二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル 笑顔の先に ( No.26 )
日時: 2013/07/13 11:15
名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)

【隠されぬ傷痕】日守 黎夜 第二 稲城耕平

紗綾 志穂は 救急車で運ばれた。
そして、三つ子も運ばれる。

その後 伊吹に電話したレイヤと 圭吾に電話した徹平 鳴神は windmillで手当てになった。
「——です。そういうことなので ここお願いできません?」

圭吾はwindmillの中で レイヤの手当てをしながら 耕平に電話を掛けた。
これから圭吾は 紗綾たちのもとに行くために 耕平と伊吹に三人を任せたのである。
「耕平さんはすぐに駆けつけるそうです」
疲れ切った身体をいやすために 伊吹がたくさんの料理を作り、耕平と手当をする。
「では お願いします」
圭吾がちょうど windmillから病院に行くときに 耕平がきた。
「ちーす!!」
その場に似合わない雰囲気で 耕平は少し浮いてしまった。

「大丈夫か?」

三人ともすり傷がほとんどだったが レイヤだけに 大きく足に打撲が見える。
「レイヤだけ 病院に連れて行った方がいいと思う」
伊吹はそういった。
「だなあ。二人は とりあいずあちこちすり傷しただけだから」
「じゃ、俺 windmillで待ってるから 涼がレイヤを病院に連れてけよ」
「分かった。じゃ いくぞ 歩けるか?」
伊吹の肩をかりながら レイヤは歩く。

チリンリーン

(いつの間に こんなに怪我してたんだ)
レイヤは自覚していなかったが 自分が大きく打撲したことに。
(痛い……。)
今 なんとなく感覚がつかめたのか 痛さがマックスになる。
(紗綾のほうが もっと苦しいんだ)
そう思うと ユウヤの記憶も どんどん膨れ上がって。
(今 この身体には ユウヤがいるのかも・・・。)
消えない記憶となんて 立ち向かえない。
そう思いながら 伊吹が運転する車は どんどん病院まで向かっていった。
——
「レイヤ 大丈夫かな」
徹平・鳴神・耕平

今の状況に自分がいたら どうだろうか。
居にくいと思う。
それは 三人とも一緒で。
(雰囲気わるいなー。こういう時どうしたらいいのかは やっぱり涼じゃなきゃ無理だ。かといって、レイヤを連れて行くのもごめんだ)

「大丈夫 だと思うぜ。問題は 紗綾と志穂だ。あとその三つ子ちゃんはどうなったかしらんが」
「———たぶん、三つ子は気を失っただけだから 大丈夫だと思う」
伊吹が作り残していった サンドウィッチを食べながら鳴神が暗く言った。
「だよな」

しばらく 沈黙が続いて 全部食べ終わった二人は 目を伏せて寝てしまった。
( 疲れたんだから 寝ちまえ。)
自分も寝たくなる それを押え切れずに 自分も寝てしまう。それは避けたかったけれど

チリンリーン
ドアの音がして 目がやっと覚めた。
二人は寝ているが。
「あ、よう 涼。レイヤは?」
「大丈夫だ。とりあいずご飯を食わせて 足に衝撃が無いように、過ごしてればいい」
包帯が巻かれた痛々しい足は 誰が見ても何かあったと考えられる。

「歩けるのか?」
「無理だ。痛くて歩けない」
(だよな。 その状況じゃ ま、ここから悪魔がまた来なければいいんだけどなー)

たしかな話だ。マテリアルが弱っているこの瞬間 悪魔がこれば 布有利な状況になる。

今は 全員の回復を願うしか

俺も 涼も 圭吾も 綾香も できないんだよな。

もどかしさを感じることは 前にもあったけれど