二次創作小説(紙ほか)
- Re: 沈黙の種 ( No.108 )
- 日時: 2013/07/23 20:48
- 名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)
- プロフ: 沈黙の種
「あの、折り入って話があります」
志穂 圭吾 徹平 鳴神を集めた四人と また、伊吹を含めたwindmill。
鳴神に言を話さなければならない。
「今まで 秘密にしていてすみませんでした」
志穂が 暗い顔で話すので 鳴神は察した。
悪い事情なのだろうと。
「この場に紗綾さんとレイヤくんはいませんが、その二人についてお話させて頂きます。」
紗綾と黎夜だという。鳴神はなんとなく気配をつかんだ。
(紗綾と黎夜が 悪魔と人間半分ずつ血を分けている。ということだろう——?)
「紗綾さんたちは 実は 悪魔と人間の血を半分ずつ両方引いているのです。」
「・・・」
周りは沈黙。
(やっぱり 本当だったんだ…)
今更ながら、まだ冗談だとばかりに思っていた自分が悪かった。あの気配で、冗談なワケがない。と思った矢先だったけれど 本当に折り入ってこうやって聞くと、哀しみが強くなる。
悲しみもあったけれど なぜか口が滑った。
何かしゃべろうとしただけだが。
「———知ってる。」
『ええっ?』
志穂と徹平がそろって驚く。
「どうしてですか?」
圭吾が聞いた。
思わず やってしまったのだ。言うべきないことを。
「レイヤと君たちがしゃべってるとき、さよならくらい言っていこうと思って、ドアに近づいたら なんだか入れないみたいな拒否的な感覚があって、それで折りを見て言おうと思ったんだ。盗み聞きは悪いと思ったんだけれど、そこで聞いてしまった」
衝撃的な発言に 三人が驚く…。
「では…大まかなことをすべてお話します」
鳴神はこれ以上 胸が縛られるような沢山のことを しゃべらなくてはならないのだ。
出世の秘密が終わった瞬間に ユウヤのこと すべてを伝えなければならない。
「紗綾たちの出世の秘密は知ってる。お兄さんのことも…。でも詳しくは知らないから」
「そ、そんなことも知ってたのか」
徹平が驚く。
その後 自分が 衝撃的な話を 次々と聞かされる…。