二次創作小説(紙ほか)
- Re: 闇夜に響く声Ⅰ ( No.115 )
- 日時: 2013/07/27 20:28
- 名前: 楓七(元 望愛) (ID: Ouicm1PF)
欠片のおやくに立っていれば ほんとによかった。
ファイと?!
ついに闇夜に響く声編 クライマックスを目指す Ⅰ
【闇夜に響く声Ⅰ】
「誰も いませんね」
もう夜とあって 真っ暗な風景に 後ろめたさを感じる…。
(もっと 気を強く持ちましょう・・・!!)
サーヤのが絶対辛い。
友情は 時にはいいことを招き 悪いことごとだって招く…。
「あ、ここは志穂になったみたいだね」
ゆっくりと 重い声が響く。
少し凛とした 少年の声だった。
暗闇からまぎれ出てきた人物は 紛れもなく レイヤ だった。
「レイヤくん・・なのですか?」
「ああ もちろんさ」
暗闇から 大きく響く声が聞こえる。
「紗綾さんは?」
「あれ、サーヤか?光よ 悪を踏みつぶす檻となれ。悪は踏み潰すつもりはないけどな」
なんてレイヤが残した。
「な、・・・」
レイヤが仕留めた志穂は檻に閉じ込められる。
「紗綾さんは?!」
「ああ、サーヤか。あれはお芝居。普通の。お芝居。これで 戦力が三人に絞られたろ?意外と君は頭が回るから。翔と翼のなかで僕が一番頭の回転が回る君に 仕留められたんだろうな。
僕は サーヤとマーヤによって 河川敷に行かされることになったんだよ」
「そ、そんな———」
騙されただなんて 知らなかった 大方 ケータイを持ち すぐさま徹平と鳴神に知らせなくてはならない。
「そうはさせない。」
心を読んだように すうっと双眸が浮かぶ目
「光よ 悪を踏みつぶす檻となれ」
さらに 檻の大きさは小さくなり志穂が縛られる。
ビリッ…。
肩のあたりの服が破れる
「わ…」
驚きつつ 驚いているヒマではない。
「風よ 邪悪を払う旋風となれ」
少しでも 空気を檻に含ませて、少しでも 檻を大きくと求めたのだ。
「ほら。やっぱり君は頭脳派だね。 だけど 甘い」
「光よ 闇を貫く鋭き矢となれ」
檻は、空気を含みぼよんぼよんになったため、矢が刺さっただけで風船が割れたようにパリンと割れた。
「な、なんで…」
最悪だった。
もう 無理だろう
- Re: 変えられない希望を ( No.116 )
- 日時: 2013/07/28 10:54
- 名前: 楓七(元 望愛) (ID: Ouicm1PF)
頬を伝う夢への クライマックス 闇夜に響く声編!
変えられない希望を 〜闇夜に響く声Ⅱ〜
「勝てるわけ ないじゃないですか」
笑いながら志穂が言った。
「もう 終わりなのですね。」
「最後に一言言いたいことはあるか?」
「ありません。私みたいなものが 残す言葉などありません。」
「そうか。」
(絶望……。)
マテリアルは仕留められたのだ。絶望への道へ。名を残さない道へ
「よかったら 僕が助けてあげるよ」
「え?」
「君はもう サーヤにやられたらおしまいなんだ。僕と逃げよう」
「はい」
孤独に満ちた自分が考えることはなんだったか。
絶望と死
何もできない自分に もう レイヤについていく。それしかなかった。
志穂は中身で操られたように言った。
「お願いします」
「じゃあ 君はこれを飲んでくれるかな?」
効き目の強い、あの薬を渡す。
そこで 志穂の目が変わった。
「もちろん。そんなことはしません。」
ビリッと 薬のつつみを破ると、地面にむかって 薬を 零して投げ捨てた。
(デリカシーにかけてますね 私は)
志穂のプライドでは 街にごみを捨てるなど許されなかった。が、今はこれしかない。
「風よ 邪悪を払う旋風となれ」
薬は どこかへ飛んで行ってしまう。
「風よ 悪を隠す霧となれ」
充満した霧を忌み、逃げ去った。
「ちっ、やっぱり 頭脳派だな。こうなったらあいつを呼ぶしかない」
「ちょっと まちなさいよ 」
「なに?!!」
後ろから 三人に身体をつままれたレイヤは、振り返る。
「私をおぼえてないの?」
きらきらと目をちらつかせて 1人が言った。
暗闇の中で 言った。
「おまえは・・・・・・・!」
「名前は思い出せないかしら?新野萠希 三つ子の姉 唄のマテリアル」
「私は三つ子の真ん中 新野湖萠 詩のマテリアル」
「私は末っ子 新野萠映 歌のマテリアルだってば!マテリアルは 私たちだってそうよ。もうバカ!!私たちはちゃんと見てたんだから。魔界をね…。サーヤが闇に転じたことも 作戦してることも すべてお見通しよ」
「残った三人は 六人だった…?お前らなんだ?」
「さすが王子 闇に転じてても そこまでの記憶はあるみたいね…。私たちは元は魔界からきた人材。」
「な…!!!くそっ退散だ。」
———
希望ある三人のマテリアルは 忘れられてたんですね…かわいそうに。
でも こういうふうにヒーローっぽく来れるならばそれでいいでしょ汗
誰か来てほしいな♪
この瞬間は面白いって自分でも思いました!以上
- Re: 魔天使マテリアル 闇夜に響く声→頬を伝う夢 ( No.117 )
- 日時: 2013/07/28 11:05
- 名前: 楓七(元 望愛) (ID: Ouicm1PF)
【変えられない望みを】〜闇夜に響く声 Ⅲ〜
志穂がレイヤと話し始めた時だった。
志穂たちと同じようなやり取りを徹平もしていた。
「徹平じゃん どうしたの?」
翔はやり方を変えていった。
「翼!」
「間違い。翔だよ。」
「あ、そっか。ってゆうか さあやっちは??」
「ああ、君も呼ばれたんだね。俺は君とたたかいに来たんだよ」
「え?」
「なんだかんだ僕はもうマテリアルじゃない。悪魔だ。」
「えええええ?」
「じゃ、仕留めるといくか」
「そうはさせないわ!!!」
あの可愛らしい三つ子が声を合わせてやってきた。
「もう まったくだわ。風見さんのところは なんとかしてレイヤから逃げちゃったし。もー!!あんたら騙され過ぎよ!」
「わっ!もえっきー!こもえっきーにそれにそれに もばえっきー!」
「きーきー言わない!てっぺーもなんだよ。私たちのこと忘れてたでしょ?立派なマテリアルなんだけど?」
「あ、そういえば・・・」
「唄」
「詩」
「歌」
「全員 うた のマテリアルだったな。」
「火よ 天を突く竜巻となれ」
「なっ?」
徹平と三つ子に迫った火の竜巻。
「あー!反射神経なら、萠希。」
湖萠が言った。
「はいはい。唄よ 闇をかみしめるメロディーとなれ」
「じゃ、湖萠ねーさん 行くぞ」
「はいはい」
『詩・歌よ 闇をかみしめるメロディーとなれ!!』
三人が出没したメロディーに 竜巻がぶつかり 崩れていく
「なにっ?!」
翔が苦しみ始める。
破魔の笛のような力。でも、威力はケタ違いに低い。
「地よ いかれる波となれ!」
「風よ 魔を切り裂く刃となれ!」
「え?」
風を扱えるのは あの人しかいない。
志穂だ————。
「皆さん。大丈夫ですか?ここは 私と 萠希さんでやります!みなさんは、鳴神さんのところに行ってください!私の推測では 中央公園にいらっしゃいます」
「OK!ユウヤの時とおんなじじゃねーの?」
「ですよ!」
翔が苦しむ間に、戦闘力がよわい鳴神のもとに三人が向かう。
(くそ・・さあやっち 戻ってこいよな。大事な仲間が三人も増えたぜ)
今 マテリアルのが合同が夢に至る。
- Re: 魔天使マテリアル 闇夜に響く声→頬を伝う夢 ( No.118 )
- 日時: 2013/07/28 16:45
- 名前: 楓七(元 望愛) (ID: Ouicm1PF)
【変えられない助けを】 〜闇夜に響く声 Ⅳ〜
志穂の推測によって、中央公園へと向かった徹平とその他二人。
「きょうちゃん待っててね!」
「・・・おい そのあだ名はな。」
「いいじゃない。愛嬌あって!」
「今はそれどころじゃないよ」
湖萠がたしなめた
二人は 罰が悪そうに 目をそらす。
「京一郎 待ってる。早く行こう」
「うん。」
三人が向かった先にはありえない光景が広がっていた。
———
「あれ、京一郎くんだね」
「・・・?」
見たことがあるような顔だった。
「俺は灰神翼っていうんだけど。 アクセルって言えばわかる?前あったことあるよね」
「あ、はい。」
「今日はどうしたんだい。」
なにか雰囲気が変わったような翼に 立往生する。
「マーヤ っていますか」
「マーヤ?ああ、呼ばれたんだね。君の相手は俺さ。俺」
「!!!」
マテリアルとたたかわなくてはならないなど、初めて——とはいってもそこまで戦い経験も少ないのだが。——
「ふん。ま、君はしょせんまだ力が出せきってないだろ?だから 俺がやっつけるには、アリのようなものさ」
アリと 人間という目で見られてしまえば 自分もすごく弱いと理解できる。
あの時編み出した 新技 こればかりに 翼は知らないだろう。
「火よ 一つとなりて炎となれ」
「?」
「翔といる時に 火と火を噛み合わせて炎になれるんだよ。廃墟ビルのほうに翔はいるんだけど 離れてても 同性の双子ってヤツは 心が通い合えてるんだよ」
すると 炎となって火が化する。
「炎よ 荒れ狂う獅子となれ」
静かに凛とした声で 翼が言い放つと、鳴神は 防御技を持たないため何ともなく 攻撃技で応対するしかない。
「雷よ…悪しきものを薙ぎ払え」
鎌を扱って ぶんぶんふるのだが、炎もさえぎられるかさえぎられないかくらいだ。
(防御 防御 防御…仕方ない これは 助けが必要だ)
- Re: 魔天使マテリアル 闇夜に響く声→頬を伝う夢 ( No.119 )
- 日時: 2013/07/28 17:14
- 名前: 楓七(元 望愛) (ID: Ouicm1PF)
続きです。
———
「くそっ」
痛みと火傷を覚悟したうえで ここに棒のようにして立っているのだ。
(何もできない)
自分一人なら 犠牲はいらない。
それなら いなくなったって別にいい。
そう思った時だった。
「ふーん。君は僕に消してほしいな。って今思ったよね?じゃあ望みどおりに行くよ。炎よ 天を衝く竜巻となれ!!」
炎の竜巻がフル回転しながら鳴神を襲ってくる。
(最後に見る風景と 最後に残せることは これだけか。嫌なヤツだったな。としか最後に思われないんだろうな。)
もう 目と鼻の先まで 竜巻が迫っている。
反射的に逃げようと 身体をそむけた。
(やっぱり 嘘。勇気がなかった。勇気がないから。)
自分は 炎の前に立てない。
「雷よ 悪を遮るものとなれ」
適当に言ってみる。
何か 出るかもしれない と。
(何も想像してないんだから 出るわけないよな。水の力でもあれば)
目の前に現れた竜巻が 水で消されたような様子で
シュッ——。と消えていった。
(なんだ…?)
俺の もの か。
さえぎった何かは 何かだったんだな。
想像したものに何にもなかったから 幻のように透明だったのか。これじゃ自分も見えないな。
「な、なに?!」
雷がこんな技を使っていいのか・・・。
分からない。が、とにかく応戦できそうだ。
「雷よ 闇を負かし羽ばたけ」
この前おこなった ブーメランの技をしようする。
「そこまでダメなやつではなかったようだな。でも こっちにも手があるぜ?」
キラリとにらんで 翼が言った。
———
ここで 闇夜に響く声編 終了となります。(ちょっと微妙だけどね)
これからは 頬を伝う夢ってなりますから!
- Re: 魔天使マテリアル 闇夜に響く声→頬を伝う夢 ( No.120 )
- 日時: 2013/07/29 09:48
- 名前: 楓七(元 望愛) (ID: Ouicm1PF)
「火よ 赤き鞭となりて敵を打て!」
凛として それに 暗黒で そんな声が響いた。
最後に鳴神が見たのは 赤き鞭を一閃させる翼の姿だった。
・・・
「あれ? もう倒れちゃったの〜? つまんないな。初戦はやっぱり半端なマテリアルだったんだね。君は」
「あ、あなたは!!」
そこに 徹平をはじめとした 三人があらわれたのだ。
「京一郎!!」
徹平が 鳴神のもとに駆け出した。
「おい!大丈夫か?」
「きょうちゃんに何したのよ!」
湖萠がおこるがそんなのご愛嬌
「じゃ、行きましょ」
「おまえは 誰だ?」
「あーら 知られてなかったかしら。ふんじゃ 姉 行くよ!」
「もちろんよ」
『詩(歌)よ! 一つとなりて唱となれ!』
「俺のマネ?やめてくれよな」
『唱よ 光に染める弾丸となれ』
「おまえら 俺のマネはするんじゃない」
唱の弾丸が ♪の形をしてポンポン飛んでくる。
実に カッコ悪いものだった。
その割に、攻撃力は強いようで、翼は必至で逃げる。
「おまえ 何してんだよ。光よ 万物をはじく盾となれ」
そこに レイヤがあらわれた。
「レイヤくん?!」
そこに 志穂と萠希も現れた。
「お、しほっち もえぎー!」
「やーね てっぺー」
「翔さんは 仕留めました。翼さんとレイヤくんを行きましょう」
———
「風よ 邪悪を払う旋風となれ!」
「唄よ 闇を打ち消す風となれ!」
なぜか 風のマテリアルでもないのに、志穂と同じような 音符状の刃を出した。
「わ、私と似てますね」
「ごめんね。私のマテリアルは マネが得意なの…」
「ま、マネ?!」
「う・・・・・・・。くそ 」
なんだかんだ 翔の身体を傷つけまいとしていたのだが それも、ムダなことに終わりそうだ。
「そ・・・・の まえに———これ を 飲んでくれ・・」
志穂が先ほど差し出されたものと同じ薬が出された。
「これ ですか。」
志穂は今回は素直に受け取った。
「退散」
翔は逃げてしまったが 志穂には考えがあった。
(これなら きっと 紗綾さんたちを元に戻せる )と
「これはなあに?」
「闇に転じるための薬です」
「ふうん 魔界のオークションでもそんなもの売っていなかったわね。作ったのかしら?」
「私は、これを紗綾さんに飲ませれば 元に戻ると思ったのですが・・」
「考えは悪くないわ。でも これを飲ませて闇に転じるならば もっと闇に転じる可能性も高いから・・。」
「ですよね。早く 中央公園に向かいましょう」
「そうだね。てっぺーも待ってるし」
———
というわけである。
「応戦か…。あっちは攻撃特化だぜ?おまえら三人はどっちなんだよ」
「どっちも と言えばどっちもって感じですね」
「?」
「三人で合わせれば 攻撃特化になりますし、一人一人なら情報収集も可能ですよ。ま、王女様の力には勝てませんが 攻撃は」
「そりゃそうだろうな」
「ですが、経験値は魔界にいたので あなたたちより 桁違いだと見えます。頼りにしてください」
萠映が胸を張っていった。
「頼りにします」
志穂もその期待に乗った。