二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 〜季夏の翠き風〜 ( No.283 )
- 日時: 2013/09/01 10:00
- 名前: 楓七 ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
- プロフ: http://livedoor.blogimg.jp/matenshi_material/imgs/0/d/0db5a2bd.jpg
「あーあ、俺も超高速ジェットコースターに乗りたかったな〜。」
サーヤとレイヤが来るまで しばらく待っていた徹平の姿があった。
「ずるいよなー。ビューンって…。」
暗い道の奥から 声が聞こえてきた。
「あ、徹平さーん!」
翔と翼はどこに行ったのかなどというしっかりとした意見も考えずにのんびりまっていると 聞きなれたサーヤの声が聞こえる。
「あ、さあやっち!レイヤ!」
手を振って知らせる。
「ふう よかったです。どこかわかって。」
「電話の内容 よくわからなかったぞ。翔と翼がジェットコースターで連れてかれたって。」
「え?でもまあとにかく 伸びてきた蔓に引っ張られたんだよ。で、悪魔とか絡んでないかなーと思って。しほっちにかけてくれない?電話。」
「志穂ちゃんにですか?いいですけど…」
大まかな察しをしてサーヤはかける。
プルル プルルル プルルルル
「もしもし?志穂ちゃん?」
『志穂に何の用だ?』
「え…。」
電話の向こうから 志穂ではない声が聞こえる。
(これが 志穂ちゃんの おばあちゃん?)
「えっと、さっき 翔さんと翼さんが windmillからの帰り道のところ きゅうに連れていかれたんです。悪魔の仕業だと思って、偵察しようと思い志穂ちゃんの力をかりようか。と。」
テキトーなことを言って、サーヤはうしろめたくなりつつある所に。
『志穂です。紗綾さんですか?どうしたんですか?』
すぐに志穂に変わって、サーヤは張りつめた空気を帰るように少し声を張って言う。
「え、あのね。翔さんと翼さんが windmillからの帰り道に、突然蔓が伸びてきて、高速で連れていかれたんだけど…。とにかく来てくれない?windmillから近くなんだけど…」
『わかりました。すぐ行きます。』
たぶんわかってないだろうな。と思いつつサーヤは電話を切る。
「きゃ!」
サーヤは急激につまづいた。
「サーヤ!!大丈夫か?!」
「さあやっち?大丈夫?」
「痛っ…。きゃ、きゃ!!」
サーヤは急激に伸びてきた蔓に持って行かれてしまった。
「わ、さ、サーヤ!!」
その瞬間レイヤの足に蔓が絡まりついて…。
「おーい!もう、二人とも ジェットコースターずるいぞ!」
誰もいない 空に徹平は声を上げた。
「徹平さん。うるさいです。」
後ろを見ると いつもの志穂の姿があった。