二次創作小説(紙ほか)

Re: originalダンガンロンパ キャラアンケート  ( No.96 )
日時: 2013/09/19 17:40
名前: 魔女の騎士 (ID: lMEh9zaw)
プロフ: http://akanohadou.web.fc2.com/oridann-character.html

「新エリア……だな」
「それじゃ、またグループに分かれて行動する〜?」
「そうだな、今回も皆グループを組もう。いいな?」
「ええ、メンバーは好きに組んでいいのかしら? それとも、あんまりいない人と組む?」
「そうだな……。今回は好きにメンバーを組もう。できれば、三人以上が望ましい」
「は〜いっ! わ〜いっ、久しぶりににまゆゆんと一緒だ〜っ!」
「こら、雅っ! いきなり抱きつくなっ!!」
「そこ、遊びじゃないぞっ! それでは皆、グループを組んでくれ」


 安積の指示に頷き、早速各自でグループを結成し始める。


「では、速水刹那。僕と一緒に行くか?」
「ああ。米倉も一緒に来るか?」
「うんっ。えへへ……なんだかこのメンバー、懐かしいね」
「そうだな。初日以来だ」


「それじゃ、わたしはお嬢様とホストさんと一緒に行こうかしら?」
「別に私は構いませんが…どういう風の吹き回しでして?」
「おもしろそうだからよ」
「……ふんっ。気に食わないですが、まぁいいですわ。御剣様、行きますわよ」
「分かりましたよ、花梨ちゃん。アヤメちゃんもよろしく」
「ええ、よろしくね」
「アヤメ、僕も一緒にいっていい〜?」
「あら、もちろんよ。一緒に行きましょ」
「ちっ。せっかくハーレムになるとこを……」
「何か言った〜?」
「いえいえ、なんでも」


「じゃあ、わたしたちはビックとツッチーとこと合体するねっ」
「大山、石蕗、いいか?」
「ああ……分かった」
「よろしくお願いします」


 そうして出来上がったグループとその担当は、おれと安積と米倉が三階。
アヤメ、北条、間宮、御剣のチームが二階。
大山、篠田、石蕗、雅のチームが一階となった。


「それでは、探索を開始するっ。
 今から2時間後にまたここに集まろう。くれぐれも単独行動は控えるようにっ」
「分かりました」
「それじゃあみんな、また後でね」
「うんっ。またねあややっ! みんなもまたねっ」
「ああ…気をつけてな」


 挨拶を交わし、グループ毎に食堂を出て行く。
こうしておれたちは二度目の捜索にとりかかった。




「ここが……三階か」


 つい昨日までシャッターが降りていた二階にある登り階段を行くと、赤い光で照らされた空間が広がっていた。
一階や二階と違い、それほど部屋がないためか、廊下が広々と取られている。
その分、角や廊下の中央といった至るところに監視カメラが設置されていた。

 正面にはエレベーター、奥に四階に続くであろう階段を見つけたが、シャッターが下ろされているため、今は行けないようだ。
左手側には、巨大なモニターとその上にはスピーカーが取り付けられている。
モニターとスピーカーはおそらく、モノクマアナウンス用だろう。
これほど巨大な装置でやつの声を聞くのだと考えると……頭が痛い。


「……手前の扉は開いているみたいだぞ」


 安積がまず階段近くの左手側の扉を開ける。
扉の先に広がっていたのは、深い暗闇だった。
目を凝らすと奥の方に巨大なスクリーンが辛うじて見える。


「これは……映画館?」
「いや、視聴覚室だろう」


 電源と思われるスイッチを入れ、部屋を見渡した後おれは確信する。
赤色のライトで照らされたそこは、明らかに30数名は収容できそうな教室らしきものが広がっていた。
壁は防音素材でできており、教室にはモニター付きの机とシンプルな黒いオフィスチェアーが、真ん中に一定の間隔を空けて整然と並べられている。
どうやら巨大スクリーンの映像がこの机にも送信されるシステムのようだ。
そして……いつもの如く、ここにも監視カメラとモニターがある。


「この機械……何か入ってるよ?」
「フィルムか?」
「多分……」


最前列より更に先には、折りたたみ式のテーブルとその上に米倉が映画館と間違えた投影機、パソコンが置かれていた。
一足先に最前列に向かった米倉が不思議そうに投影機の中を覗く。
それから、彼女は目を大きく見開くと身を退いた。


「え……?」
「どうしたんだ? 米倉澪」
「これ……」


 米倉の顔から血の気が失せ、投影機に入っているフィルムを指差す。

一体、何が書いてあったんだ?
おれは米倉の元に向かい、指差したものを見る。
そこには衝撃的なことが書かれていた。


「……”希望ヶ峰学園生徒等のコロシアイフィルム”?」
「なっ。ど、どういう意味だ!?」


 フィルムの内容を読み上げると、安積が間髪を入れずに尋ね返す。
おれはそれに首を横に振った。


「分からない……。が、少なくともおれたちのものではなさそうだ」


 フィルムの下に書かれた日付を見ると、去年のものになっている。
この日付は……確か、希望ヶ峰学園の生徒が多数失踪したと思われるものだ。
だとすれば……このフィルムは希望ヶ峰学園が隠蔽したと思われる事件のものか?


「……とりあえず、今はおいておこう。他の場所がまだ残っている」
「あ、ああ……」


 おれはフィルムをそのままにし、二人を連れて視聴覚室を後にする。
内容が気にならないことはないが……仮に殺し合いの映像であれば今の二人には刺激が強すぎる。
せめて見るにしても、一度皆に相談してみた方がいいだろう。