二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 笑顔の先に ( No.27 )
- 日時: 2013/07/13 11:37
- 名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)
【暴れるこころ】風見志穂 第二 雫沢圭吾
「あの 日守紗綾と風見志穂の入院場所は・・?」
「日守紗綾さんは別の棟のほうです。105号室の 個人場です。あと、風見志穂さんは・・。ここの棟です。242号室で 個人の部屋です。それから 日守さんは まだ面会時間まで十五分あまりあります。風見さんは今が面会の時間なので 風見さんから行くといいと思います」
圭吾は神舞救急大病院にやってきた。
紗綾は重症なのか。雪成も以前に入ったことのある 別の棟の個別室だった。
紗綾は面会時間がまだだということで 志穂から行く。
コーン 二階です。
エレベーターに乗って圭吾は2階までやってきた。
(えーっと 242 242 あった!)
コンコン
「失礼 します」
見た先には 志野もいた。
「圭吾先生 どういうことですか」
圭吾の方を向かずに 志野は志穂の顔を見て言った。
顔が曇る。
「——すいません。柊会で出された作戦の 日守真綾が、志穂ちゃんを土の檻で閉じ込めました。 その後 徹平くんたちが 真綾を倒したので 現在は真綾はいません」
あえて レイヤと言わないのは 志野が大きく心にとめないようにだ。
「分かりました」
にらみながら 志野は 圭吾の顔を見て 去っていった。
(こうなったのは・・志野さんのせい じゃ ないんですか)
そんなまなざしをしてしまったためか。
「志穂ちゃん 大丈夫ですか」
「すいませんでした。私が心の馬を止められなくて 相手の攻撃に気付かなかったばかりに」
「仕方ありません。悪魔のせいだとは言い、紗綾ちゃんもあんな風になってしまったのですから」
「紗綾さんは 大丈夫なんですか?」
「まだ わかりません でも 紗綾ちゃんは別の棟にいますから 重症なのかもしれませんね」
「そんな…私のせいですか」
落ち込む志穂に 圭吾はある違和感を覚えた。
「あの・・志穂ちゃんは どうして 知っているんですか?」
「知っているって。戦いのことですか?わたし なぜか知っているんです。うすうす覚えていなかったのは 私がなぜやられてしまったのかと私がやられた後だったんです」
そう言った志穂に今までの内容 いまのみんなの容体。
最終的な結末を伝えた。
「あの・・紗綾さんのところに行ってから また戻ってきてくれませんか?」
圭吾は 紗綾の容体が聞きたいからだと 察知した。
「分かりました。」
「失礼しました」
外に出て ドアに
壁に肩を預けて ため息をつく圭吾の後ろですすり泣きをする声が聞こえた。
(志穂ちゃん…。)
圭吾は いちゃいけないんだ と思った。
志穂の消してみてはいけない 弱みを見ては 自分は…。
真面目に志穂と向き合えるだろうか。
悲しいのは 自分が何もできないことで。
(綾香さんは こういう時 どうするんですか)
そう 心に問いかけながら 別棟に歩いて行った。