二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル 抱いた暗闇→舞い散る光 ( No.159 )
日時: 2013/08/05 17:13
名前: 楓七 (ID: Ouicm1PF)

【微かな羨望】

「さあて じゃあ魔界からでるとしますか」
「だな 速く出てしまおう」
「空気悪いわね」
「人間界に行ってからだとそう思うだけだろ」
「かもね」
二人の少女少年は 目は笑ってないけれど 笑いながら 会話していた。
彼の足場はもう闇で包まれている。
「じゃ、」
——
目を開けた時には もう人間界についている。
「うー、精気吸わないと これはやばいかも」
「いつ狙われるかわかんないもんな。じゃ 吸ってくるってことで」

魔界と人間界を行き来するのには、体力を使うのだ。
「じゃあ 草摩 またあとでここで会いましょう?」
「ああ じゃああと10秒でな」
「ええ いいわよ」
魔界時間の10秒は人間時間の10分に当たるのだ。
二人は分担していった。

十分後だった。先ほどの場所に 集まったのは 先ほどの二人ではなく、偽マーヤだった。
「く・・・」
「逃がす気はないからな」
「逃がしませんよ!!」
後ろからレイヤも志穂もかけてくる。
「早く止まるんだ」
「悪魔が逃げてばかりでいいの?」
「せ、先輩!!置いてかないでくださいッス!」
翔 翼 徹平も後ろから
「レイヤくん 足早い・・」
ぜーぜーと息をつきながら マーヤを追う。
「もう おまえが偽マーヤだってことわかってるからな!」
「マーヤってこともわかってるからな!!」
徹平が 毒づく
「うん?」
そこに 少女があらわれた。
「どうやら あいつが出たようだね」
後ろから 少年も現れる。
「僕らも参戦と行くか?」
「私はあいつを手伝う気はないわ」
「そうか では 見学とするか?」
「いえ 参戦ではないけれど影でつぶして見せるわ」
「そうか ではそうしよう」
二人は 影で マテリアルと偽マーヤを追った。
——
「もう!あわただしいわね。」
「光よ 闇を貫く鋭き矢となれ!!」
梅ヶ丘ヒルズマンションでは、マーヤが立ち止った影響で、レイヤたちの攻撃が一閃させられた。

まだ マーヤは逃げ出そうとする。
あちらの方向は 神舞の森だ
「くそ!火よ 悪をうつ弾丸となれ!」
バンバンと 翔が弾丸を放つ
「火よ 赤き鞭となれ!」
翼も参戦

マーヤが走るだろうが、レイヤは鋭き矢で打てるし、弾丸もはなてるのだが、問題は マーヤの身体を 傷つけてしまう。
なんとか隙をついた攻撃をしているので、かすめるくらいで済んでいるのだが。
「風よ邪悪を払う旋風となれ!!」
旋風は マーヤの方へ近づいていく。
パチン!と指を鳴らすと、なぜか黒の壁がでる。
(新手の悪魔でしょうか・・・?呪文を唱えずに攻撃できる?)
「闇草よ 足をとどめる蔓となれ」
その裏から 少年が攻撃を仕掛ける。
「う、うわわわわわ!!!」
徹平がバタンッ!と 倒れる
「徹平さん大丈夫ですかっ?!」
「闇花よ 光を暗黒に染める風吹となれ」
徹平の頬を花がかすめる。
「うわ!」
翔は 足に蔓が絡みつきそうになるのを抑えようと 弾丸を放つ
翼も 鞭を一閃しながら 蔓を切る。
ついでに徹平の蔓も切る。

草対火だったら 火のが有利だろう。