二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル 〜季夏の翠き風〜 ( No.267 )
日時: 2013/08/30 18:24
名前: 楓七 ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)

「徹平?!」

翼の目には 気を失って倒れている 徹平と鳴神の姿が映った。

「あら?気づいてなかった? しゃべってる間に 後ろの徹平くんと京一郎くんは、私の花の魅惑のホウシにやられちゃったわ。」

翔と翼が前に立っていたため、徹平と鳴神を見渡していなかったのがミスだ。

「ちっ。」

「翼 行くぞ?」

「もちろん。」

こうなっては 実力行使にでるまでだ。 徹平と鳴神の分頑張らなければならない。

『火よ 一つとなりて炎となれ』

「ストップ— そうはいかないわ。 花には炎は大敵よ。 花よ 魅惑の輝きを持つ弾丸となれ!」

一見 花に見える弾丸だが、翔と翼の目と鼻の前で パリン と二つに割れて。

「わ、」

翔は絶句しつつ 翼と目で会話して、言った。

「火よ 悪をうつ弾丸となれ!」
「赤き鞭となれ!」

二人は、上から降ってくるホウシを 火の力で割った。

「面白いじゃない!これでやられないなんて さすがねー どこかのおバカさんとは大違いだわ。」

「馬鹿はそっちだ。」

翔と翼の後ろから起き上がってきた徹平は言った。

「地よ 怒れる波となれ!」

花香に向かって 波が立ち上がる。

「えー。君 元気すぎて ホウシなんて 5分で効き目なくなっちゃったか。おしいなあ。仕方ないからちょっと戦力ぶつけて終わりますか。」

ぱちん


指をはじいて、花香は 花の旋風をまき散らし、その場を去った。
——
「サーヤ 大丈夫か?」
「第50破魔の姫様 大丈夫ですか?」

「だ、第50破魔のひめって…」

ゆゆほの言葉にサーヤはがくりとなるばかりである。


それに 堅苦しいなあ。と


先ほどの淀んだ闇の海は ゆゆほによって 次第に輝いた町並の 喫茶店になっていて。

「大丈夫・・だよ。えっと 何があったの?」

「分かった1から説明する。 まず 僕が宿っていたペンダントには妹マーヤが居たんだ。

もともと、それは マカナアが身体を利用してたんだけど そのマカナアはマーヤの身体を取ったまま、サーヤを闇に転じさせる魔界性の薬で闇に転じさせた。」

「え・・・う、うん」
意味は分かっているけれど 右から入って左へ抜けていくように 飲み込んでいけない。

「で 僕らは追い込まれて、サーヤとマーヤによって、利用されたんだ——」

話をすると相当長くなる

まあ ここでは飛躍して

「それで、よくわからないがピンチをたすけようと 破魔の笛に宿っていたゆゆほが 人間の姿を捕まえて 第50破魔の聖女の サーヤを助けてくれたようなんだ。」

「第 50?・・・。」

「ええ あなたが 破魔の聖女 第50人目のお姫様! 私は50人目までみんな破魔の聖女を見守ってきたの。」

そういう ゆゆほの目は 暖かな春の日差しのように暖かかった。