二次創作小説(紙ほか)
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.596 )
- 日時: 2014/07/25 04:00
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)
レジェンダリー・バイロン 水文明 (6)
進化クリーチャー:リヴァイアサン 8000
進化—自分のリヴァイアサン1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、バトルゾーンにある自分の他の水のクリーチャーはブロックされない。
遂に出て来た進化リヴァイアサン。その能力は、初期のカードらしくそこまで強力ではないが、この状況ではかなり厄介だ。
『《キング・クラーケン》! 《キング・ブルファング》!』
《レジェンダリー・バイロン》の号令で、二体のリヴァイアサンが仄のシールドに特攻する。その突撃を《ロードリエス》は止めようとするが、
「……!」
《キング・クラーケン》も《キング・ブルファング》も《ロードリエス》の脇をすり抜け、そのままシールドを突き破る。
《レジェンダリー・バイロン》は味方の水クリーチャーにアンブロッカブルを付加するクリーチャー。ブロッカーが主体の仄のデッキにとっては、かなり有効な能力だ。
『《レジェンダリー・バイロン》!』
「それは《ロードリエス》でブロック!」
その能力は自分自身には適用されないが、シールドゼロの状態で、アタッカーが軒並みブロックされなくなるとなれば、かなり厳しい。しかも仄のデッキに除去カードは少ない。《レジェンダリー・バイロン》を除去することは難しい。
「……さて、どうするかな」
手札こそ大量にあるが、どう考えてもその手札を使い切ることはできない。
「とりあえずマナチャージして……これで6マナ」
6マナ溜まれば、彼女のデッキですることなど決まっている。
「呪文《ヘブンズ・ゲート》! 手札から光のブロッカーを二体呼び出す!」
本来なら、これで守りが固められる。しかし今は、《レジェンダリー・バイロン》がいるのだ。ブロッカーをいくら出そうが、その防御力は無意味。
だがしかし。ブロッカーはなにも、ブロックするだけが仕事ではないのだ。
「手札から呼び出すブロッカーは《偽りの名 オレオレ・ライオネル》と……もう一体はこれ! 《真実の名 ラララ・ライオネル》!」
真実の名 ラララ・ライオネル 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 9000
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、自分の山札を見る。その中から、名前に《ヘブンズ》とある呪文を1枚選んですべてのプレイヤーに見せ、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに裏向きにして加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
それは、感情を取り戻すことで真実の名に目覚めた《ライオネル》の姿。天国の力を最大限に利用し、守りを固める光の獅子だ。
「《ラララ・ライオネル》の能力発動! ガチンコ・ジャッジ!」
こうして捲れたのは、仄がコスト9《変幻の精霊ナイツ・オブ・コバルト》。《レジェンダリー・バイロン》が、コスト3《キング・クラーケン》だ。
「よし! ガチンコ・ジャッジに勝ったから、山札の《ヘブンズ》呪文をシールドに! 選ぶのは《ヘブンズ・ダブルテイル》!」
《ヘブンズ・ダブルテイル》はS・トリガーで、相手クリーチャーを二体タップするか、シールドを増やせる呪文。しかもエンジェル・コマンドがいれば両方の効果を使えるのだ。
これを一枚シールドに仕込むだけで、次のターンはほぼ確実に凌ぎ切ることができる。
『《キング・ラングレー》! 《キング・クラーケン》!』
《レジェンダリー・バイロン》は、《キング・ラングレー》を召喚して場数と手札を増やしつつ、ブロックされない《キング・クラーケン》で、仄の増えたシールドを砕くが、
「S・トリガー《ヘブンズ・ダブルテイル》。《レジェンダリー・バイロン》と《キング・ブルファング》をタップ、さらにシールドを追加!」
これで攻撃は止めた。次はこちらのターンだ。
そして、反撃の芽を摘み取るだけだ。
「呪文《ヘブンズ・ゲート》! 手札から《偽りの名 ビルド・レオーネ》と《真実の名 バウライオン》をバトルゾーンに! そして《オレオレ・ライオネル》で《レジェンダリー・バイロン》を攻撃!」
その時、《オレオレ・ライオネル》の能力でガチンコ・ジャッジが発生する。これに勝てば、仄はさらに山札からブロッカーを展開できる。
仄が捲ったのは、コスト11の《白騎士の聖霊王ウルファス》。《レジェンダリー・バイロン》が捲ったのはコスト10の《深海の伝道師 アトランティス》。
「ガチンコ・ジャッジは私の勝利! よって山札からブロッカーが出るまで捲って、捲ったブロッカーをバトルゾーンに出す! さあ出て来なさい《真実の名 ホワイト・オブ・ライオネル》!」
さらにブロッカーと、シールドも追加する仄。《レジェンダリー・バイロン》も破壊され、守りは盤石だ。
「——《大河海嶺・K・アトランティス》!」
「今更ブロックされないクリーチャーが出て来ても無意味よ。私のターンに三度目の《ヘブンズ・ゲート》! 《知識の精霊 ロードリエス》と《偽りの名 オラオラ・レオーネ》をバトルゾーンに!」
三回目の《ヘブンズ・ゲート》で、さらにブロッカーが並んだ。光の獅子が、天空より鋭い眼を光らせ、海の怪物を睨みつけている。
「さあ、決めようか! 《オレオレ・ライオネル》で攻撃、ガチンコ・ジャッジ!」
仄はコスト7《超神星ネプチューン・シュトローム》。レジェンダリー・バイロンはコスト6《レジェンダリー・バイロン》。
「《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイブン》をバトルゾーンに!」
かなりのオーバーキルだが、これで仄のクリーチャーがほぼすべて攻撃に参加可能となった。これならば、一枚や二枚のS・トリガーでは対応しきれない。
光のエンジェル・コマンド軍団が総進撃を開始し、一瞬にしてレジェンダリー・バイロンのシールドが消し飛ばされた。
そして、矮小になってしまった海の怪物に、獅子の精霊が牙を剥く。
「《真実の名 ラララ・ライオネル》で、ダイレクトアタック!」