二次創作小説(紙ほか)
- こぼれる笑顔 主人公 日守紗綾 ( No.56 )
- 日時: 2013/07/14 14:18
- 名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)
- プロフ: こぼれる笑顔 主人公 日守紗綾
紗綾は 入院後 一週間で 退院できた。
「よかったな。紗綾」
「はい ありがとうございます。」
相変わらず 礼儀はいいものだ・・・と伊吹は実感しつつ、ちょっぴり胸が熱くなるのであった。
「よかった・・ほんとに」
(僕は…紗綾なしでは生きていけないんだ。紗綾なしでは……)
前にも言ったことがあるけれど
僕はそれよりも もう少し強くならなければならない・・・・。
かならず 誓うから・・・・。
「退院 おめでとうございます。さようなら」
看護婦が言った。
実は この前 雪成がうわさになったが、今度は 男性医者と男性の看護師の中で紗綾は美人と噂になった。
それも また 前と同じである。そのためか、紗綾の周りでうろうろと男性医師+看護師がうろうろしているからレイヤは気に食わなかったが。
今は 伊吹とレイヤしかいないのだが、これだけしかいないのにはわけがあった。
別に紗綾はなんにも気に留めないが、実はあれを計画しているのである。
「サーヤ 車 乗れる?」
「うーん、乗れる・・・たぶん大丈夫」
そういうもの、乗れていないので、レイヤが助ける。
「あ、ありがとう!」
紗綾は緊張したが、レイヤは別に といった顔だ。
(そうだよね…。だって 私たちだって もう一年以上レイヤくんと一緒にいるのに こんなの・・)
たぶん退院したばっかりだからだとそう思いながら 伊吹が運転する車に揺られていた。
レイヤの横で 息遣いが聞こえてきた。
ちらりと横を見ると 紗綾は寝てしまっていて…。
(あるくだけでも サーヤには悲痛だったのかな…)
なんて思いつつ 伊吹に言った。
「サーヤ 寝ちゃった。どうする?」
「起きるまで待つか。レイヤから志穂に連絡入れといてくれ」
「分かった」
windmillについても、サーヤが起きるまでずっと 二人はみまもっていた。
——
まぶたを開けた・・。
「…あ、あれ?レイヤくん。」
「あ、起きたか? windmillについたぞ。」
「あ…」
途中で寝るっていうことは 紗綾には今までなかったことだったから
少し赤らんだ。
「じゃ 降りよう」
伊吹も促して、また 丁重に車から降りて、windmillのドアを開けようとした紗綾をはねのけて、伊吹が開けた。
「どうぞ」
そう言い、紗綾はレイヤに連れられて中に入った——その瞬間。
パーンッ!!パンパーン!!
「さあやっち!!退院おめでとう!」徹平
「紗綾さん 退院おめでとうございます!」志穂
「紗綾ちゃんおめでとう!」翔
「紗綾ちゃん おめでとう!」翼
「おめでとう!」鳴神
「おめでとうございます」ユリ
「おめでとーおめでとー」尚紀
「おめでとう。紗綾ちゃん」圭吾
「ははは!!よかったな!おめでとう」耕平
「早く入って!!サーヤ おめでとう!」レイヤ
「そうだぞ紗綾、おめでとう」伊吹
めずらしくレイヤもニコニコしている。
いままでが暗すぎただけなのか。
そこで 紗綾の目の前に一人 青年が現れた。
雪だるまのお面をかぶった人だ。
「紗綾 おめでとう!!!」雪だるま
と 言って帰っていった。
チリンリーン
「今の だれ ?」
「悔しいけど 僕が一番勝てない相手だよ」
「勝てない・・?」
この場にいないのは 誰だろう。
いてほしいのは・・誰だろう。