二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 〜秋時雨の降る夜〜 ( No.297 )
- 日時: 2013/09/06 21:32
- 名前: 楓七 ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
☆ミ夢見星伝説☆彡 私の夢は闇に入れて
すぐ横で鈴がなる。
「おめでとうございますっ!!」
「王妃さま!!」
「おめでとうございまーす!!」
あちこちから飛び交った 喜びの声。
これで 三回目
今回は二人だから 喜びも一層深まる。
「新しい王子様 王女様が生まれたぞー!!」
「よっしゃー!」
上級悪魔が 喜ぶ。
ホコリ一つない 綺麗な 清潔な 絨毯 家具 空気
全てが 綺麗なのに
何かが足りない。
陽だまりというものが…。
ホコリなんてひとつなくて 満足できる場所なのに。
何かが足りない 何かが…。
苦しい。胸が痛い 何かが足りなくて 自分は 何かが欲しくて甘えていて
「ごめんね ———」
少女の足がすうっと真っ黒になり、次第に白くなっていく。
白くなった部分から 人間界へ移動しているのだ。
人間界の 知っている場所へ行くの。
ここは 中央公園ね
じゃあ 右に行けば ——の家だから。
(でも やっぱり)
——には、秘密にして出てきたのだから。
こっそり会うべく。存在
こういう時は 公衆電話
公衆電話なんていまどきないが…。
——を抱いたまま、走る。
小走りに。
——・——・——
唯一 暗記している ——の電話番号
変わっているかもしれない ということなど考えない。
「もしもし」
ドキドキする。 なんて言われるのだろうか。
「もしもし…どちら様ですか?」
「私は —— ——です。」
ストレートにそう 答えると、——はビックリして
「——さん……なんですかっ?!」
「そう・・・よ どこかで話せないかしら。そうね・・・、緑の綺麗な、中央公園の西川の河川敷で」
特別 川の流れが速く、少し危ないので 西川に近づく者はすくないのだ。
それを えらんだ。
「分かりました。すぐに行きます。」
少し迷った様子になった——だったけど、来てくれた。
「よかった…。」
電話を切る。
「よかったね。 —— あなたも いいところで 育ってね」
——は 静かに ——を見て
あなただけは 目覚めないでほしい
あんな力に・・・。
でも それがない限り 悪魔は倒せない・・・・。
それはわかっているけれど きっと誰かから 覚醒遺伝で出る。
そう思って・・・。
「——!!」
「ちょっと ——!!」
思いがけなさすぎる あんなヤツに会うなんて。
この子だけは見せたくない。
——を胸に隠して、そいつをにらんだ。