二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナ Ⅲ ( No.228 )
- 日時: 2013/12/07 11:24
- 名前: ルイ (ID: x2W/Uq33)
- プロフ: >>0に目次作りました、確認してからお読みください。
「べ、勉強かぁ…」
綾香は苦笑いして言った。
何せ、暫くずっと、数字も漢字も見ていなかったし、書いても居なかったのである。
確かに現役学生時代は、並には勉強ができた綾香であるが、こう何年も勉強から離れていると、今現在の学力が不安である。
それでも、自分を最後の頼みといわんばかりに食いついてくる子供たちを見て、綾香は、
「ま、任せなさいっ!」
胸を張って、言い切った。
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数時間後。
「………」
「え…っと」
「その…」
「…」
見事に、勉強が頭から離れていた綾香だった。
ユウヤとレイヤは溜息をつき、魔梨は沈黙を続け、ルナは苦笑い、タイは無表情…、テストの点数が悪い組の者達は、落胆の溜息をつき、項垂れた。
こういうとき、本物の救世主が来るものである。
カラン…とベルがなり、現れたのは、現役教師の圭吾。
落ちぶれていた皆の顔に明るさが戻った。
「圭吾先生!」
「は、はい!どうしたんですか?」
結局その日は、圭吾先生の特別授業、ということとなったのだった。
やっぱり勉強は、ちゃんとした先生に教えてもらうのが一番、という訳である。
「あー、もうっ!」
「いい加減落ち着いたらどうだ、綾香」
「だって!私だって現役高校生のころはバリバリ勉強できたわよ!ちょ、ちょっと忘れちゃっただけだから!すぐ取り戻せるわよ!」
「…空しい言い訳にしか聞こえないから、早く帰れ」
「無愛想!」
「…」
マテリアル+ルナたちが解散し、サーヤとレイヤ、ユウヤもそれぞれ外へ出た。
ウィンドミルでは、子供たちに勉強を教えるどころか自分でも勉強が出来なくなっていた綾香が愚痴を零していたのだが、生憎それを聞いていたのは無愛想な伊吹。
励ましてくれるはずも無く、むしろ邪魔だといわんばかりにあしらわれた。
綾香は不機嫌そうな表情をしながらも、「じゃーね!」とウィンドミルを後にしたのだった。
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勉強会編はなんか飽きたので強制的に終わらせました、大正義圭吾先生www