二次創作小説(紙ほか)

Re: 春の夜の夢 ( No.71 )
日時: 2013/07/15 13:07
名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)

うん 結構 やばいよ。

どこで戦わせよ? これじゃ、どう考えても 笑顔はこぼれん・・(笑)
———
「ゆう・・ユウヤ兄!」
マーヤの声で 紗綾は我になった。
レイヤだと思ったから。
「ちがう・・。僕はレイヤだ!」
「僕も 後ろにいるけどね」

これで 四人兄妹が ご対面したのだ。
(こんなこと 初めてだ…。)
四人でそろうのは レイヤだって 初めてだった。
だいたい 三人で会うことだって。少ないのに…・・。
「あーら、レイヤだったの。相変わらず 気に食わない顔ねー」
サーヤとマーヤは 綾香似で、ユウヤとレイヤは魔王似だから…。

ユウヤもレイヤも 闇に転じた紗綾に言う言葉は違った。
「サーヤ!これで君も 僕のなかまなんだ!レイヤなんておいて、魔界の頂点に立とう!!」
「ちがう!サーヤ!!目を覚ましてくれ!!」
——
「ん?」
目を覚ましてくれと 夢の中で叫んだら 自分が目を覚ましてしまった。
まず 夢がおかしすぎるのだ。
三人でも対面することが 一度や二度もない 自分らが、四人で対面なんてありえない。
その上、三人が魔界に居る。というのはともかく そこに自分がいるのはおかしい・・。

それとも これは ずっと前に起きたことなのだろうか
「レイヤ 起きたか?さっきしゃべってたら うとうと寝てるもんだから——。もうたまったもんじゃない。 真面目に語ってたら レイヤの返事はないし、なんだよ・・」

どうやら 尚紀としゃべっていた途中で寝ていたようだ。
「もう 一階の会議おわったらしいから、俺、バイトしてくる。」
と言っていってしまった。
———
さっきのことが もし 本当だったら・・・?
自分にはわからないけれど もし本当にマーヤによって サーヤが闇に転じてしまったら  僕のことを敵対視する・・・だろう。

(僕も いこうか・・・・)
いずれ 人間界で探したって 紗綾は見つからないだろう。
もしかしたら  ついでにユリの家族まで見つかるかもしれない。
なんて思った。

もう 決心は曲げられない。

魔界に行く という・・・。

唯一 今まで紗綾に隠し持ってきたことがあった。
ペンダント——これが紗綾とつながっていること——これを使って紗綾の居場所を求められる…。

このペンダントは 闇の笛でも破魔の笛でも通用するから…。
サーヤの居場所に 自分が歩けるように・・・。

このペンダントと、もし紗綾が 闇に転じていた時のために 雪成からバレンタインのお返しにもらった この青いリボンを・・
(僕より 一番敏感に感じられるのかも・・)その思いから。