二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 静かな夜光→闇夜に響く声 ( No.109 )
- 日時: 2013/07/24 14:23
- 名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)
さすがに 驚かずにはいられない。
その様子に志穂が言った。
「私たちも 最初は隠されていたんです」
静かに言った。
「ずっと 悪魔とたたかっていくうちに、悪魔から紗綾さんが王女だとかレイヤくんが王子だとか奇妙な会話をどんどん 前に出されて、自然と知ることになってしまったんです。その時 私は 一歩紗綾さんから、離れたことがあります。」
(そんなことが…?)
「さっき話した通り、わたしとちがって 紗綾さんは ディエリという悪魔を、まだ目覚めたばかりなのに 倒してしまったんです。もしく、レイヤくんもいましたが。わたしは 経験をどんどん積んで 頑張ってやっとここまで来たのに。紗綾さんはなんであんなに。っていう思いと。色々ごちゃごちゃになって。私は ディエリの人間名 立花という苗字を 紗綾さんがあんまり気に入っていなかったことを 後から知りました。確かに 悪魔が使ってた偽名で 紗綾さんの名前ではありませんでしたからね。
そして、悪魔と人間半分を分け合ってることを知ってから 紗綾さんって呼ぶようになったんですよ」
小さな話だが いずれは大きく膨れ上がる なんだか心があったまるエピソードを聞かされ、鳴神はこう思う。
きらうんじゃないぞ。ってことか。
「俺は 紗綾を嫌うつもりはない。ただ、あの聞いたときに、俺の居場所はどこなのかな。って悩んだんだ。それでなんかまだ マテリアルに迎えられてない。本当の仲間として信用されてないんじゃないかって思ったから」
伊吹さんみたいな発言だったかな。とも思ったけれど、ちょっぴり沈黙が晴れた気がして。
「私と ちょっぴり一緒じゃないですか」
「徹平は さすがだな」
「へへへ 持前は大事にしないとな」
(なんだ 今日ばかりは 徹平さんもいい人ですね。いつもならデリカシーにかけてるのに)
なんて 一階も見直したことないとか言った志穂が 何度も見直している姿。
圭吾は 心に灯をともした。