二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 黑の悪魔石・羽ばたく光 ( No.177 )
- 日時: 2013/08/13 11:33
- 名前: 楓七 (ID: Ouicm1PF)
【黑】
黒い石に封じ込められたのだろうか。
黑石に溶け込んでしまったのか。
周りはすべて黑 黑 黑 黑…
——
【光から闇へ】
七歳 五歳 三歳 一歳
日守5人きょうだいの四人は この年までは しっかり綾香の元にいた。
綾香に愛情をもらい すくすくと育っていた。
育つ場所も とても豪華で、何もかもが ぴかぴかに輝いていた。
だけれど その年の いつか
なにかのことで 綾香が消えてしまい——。
何も知らない三歳と一歳の レイヤとマーヤは ユウヤとユアヤに軽蔑されて。
いつの間にか きょうだいの中で ケンカが始まって。
そんなさんざんなケンカのせいで
ぴかぴかに輝いていたはずの ソファや机 家具だけじゃない。
全てのものがボロボロにされて・・・。
ある日になればもう 五人は 魔界の外の地べたに座る始末
居場所はなくて、地べたに座って 過ごす生活。
目の前で 上級悪魔が見下したように笑って 下級悪魔が目の前で精気を吸いに来る。
寒い 暑い 何かしらと だんだんと レイヤとマーヤ ユウヤとユアヤのように きょうだい割れをして行った。
ある日 綾香が戻ってきて なぜか戦いをした。
すると 綾香は綾香ではなくて…・・。
マーヤの身体をのっとった末消えてしまう。
レイヤは一人ぼっちになって耐えられなくなった。
大きく変わった人生に 人間界に一歩踏み出そうと。
だけれど ユアヤとユウヤはなぜだか 魔界の有名な学校に 魔王が入れたようで
だが一気にユウヤも滅亡 ユアヤも一人になってふらりと行ってしまった。
きょうだいは バラバラに 他人となって砕けた。
——
「紗綾 起きたか?」
伊吹が サーヤの部屋にノックして 入ろうとした。
その景色に 誰もいない。
ペンダントしかない。
「・・・・なんだ?」
休憩室にのぞいてもいない。
もうわかった。消えたと。
「くっ」
どこへ消えたのか。さっぱりわからないが 応援を呼ぶしかない。
土のあいつだ。
…てっぺい
——
「なになに!!さあやっちがいなくなった?」
「紗綾だけじゃない レイヤもそれとマーヤってやつもだ」
「あ、ああ」
マーヤのことをさっぱり知らない徹平はさておかれ、伊吹にねだった。
「お腹すいた」
「戦いの直後 悪かったな。この前食べれなかったスープカレーを山盛り作っておいたから 飲み干してもらって構わないぞ」
伊吹がにやりと笑って 鍋を差し出した。
「うおおおおお!!!」
鍋いっぱいに 入ったカレーを 別に盛られたご飯と食べながら 本当に徹平が食べ干してしまった。
「・・・10人分の カレー・・・」
呆然と伊吹もつぶやく
「ふう お腹いっぱい 力活動だぜ」
「それで帰るんじゃないぞ。 ちゃんと目的は果たしてもらう」
「分かってるって。」
二階に上がって徹平は、すぐさまサーヤの部屋に入った。