二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナ  Ⅲ ( No.1 )
日時: 2013/08/10 09:48
名前: ルイ (ID: x2W/Uq33)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23313

魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコのURLです↑からどうぞ!!

ここは神舞中学校、1年A組。
「では日守さん、ここを読んでください」
『はい?』
「・・・日守、紗綾さん」
「はいっ」
サーヤは指名され、静かに立ち上がる。
指定された文章を、聞き取りやすいようにゆっくり、はっきりと読み始めた。

「はい、そこまで。座っていいですよ」
読み終えると、サーヤは再び席に座る。
隣には、レイヤ。
そう、レイヤ。
(なんでか、隣なんだよなぁ・・・凄い確率で)
中学あがっても、やはりレイヤの姉ラブは健在で、席替えとなると、物凄い確率でサーヤの隣にはレイヤがつくのだ。
別に何かを仕組んでいるわけでもなく、純粋な運のみ。
そうかんがえると、やはり恐ろしいものがある。
「・・・・では、今日はここまで。帰っていいですよ」
先生の声にはっと意識を引き戻し、サーヤは立ち上がると帰りの支度を始めた。
「レイヤくん、私、今日は先に帰ってて」
サーヤはレイヤに言うと、パタパタと友達の元へ走っていく。
「サーヤ、行こう」
「遅れるぞ〜」
「わー、待って待って!」

よく考えてみれば、マテリアルの仕事などがあり、忙しかったために小学校生活(と言っても、サーヤは2年間だが)は友達と遊ぶ機会もなく、仲が良い、といえる友達も少なかっただろう。
サーヤが走って行き、レイヤはふぅっと息をつくと、鞄を持って帰ろうとする。
が。
「日守、弟っ!」
「うわっ!」
後ろから飛びつくように肩に絡まれる。
「・・・浅木・・・邪魔」
「冷たっ!おーい陸〜コイツを笑わせる方法は?」
レイヤに飛びついたのは浅木隼人。
入学当時からよく話しかけたり、後ろからどついて(?)きたりする、自称レイヤの友達である。
そして浅木が声をかけたのは、言わずもがな草川陸。元草と水のマテリアルだった人物。
「・・・ソイツを笑わせるのは至難の業だぞ・・・サーヤにしか殆ど笑わないし」
「マジかよっ・・・お前ほんとーにシスコンな!」
「・・・黙れ」
レイヤはふい、と顔を背け、出て行こうとする。が。
「させないぞ黎夜!」
前に立ちふさがったのは。
「・・・魔梨・・・・」
レイヤたちの従妹、魔梨だった。