二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 黑の悪魔石・金色の欠片(こんじきのかけら) ( No.169 )
- 日時: 2013/08/10 16:32
- 名前: かえな (ID: Ouicm1PF)
うーん。
紗綾は `魔を破滅に追いやる、から「破魔」だと思っているから
真綾は `光も魔もどちらも味方、から「光魔」だと思うし、
優綾は `光を破滅に追いやる、から「破光」だと思うんだよね。
こう考えると 真綾は「光も闇も」両方掛け持ちしているから可哀想と言えば可哀想かな
——
【光と闇】
「ふうん レイヤ まだ一人隠してるんじゃないの?」
ユウヤが言った。
「ユウヤ・・・」
「呼び捨てはやめてほしいね。で?レイヤ」
「なっ あいつを言うわけには!!」
「言わないとどうにもならないけど?」
「くっ……」
「ディエリ・・」
『ディエリ?!』
翔翼鳴神が一斉に驚く。
「あいつは僕らの…父のいとこ・・なんだ」
「悪魔にイトコなんているのか?」
徹平は 峻平と日平を思い出しつつ(稲城家物語を見てくださいね♪)、苦笑いした。
「失礼ですね。そうなんですか……。」
しんみりと志穂がたしなめて同情する。
「静かにしてほしいわね。」
スラリとした少女が前に出てくる。
サーヤの姉とは言うが 顔はさっぱりだ。
それに反して マーヤをよく見ると 面影はマーヤそっくり。
ユアヤは父親似なのだろうか。
「聞きなさい。破光の音色を。」
音ではないのだけど 破魔の笛の綺麗な音色とは違って、空気を暗く重くそして 苦しめるような つんざくような音色が響く。
「うっうおお!!」
「なんなんだ・・」
「なんでしょう?」
「苦し!」
「苦しい」
「ユアヤ 笛を吹くのをやめろ」
徹平・鳴神・志穂・翔・翼・レイヤはいっせいにうめく。
「や、やめて・・・」
マテリアルたちの上から どこかで聞いたことあるような声がする。
志穂たちには 遠くに聞こえるけど。
ザザザッ———。
鈍い音がして
「きゃ、きゃあああ!!」
誰かの声がして
レイヤが動き出して
誰かが落ちてきて
誰かが受け止めて
誰かが 誰かが
誰かが——。
そこで志穂の意識は途絶え 誰かの腕に横抱きにされるように自然に地面へと落ちて行った・・・・。