二次創作小説(紙ほか)
- デュエル・マスターズ Mythology オリキャラ募集 ( No.59 )
- 日時: 2013/07/22 11:11
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)
夕陽と男三人衆のうち一人とのデュエル。
夕陽の場には《エンドラ・パッピー》《コッコ・ルピア》の二体が存在し、シールドは五枚。
対するスーツを着た男の場には《アクア・スーパーエメラル》と《起源神レプトン》の二体。同じくシールドは五枚。
互いに序盤は遅めだが、先んじて夕陽が動きを見せる。
「《コッコ・ルピア》でコストが2下がって、《ボルシャック・NEX》を召喚! 効果でデッキより《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を呼び出し、《エンドラ・パッピー》から進化! さらに《バルキリー・ルピア》の効果で、デッキから《アポロン》を手札に」
凰翔竜機バルキリー・ルピア 光/火文明 (5)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ファイアー・バード 5000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化—自分のアーマード・ドラゴンまたはファイアー・バード1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からドラゴンを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
クリーチャーを展開しつつ切り札を呼び込み、《アポロン》の召喚条件も整った。
「俺のターン。まずは《エマージェンシー・タイフーン》で手札を入れ替える。そして残る3マナで《起源神ニュートロン》を召喚」
起源神ニュートロン 闇文明 (3)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 3000+
G・リンク《起源神レプトン》の左横、《起源神クォーク》の右横、または《神核アトム》の下側。
このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。
このクリーチャーがリンクしている時、自分のターンの終わりに、自分のシールドを1枚手札に加えてもよい。
「うわ、出た……」
「《ニュートロン》と《レプトン》をG・リンク」
起源神レプトン 光文明 (4)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 2000+
G・リンク《起源神ニュートロン》の右横、または《起源神プロトン》の下側。
このクリーチャーがリンクしている時、自分の手札に加えた、名前に《起源神》とあるシールドカードはすべて「S・トリガー」を得る。
起源神、または六体神と呼ばれるゴッド、そのうちの二体、《ニュートロン》と《レプトン》は、起源神を扱うデッキならば早めに揃えたいクリーチャーである。
その理由は、《ニュートロン》がいればターンの終わりにシールドを手札に加えられ、しかもそのシールドが起源神なら《レプトン》の効果でS・トリガーになり、どんどん展開していくからだ。
「これでターンエンド。《ニュートロン》の効果でシールドを手札に加える」
男が加えたのは、《アクア・スーパーエメラル》で入れ替えたシールド。それは、
「S・トリガー発動《デーモン・ハンド》。《ボルシャック・NEX》を破壊だ」
「ぐっ……!」
悪魔の手中に収まり、死へと誘われる《ボルシャック・NEX》。次ターンに《アポロン》を召喚するつもりだったが、見事に進化元が消えてしまった。
「まずい、早く起源神を止めないと……僕のターン、《翔竜提督ザークピッチ》を召喚! 効果でデッキの上から三枚を見て、アーマード・ドラゴンとファイアー・バードを手札に加える」
捲った三枚は、運良く全て手札に加わった。しかし起源神を止めるのは難しそうだ。
「攻撃して起源神が揃うのも嫌だしな……ターンエンド」
「俺のターンだ」
男はカードを引くと、すぐさまそのカードを場に出した。
「《起源神クォーク》を召喚、G・リンク」
起源神クォーク 水文明 (4)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 3000+
G・リンク《起源神ニュートロン》の左横、または《起源神エレクトロン》の下側。
このクリーチャーがリンクしている時、自分のターンの終わりに、そのターン自分が手札に加えたシ−ルド1枚につきカードを1枚引いてもよい。
「これで半分……まずいな……」
男のターンはそれだけで終了したが、ターンの終わりにはシールドが一枚男の手札に入ってしまう。
「S・トリガー《炸裂の影デス・サークル》だ。効果で《デス・サークル》を破壊」
「……《バルキリー・ルピア》を破壊だ」
《デス・サークル》が《バルキリー・ルピア》に抱きつき、次の瞬間にはその名の通り炸裂する。二体のクリーチャーは共に消滅した。
「いくら出してもクリーチャーが減ってくな……」
マナなどを見るからに、男のデッキは起源神のシールドを手札に加える効果を利用するためにS・トリガーを多く積んでいる。《レプトン》の効果もあり、残る三枚すべてがS・トリガーでも不思議はない。
「……《フレイムバーン・ドラゴン》を召喚。《フレイムバーン》の効果で《アクア・スーパーエメラル》を破壊して、ターンエンド」
「俺のターンだ」
ターンごとに男のシールドは減っていくが、起源神は揃えば揃うほど完成への速度が速くなっていく。完成してしまえば、かなり厳しい状況となるだろう。
「《アクア・スーパーエメラル》を召喚、シールドを入れ替え……《起源神エレクトロン》を召喚。G・リンクだ」
起源神エレクトロン 水文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 4000+
ブロッカー
自分がカードを引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
G・リンク《神核アトム》の左横、または《起源神クォーク》の上側。
「ターンエンド……ターン終了時にシールドを手札に加え《ヤミノサザン》をS・トリガーで召喚」
「うぜぇ……」
これで夕陽の場の《コッコ・ルピア》が消し飛ぶ。
「そろそろ止めたいところだけど……」
生憎、夕陽の手札はもう《アポロン》一枚。次のターンに火文明のクリーチャーを引いたとしても、恐らくはまた男に破壊される。
どうしたものかと頭を悩ませ、カードを引く。そして、
「……こいつに頼るしかないか。《ボルシャック・NEX》を召喚! 効果で《ピース・ルピア》をバトルゾーンに!」
夕陽が出したのは、火の《コッコ・ルピア》ではなく光の《ピース・ルピア》。理由は単純、デッキにもう《コッコ・ルピア》がいないのだ。
気休め程度に守りを固め、夕陽のターンは終了。
「俺のターン。《エレクトロン》の効果でデッキからカードを二枚引き一枚捨てる……ちっ」
男は露骨に舌打ちする。恐らくキーカード——次の起源神が手札に入らなかったのだろう。
「……まあいい。《キューティー・ハート》を召喚。効果で《ザークピッチ》をバウンスだ」
手札へと戻される《ザークピッチ》。やはりこれだけで男のターンは終了し、シールドがまた一枚、手札へと入る。
そのカードを見て、男の顔が緩む。
「来た……出て来い《起源神プロトン》」
起源神プロトン 光文明 (6)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 5000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに加える。
G・リンク《神核アトム》の右横、または《起源神レプトン》の上側。
このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。
遂に現れた五体目の起源神。これで《ニュートロン》《レプトン》《クォーク》《エレクトロン》《プロトン》と揃い、残るは一体。
シールドを一枚回復し、手札を入れ替え、男のターンはこれで本当に終了する。
そして迎えた、夕陽のターン。
夕陽は淡々と6マナを支払い、場の三体のクリーチャーを重ねる。
「進化MV——《太陽神話 サンライズ・アポロン》」
「な、なに……っ!?」
そして現れた『神話カード』——《アポロン》。その出現に、男は酷く狼狽していた。
「なに驚いてんだよ……言っとくけど、《アポロン》はファイアー・バードと火文明から進化するのであって、三体とも火文明である必要はないんだよ。指定された種族——ファイアー・バードの文明は、なんでもいいんだ」
言い放つ夕陽に、男は硬直している。
これは夕陽も最初に勘違いしていたが、夕陽の言う通り、進化MVは指定文明と指定種族から進化するため、種族の指定を満たしていれば文明は問われない。その逆もまた然りだ。
「行くぞ、《アポロン》で攻撃!」
《アポロン》が周囲の小型太陽から紅焔を放ち、デッキの一番上のカードを飛ばす。
「出て来い《聖霊龍騎アサイラム》!」
紅焔から現れたのは、神聖さ感じる装甲を纏った神々しき龍、《アサイラム》だ。
「そして《アポロン》のもう一つの効果発動! マナの《コッコ・ルピア》《聖霊龍騎アサイラム》《エンドラ・パッピー》を墓地に送り、パワー+15000のワールドブレイカーだ!」
「ぐぁ……!」
男のシールドが全て破壊される。男は一縷の望みに賭け、シールドを見遣るが、
「ぐっ、トリガーがない……!?」
ここに来てS・トリガーを引けず、次のターンにも除去呪文やブロッカーはこない。
次のターン《アサイラム》と《アポロン》が襲い掛かり、しかも《アポロン》の効果で攻撃手が増える。男に勝利の道はなくなった。
そして、夕陽のターン。
「——《アポロン》でダイレクトアタック!」