二次創作小説(紙ほか)

Re: 亡きものを探せ ( No.73 )
日時: 2013/07/15 13:22
名前: 望愛 (ID: SyxKXH7O)
プロフ: 亡きものを探せ

伊吹へ

迷惑かけてごめん。出かける・・・。
僕は いま ここにいないんだ。
だから 探す必要はない・・・・。
サーヤとついでにユリの家族まで見つかればいいと思って
あっちの世界まで行ってるんだ。

絶対帰ってくるから。

レイヤ
——
「な・・」
絶句 だった。
「伊吹さん?」
「今日は 店を閉める。」
「え?」
尚紀は さっぱりわけがわからず レイヤの紙切れを見た。
(なんだよ これ。俺にはわけわかんないけど やっぱ 重大なんだよな・・・あっちっていうと 魔界?)

さっぱりことが頭に入らない。

頭がもう限界を求め もてあそんでいる。
(あい つ は…もしや・・また 魔界へ…?)
伊吹も うすうす気づいた。
どこを見たって レイヤはいないし。レイヤは魔界へ行ったって。
いや 気づいていたんだ。もう 探す前からあきらめてた。

「れ、レイヤ?」
二階にドタバタ登って 休憩室を調べる。

「いないよな」
そして 横の部屋を調べる。

いつも 丁重にしまってある オルゴール箱が開いていて、その上 あまりものが入ってない。
(レイヤが何か 持ち出したのか…?)
もしかして。
となって オルゴール箱から離れて、殺風景な部屋で 一つのペンダントを探す・・・。

(やっぱり ない)

今まで秘密にしてきた 自分の 秘密。
(あいつは もう)

また ひざが悪化する——。
他のことを考えて あげることにした。
(必ず帰ってこいよ)
——
「光よ 魔界への道を切り開け」
前も やったことがある・・・。
自分が 到着する場所を 想像して そして、幻想して…。

結局 誰も見つからないんじゃないか。紗綾はいないんじゃないか。なんて、思いを押しのけて

魔界から無理矢理抜け出してきたんだ・・。

そこで 圭吾に出会った。
自分のことを知ってるみたいに 近寄ってきて 名前聞いてきて。
知ってるそぶりで

なぜか 圭吾の部屋で過ごさせてくれて なぜか なぜか。
(絶対うまくいく)
こんな自分でも 絶対うまくいくと・・そう信じて歩むしか。

そう思って歩むしか。

それしかできない。



(サーヤ 待ってろよ・・・ 僕が 必ず迎えに行く いま、誓ったから)