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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナ Ⅲ ( No.10 )
- 日時: 2013/08/10 09:46
- 名前: ルイ (ID: x2W/Uq33)
カラン・・・と控えめなベルの音。
一斉にその主の元へ視線が集まる。
「霧亜ちゃん!」
「秋花・・・」
「霧亜さん!」
ドアを開け静かに入ってきたのは、コウモリを従える吸血鬼、秋花霧亜だった。
「・・・お久し振り・・・です・・・」
「おかえり!」
「只今・・・」
「見つかりましたか?」
「・・ううん」
「・・・そう」
霧亜とサーヤたちの会話に出てきた、「見つかった?」「おかえり」という言葉。
霧亜は、ルナたちと別れた直後、「探したい人が居る」と、何処とも知れずに消えたのだ。
霧亜の探し人は、サーヤたちも誰だかはわからない。
でも大事な人だと言うことは解った。
「それにしても・・・・皆・・・揃って・・・・どうしたんですか」
「あ・・・そうだった。あのね霧亜ちゃん、私たちのマテリアルがまた現れたの。」
「マテリアル・・・が・・・・?」
「うん。また、新しい戦いが始まったの。・・・悪魔でも、妖怪でもない・・・亡霊との」
亡霊。それを聞いた霧亜の肩が震えたのを、誰も気づくことはなかった。
「ルナ・・・さんも、タイさんも・・・・居たんですね」
「うん。さっき、サーヤちゃんたちと会ったんだ。ね、タイくん」
「ああ」
霧亜は頷く。
ざ、っと周りを見渡し、知らない顔が無いか確かめる。
新顔はなかったようで、霧亜は再びサーヤのほうを向いた。
「・・・私も、戦い・・・ます」
「うん。」
「よっし、じゃああれだ!復活祝い(?)でパーティーだ!」
「徹平さん・・・喜ぶことじゃないんですよ、これは」
「自覚ないのかお前」
「だって・・・なんかマテリアルが無いってヘンな感じだったからさ。ようやく落ち着いたんだよ」
徹平の言葉に、マテリアルたちは頷く。
そしてその日は、マテリアルたち全員のバカ騒ぎが繰広げられたとか。
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