二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル 抱いた暗闇(頬を伝う夢) ( No.147 )
日時: 2013/08/03 17:10
名前: 楓七 (ID: Ouicm1PF)
プロフ: せつか いとな りっか

風見志穂の家の屋根の上
二人の人影が 闇の空を抱いていた。

「レイヤ 闇にもっとてんじさせてあげるわ」
「お言葉に甘えて」
「これを飲んで。本当は記憶を戻したいだけだけど」
あの 神舞の森で作成した 闇に転じる薬だ。
(・・・・・・・僕は・・・・?すごく暖かい気持ちになってる)
「ねえ お兄ちゃん」
「前 私は言ったよね」
「なんて?」
「ペンダントに宿ってるとき」
「・・」
「お姉ちゃんが見つかったら・・私に伝えてくれるって」
「あ、ああ」
「教えてくれなかったよね?」
「え・・」
「ペンダントも 持ってたのに?」
「な・・・」
「もしかして 私のこと忘れていたの?」
「そんなことない!!」
「うそつき!光魔よ 悪を突き飛ばす腕となれ」
マーヤが 力を使い レイヤを弾き飛ばした
「うあ・・っ!!」
バリ————ン!!!

徹平の家だとは知らないけれど、ガラスを割って そこまで弾き飛ばされた。
(僕の 記憶 戻った・・・)
一度あの薬を持つと、記憶を消されて 嫌な記憶を吹き込まれる。
二個目を服用したことで記憶も戻り、闇から逃れたのである。
マーヤは気づいていないが、二個目服用すると 闇から逃れれるということを見落としていたのだ。

(ここは……)
気付いたら 目の前に 全員の顔がある。
幾分ほっとできる。

僕は 元に戻ったのか?

闇に転じていた時の記憶が にじみ出てくる。
(僕は マーヤとサーヤに いや マーヤに利用されていたんだ・・)

仲間の存在に 暖かくなる。