二次創作小説(紙ほか)

Re: 季夏の翠き風 ( No.229 )
日時: 2013/08/25 11:08
名前: 楓七 ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
プロフ: 静かに待ってるよ…君を。そして自分を。

【こうなるまで 私は何もしなかった】

何…?

黑い場所から一騎に白い場所に一転した。

目の前で誰か笑っている。

「どうも こんにちは。王女様 私は ルビウス サンビと言います。魔界の伯爵ですよ。」

「伯爵?!」

サーヤは驚いた。
——
ユウヤは ついてすぐに ユアヤとともに魔界へ戻った。

先ほどまで、ルビウスとしゃべっていたところに 黒光りが差し込んできて、

いつの間にかペンダントに閉じ込められている 事態。

そのため、ルビウスとまた落ち合った。


ユウヤがあらかじめ、自分がペンダントから出てきた光の扉を空けて置いたため。

そして先ほどの話の続きをして。

ペンダントから脱出して、沙耶と舞耶の家の前にいるサーヤに出会いに行った。
——
「ど、どうして私の居場所がわかるの?!」

サーヤは混乱した。

黑い場所白い場所 いきなり何もしないのに場所も環境もすべてが変わって。

「待って待って。あとで落ち着かせてあげるよ…火よ 甲走る刺となれ!」

サーヤは 刺に刺されて ぐったりと地面に横たわった。

がさり……。


それを ルビウスと名乗った人物は 笑うようにふわりとサーヤを持ち上げて、待ち人の元へ 戻っていった。
——
あれから 現実世界は 何も無いように進んでいた。

「圭吾先生 レイヤくんと紗綾さんの新しい情報は入りましたか?」

志穂は 怪奇探偵団の集まりに使用する理科準備室の扉をがらがら と忙しく開けて、座るや否やいう。

「あ、ああいちおう なんですが・・・今朝、レイヤくんのケータイにかけたところ電話がつながりませんん。が出たんですよっ!!」

「本当ですか?!よかった。レイヤくん生きてたんですね!!」

レイヤが半視界パラレルワールドにいたため、ケータイは絶対につながらないので、まず圭吾はレイヤに電話を掛けることさえできなかった。

それが、この電話はマナーモードにしているか 電波の届かない場所にいるのでつながりませんというコールが鳴ったので、 ケータイを持ってレイヤが歩いているということになるのだ。

「それで 紗綾さんは?」

「それがですね。ペンダントが白色になってしまったみたいで、徹平くんによると悪魔も紗綾ちゃんも脱出してるみたいで。」

「そうなんですか…。じゃあどこにいるんでしょう?」

「それが 上級悪魔が連れている可能性があります。志穂ちゃんも警戒してくださいね。、

澪多宇みおたうというところでは、すごく暑さに警戒されていて、熱中症になる人も多いのですが

 そこの住民が連続で倒れるので、単なる熱中症ではなく、悪魔に生気を吸われた可能性もあるとみています。」

「では パトロールですか?」

「いえ。ちょうど夏休みを取っている 翔くん翼くんと鳴神くん徹平くんの中学生組に行ってもらいます 歯がゆいとは思いますが 志穂ちゃんはお留守番で。」

「あの…先生 気になったんですけど」

「なんですか?」

圭吾が志穂を見ると 困惑した顔で志穂は言った。


「あの・・悪魔は封じ込めたはずなのに どうして出てきているんでしょうか?」

「それも調査中 です。今はレイヤくんと紗綾ちゃんが戻ってこればわかることかもしれませんし 待っていましょう。」

「そうです…ね!!では 帰りますね。失礼しました。」

一人で帰っていく志穂の背中を 圭吾は見詰めながら のんびりと考えた。

志穂と同じ疑問を。