召喚……G・リンク」


G(ゴッド)・A(アポロニア)・ペガサス 光文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/アポロニア・ドラゴン 3000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から自然の呪文を1枚選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
G・リンク《G・E・レオパルド》の右横
このクリーチャーがリンクしていて、相手がクリーチャーを選ぶ時、相手はこのクリーチャーを選ぶことはできない。


「さらに《ペガサス》の効果でデッキから《ぶちかまし・ギザスマッシュ》をサーチして、そのまま発動……」


ぶちかまし・ギザスマッシュ 自然文明 (3)
呪文
このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+2000される。
このターン、自分のクリーチャーがバトルに勝った時、負けたクリーチャーよりパワーが4000以上大きければ、そのクリーチャーは相手のシールドを1枚ブレイクする。


「さらに2マナで《ルナティック・エナジー》も発動……これでボクのクリーチャーはすべて、パワー+6000……」
 しかもパワーの差が4000以上ならシールドブレイクのおまけつきである。
「まずは《コッコ・ギルピア》で《バグレン》を攻撃」
 最初に狙われたのはやはり、クリーチャーのパワーを下げる《バグレン》。《コッコ・ギルピア》に体を貫かれ、破壊される。
「続いて《青銅の鎧》で《マクスヴァル》を《バウラ伯》で《ガル・ヴォルフ》を攻撃」
 《マクスヴァル》と《ガル・ヴォルフ》が同時に破壊される。しかもどちらのバトルもパワー差が4000以上なので《ギザスマッシュ》の効果で汐のシールドが二枚ブレイクされる。
(《インフェルノ・サイン》と《地獄門デス・ゲート》ですか……)
 運良く出て来た二枚のS・トリガー。汐は《インフェルノ・サイン》で墓地の《ガル・ヴォルフ》を復活させ、男の手札のクリーチャーを落としつつシールドを破壊。しかし続く《デス・ゲート》では選ばれない《レオパルド&ペガサス》を破壊できないので、手札に加えた。
「《レオパルド&ペガサス》で《バシュナ》を攻撃」
 《レオパルド&ペガサス》の咆哮と光線で《バシュナ》とシールドが吹き飛ぶ。これで汐のシールドは残り一枚。
 場に残っているのは《マクスヴァル》と《ブラッディ・イヤリング》に《ガル・ヴォルフ》。
 そして、汐のマナゾーンのカードは——八枚。
「そしてこれで、九枚です」
 汐は手札の《デス・ゲート》をマナへと置く。その九つのエネルギー、悪魔神を召喚するための源。
 そして次は手札のカードを、《ガル・ヴォルフ》の上へと重ねる。

「《凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ》進化——《悪魔神ドルバロム》です」

「……え?」
 次の瞬間、男のバトルゾーンとマナゾーンが吹き飛ぶ。
 さらに次の瞬間、辛うじて残っていた《レオパルド》も吹き飛ぶ。
 そのまた次の瞬間、シールドが全て吹き飛ぶ。
 最後の瞬間——男が吹き飛んだ。