二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 〜季夏の翠き風〜 ( No.256 )
- 日時: 2013/08/30 11:27
- 名前: かえな ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
目の前で双眸を細める あいつ の姿が いきなり一転して 苦しみ始めて。
「おまえ・・破魔の笛に宿っていた・・・ゆゆほじゃないか?!」
苦しみながらユウヤは言った。
「おまえがユウヤか。身体を取り戻したと聞いたが? それに私がゆゆほで悪いか。それに おまえは・・・私を破魔の笛から 甦らせるとはおおごとだ!」
ゆゆほも涼しい顔で言う。
「なんだとっ!!」
「破魔の笛から 甦ったのか?!」
(え・・・?)
そばの少女は耳を傾けた。
自分を抱いている 少女と自分が助けを求めた 弟。
(破魔の 笛 に 宿った 少女?)
解らなかったけど さっぱり解らなかったけど
「とにかく ゆゆほ サーヤを!!」
「、、レイヤくん。」
サーヤは身体を起して 周りを見渡した。
一面 黑 黑で淀んだ海。
真っ黒。
「サーヤ!」
いつも助けを求めると 一緒に居てくれる弟の姿で。
「よかった。私 生きてたんだ。」
初めてそう実感できるのが 生きているということだと思う。
よくわからないけれど 話は後で聞けばいい。
よどんだ闇の沼から這い出ようと 力を傾けた。
——
「やっと襲ってきあがったか?」
澪多宇 海岸
そこでは 警戒しながら動く 中学生四人組の姿があった。
「でも 熱中症かもしれないんだろ。」
「そうだな」
男子四人組は警戒しつつ、情報交換しつつ 歩いていると
「あら?君たちかしら。現役マテリアルっていうのは」
「だ、誰だ!!」
いきなり歩いてきた 黒い花のワンピースを身に着けた少女に 翔が声をあげる。
「もう 観光客でにぎわってる 海の海岸で 大声ださないことよ。ロマンチックな空間が崩れちゃうじゃない。」
「悪魔?」
鳴神も 構える。
「ええ 悪魔よ。悪魔。自己紹介がまだだったかしら? リリス・花香、私は公爵よ。」
花香は笑って言った。
「誰?」
翼は徹平に答えを求めようと後ろを振り向く。
「えーっ・・・。」