二次創作小説(紙ほか)

Re: 〜季夏の翠き風〜 ( No.233 )
日時: 2013/08/25 20:18
名前: 楓七 ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
プロフ: http://irina irina irina irina irina

「光よ 暗き魔を破滅に追わせる銀河となれ!!」

レイヤがまた言う。

苦し紛れの叫び。それさえいえば 銀河が出てくる・・・。

それが 〝当たり前〟 だから、銀河を くるくると自分にまきつけて、手をかざす。

その瞬間 スピードスターとして輝いた銀河は、萠希に差し掛かった。

キラキラと光る 綺麗な容姿の反面、その銀河は 痛くてつらいものを表した 星の欠片

(来る・・目の前に 星 星 星 星 星…)

萠希は目をつむった。

萠希の周りで輝いていたシールドは 一つ目の銀河の星で割れて、二つ目三つ目と襲い掛かる 銀河の海。

(もうだめ)

勝てないと分かっていても 自分はかなわないと分かっていても いつの間にか自分は立ち向かっていて。

(できないって 分かってた)
それなのに…。

「ああっ——………・・・あぁっっ…!!!!」


目を開けると そこには何かを操って この世界を動かす姿があった。

(なんで・・・?)

目の前で レイヤが苦しんでいる。

静かに 苦しんでいる。


よくわからないけれど 苦しんでいる。


「お姉ちゃん いまのうちに行くんだよ!!!」

「わ、分かった…」

湖萠たちに言われ、自分らは 呪文を唱える。

「唄よ 人を乗せる翼となれ!」

自然と 萠希 湖萠 萠映に 翼が付いた。

そして 羽ばたく。

 神舞町 まで

「お姉ちゃん いつの間におぼえたの?」

「———特訓は 秘密裏に行うもの だからね!!」

「分かってるじゃん 詩よ 羽となって奏で!」

その翼に威力がたまる。

「こんなんじゃ レイヤに追っかけられるから? 歌よ 刻も止まる早き星となれ!!」

宇宙でやるような ワープを繰り返す。


「わああ!!!!」


「どう?すごいでしょう?」


「すご!いつの間に・・二人とも!」



『特訓は 秘密裏に行うもの でしょ?』


萠希は笑って。いつもの 神舞町に降りた。
——

「イリナ・フルニエです。」

「君は?」


「失敗姉 イレーヌ・フルニエを覚えていらっしゃると思います。あの哀れで恥ずかしいビデオは 魔界中に流されましたからね。

あの イレーヌをいかに 恥ずかしみに陥れるため 妹として頑張りたいと思います。」

「いいだろう。」

魔界では いまだに新しい作戦が進められていた。