二次創作小説(紙ほか)
- Re: あやかし緋扇*希 ( No.385 )
- 日時: 2013/12/28 17:54
- 名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)
■ □ ■
今日は2月14日。女子なら誰でもわかるだろう。恋の戦い、バレンタインデー。そんな中、いつも通り過ごしている男子が1人……。
「未来さん、おはようございます!」
神山陵。
「お、おはよ……」
その様子を呆れたように見ている唐沢未来。
「どうしたんですか?」
心配して未来の顔をのぞき込む。
「いや。別に何も」
あたしも頑張ってきたのに!
周りから見たら、見た目も性格頼りない。しかしこいつが……。
「行きましょう」
以外とモテたりするのだ。
「今日って……おかしくないですか?」
陵のげた箱には可愛らしい色の箱がいくつも。
やっぱしかー! あたし、どうしよう!?
- Re: あやかし緋扇*希 ( No.386 )
- 日時: 2013/12/29 09:32
- 名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)
教室に行くと……机の中にも。
「嫌がらせでしょうか。僕何かしましたか?」
何かしたかって……おモテになりましたよ! ほら、男子めちゃくちゃ睨んでるし。彼女がいてもこうなるんだ。……てか、バレンタインデー知らないの?
「……陵、バレンタインデーって知ってる?」
「んー」
腕を組みしばらく考える仕草をする。
「……わからないです」
やっぱしかーーっ!!
未来は心の中で叫ぶ。
「これ、どうしましょう?」
「自分で考えて」
問題は何時渡すかどうかだ。恥ずかしいけどせっかく作ったんだから渡さないと。
「未来さん。もうチャイムがなりますよ」
「あ、うん」
陵から言われて自分の席に座った。
すぐ放課後になってしまった。昼食を食べている時に渡せばよかったと後悔している。なぜなら……。
「神山! これ!」
数人の女子が陵にチョコを渡していたからだ。
「えっと……!」
何か閃いたように目をきらきらと輝かせている。
「未来さんに「違う! 神山に…!」
「なぜ?」
「今日バレンタインデーだよ? 知らないの?」
「はい。知りません」
女子のみんなが目を見開く。そりゃ驚くだろうな。
- Re: あやかし緋扇*希 ( No.387 )
- 日時: 2013/12/29 10:25
- 名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)
「バレンタインデーというのはね、簡単に言えば好きな人にチョコをあげるんだよ」
「そうなんですか……」
説明うけちゃってるし。あの女子勇気あるな。
「というわけでチョコを「気持ちだけ受け取っておきます。僕には未来さんがいますから」
陵…!
「食べるだけでも……」
「僕、甘いもの食べられないので」
「……そうなの……」
女子達はその言葉を聞き、離れていく。周りにいた陵に渡そうとしていた人達も。
あたし、結構ヤキモチ妬いてたんだけど。
「未来さーん。バレンタインデーのことわかりましたよ」
「みたいだね……」
「未来さん。僕にはないんですか?」
「? どういうこと?」
「チョコですよー」
少し落ち込んでいたのだが、びっくりした。さっき甘いもの駄目だって言ってたよね。
「僕、甘いものすきですから」
にこにこの笑顔で言ってくる。
「さっき甘いの食べられないって言ってなかったっけ?」
「未来さんは別です」
「はあっ!?」
またまた驚く。
「未来さんが甘くて……大好きになっちゃいました」
「……」
「……未来さんが甘くて「2回言わなくていい!!」
またまたまた驚く。しっか聞いてたからっ!
- Re: あやかし緋扇*希 ( No.388 )
- 日時: 2014/02/14 20:53
- 名前: 美玉 (ID: OY1qUU.1)
教室だったので周りを見渡すと……真っ赤になっている生徒達。つられて未来も真っ赤になる。
「もう1回言いますか?」
「けっこうです」
陵はくすくすと笑っている。クラスと未来の反応が面白いのだろう。
「で。チョコないんですかー?」
「うっ。……一応あるけど」
鞄から赤い箱にデコレーションしたものを取り出す。何も言わず陵に手渡した。
「わあっ! ありがとうございます!」
「別に」
「一緒に食べましょう! 帰り僕の家によっていきますか」
それは嬉しいかも。あと、陵のお母さんに聞きたいことがあるし。
「未来さんもいただきましょう」
「それはやめてっ!」
陵の家で何があったかは秘密。
「甘くておいしかったです」
「どっちを!?」