二次創作小説(紙ほか)

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.599 )
日時: 2014/08/16 13:24
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

激流(アチョー)剣砲(クリムゾン) カツ∞キング 水/火文明 (9)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 12000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを無限の数破壊する。その後、カードを1枚引いてもよい。
T・ブレイカー
自分の他の、名前に《剣砲》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。


「《カツ∞キング》の登場時能力で、お前のブロッカーを無限の数破壊! さらにカードをドローだ!」
 アルドラのブロッカーを全滅させたうえで、カードも引き、《ブラック・ガンヴィート》の覚醒も止めたルカ。
「……《王機聖者ミル・アーマ》召喚。《コアクアンのおつかい》をコストを下げて唱える。残りのマナで《ベルリン》召喚」
「まーたブロッカーをちまちま並べやがって。だがまあ、そんな雑魚どもはまとめて薙ぎ払ってやる! 俺のターン! 《カツ∞キング》進化!」
 《カツ∞キング》に光が差す。その光が消えた時、そこにいたのはまったく別のクリーチャーだった。
「超音速にして超高速! 無法の超竜よ、英雄の意志を継承し突き抜けろ! 《超竜の潮流 コンコルド》!」
 擬人化されたジェット機のようなアウトレイジ、《コンコルド》。彼の号令により、大地から新たな無法者が飛び出てくる。
「《コンコルド》の能力で出て来い! 数多なる百万! 無法の疾風よ、友の死を乗り越えろ! 《百万超邪 クロスファイア》!」
 マナゾーンから飛び出したのは《クロスファイア》だった。本来は墓地を溜めて奇襲をかけるようなクリーチャーだが、ルカはその手段だけでなく、他の場所からの踏み倒しなども視野に入れて奇襲をかける。
「《コンコルド》でTブレイク! 《クロスファイア》でWブレイクだ!」
「《ベルリン》で《コンコルド》はブロック!」
 流石にこの大型クリーチャー二体の攻撃は堪えるようで、アルドラはシールドを二枚、削り取られる。
「私のターン。呪文《ヘブンズ・ゲート》! 《知識の精霊ロードリエス》と《光器パーフェクト・マドンナ》をバトルゾーンに!」
「お? いよいよエンジン掛かって来たか? だけど遅いな。俺のターン! 偽りなき偽り! 無法の策士よ、愚鈍な弱者を陥れろ! 《偽りなし ゾルゲⅩⅢ》召喚! 能力で《ゾルゲⅩⅢ》と《ブラック・ガンヴィート》を強制バトル!」
 《ゾルゲⅩⅢ》の策略により、《ブラック・ガンヴィート》が《ゾルゲ》に破壊される。
「アウトレイジが勝ったからカードをドローだ。さらに《コンコルド》でTブレイク!」
「《パーフェクト・マドンナ》でブロック……!」
「《ゾルゲⅩⅢ》の効果でドロー! そして続け《クロスファイア》!」
 《クロスファイア》の攻撃は防がず、さらに二枚のシールドが吹き飛んだ。
 しかしこの時、アルドラのシールドのうち一枚が、光の束となり収束する。
「S・トリガー《地獄門デス・ゲート》!」
「!」
「《ゾルゲⅩⅢ》を破壊し、墓地より《封魔聖者シャックル・アーマ》を呼び戻す」
 《デス・ゲート》で《ゾルゲⅩⅢ》が墓地へと引きずり込まれ、その魂で《シャックル・アーマ》が蘇った。
 場数は減ってしまったが、しかしまだルカには《コンコルド》と《クロスファイア》がいる。
 だが、
「私のターン。呪文《超次元リバイヴ・ホール》《超次元ドラヴィタ・ホール》!」
「な……!」
「《ブラッディ・シャドウ》と《アンラッキーダーツ》を回収し、《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》《時空の不滅ギャラクシー》をバトルゾーンに!」
 そして《ブラック・ガンヴィート》が《コンコルド》を破壊する。
 しかもそれだけでは終わらず、
「呪文《炎獄スマッシュ》で《クロスファイア》を破壊、《アンラッキーダーツ》で5を指定、相手の手札を墓地へ。さらにG・ゼロで《ブラッディ・シャドウ》を召喚」
「またかよ……」
 墓地に落ちたのは《侵入する電脳者 アリス》。コスト5なので一枚ドロー。
 《ミル・アーマ》と《シャックル・アーマ》でコストを下げ、一気に呪文でクリーチャーを展開してくるアルドラ。
「……本格的にやばいかもな」
 《ブラック・ガンヴィート》がいるせいで、迂闊に手札は使えない。かといってこのままジッとしていても、数で押し切られる。相手はマナも溜まって来たので、そろそろ攻めて来るはずだ。
「……《電脳決壊の魔女 アリス》を召喚。三枚引き、一枚を山札上に、一枚を山札下に戻すぞ」
 そして、ターン終了。
「私のターン。《ローズ・キャッスル》を要塞化し、《アリス》を破壊。呪文《超次元シャイニー・ホール》で開け、超次元の門! 《時空の賢者ランブル》《時空の不滅ギャラクシー》! G・ゼロで《ブラッディ・シャドウ》を召喚! さらに呪文《ヘブンズ・ゲート》! 手札より《覚醒の精霊ダイヤモンド・ヘイヴン》と——」
 天国の門が開かれ、二体の精霊が地上へ降り立つ。
 一体は覚醒をもたらす精霊。そしてもう一体は、白騎士の名を持つ気高くも巨大な精霊だ。

「——我が身よ出でよ! 《白騎士の精霊アルドラ》!」


白騎士の精霊アルドラ 光文明 (12)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 15500
ブロッカー
このターン、自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーをバトルゾーンに出した後でしか、このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
T・ブレイカー


 天門より降り立った二体の精霊のうちの一体《白騎士の精霊アルドラ》。
 カードパワーのインフレが目立ってきた昨今のデュエル・マスターズとはいえ、これほどのパワーを持つクリーチャーはやはり大きな存在だ。特に光のブロッカー故に、《ヘブンズ・ゲート》による踏み倒しに対応している点が評価されるだろう。
 パワーが高い分デメリットもあるが、それは一緒に出された《ダイヤモンド・エイヴン》により打ち消されている。召喚酔いと共に。
『さあ、私の軍団よ。総攻撃開始だ!』
 刹那、《アルドラ》の号令の下、数多のクリーチャーが一斉にルカへと襲い掛かる。
『まずは私でTブレイク!』
「くっ……S・トリガー発動! 《秘拳カツドン破》!」
 《アルドラ》に粉砕された三枚のシールドのうち一枚が、光の束となり収束する。
「手札から《アラシ》をバトルゾーンに! その能力で、山札の上三枚を墓地へ!」
 墓地に落ちたのは《暴剣坊 アラシ》《無法秘伝 悪・即・斬》《一撃奪取 マイパッド》。
「《アラシ》を回収し、《ダイヤモンド・エイヴン》とバトル! そして破壊だ!」
 《ダイヤモンド・エイヴン》がバトルに負けて破壊されるが、《カツドン破》の効果で《アラシ》も破壊される。
 しかし、タダでは死なない。
「《アラシ》のドロン・ゴー発動! 再び《アラシ》をバトルゾーンに! 能力で《カツドン》を手札に加える!」
『しかし、その程度では私のクリーチャーは止まりまらない。《ジェニー》でシールドブレイク!』
 巨大なカッターがルカのシールドを切り裂き、その破片がルカの頬を掠める。
「…………」
『《ブラック・ガンヴィート》で最後のシールドをブレイク!』
「……来た」
 ルカの残るシールドを《ブラック・ガンヴィート》が打ち砕いた——次の瞬間。
 割られたシールドの破片が寄り集まり、光り輝く。

「時間よ止まれ! 《終末の時計 ザ・クロック》!」