二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナ  Ⅲ ( No.5 )
日時: 2013/08/10 09:51
名前: ルイ (ID: x2W/Uq33)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=11506

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サーヤは友達と別れ、家に帰る前に、とウィンドミルへと歩いていた。
そろそろ夏は真っ只中、蝉が鳴き始めている。
「早いなぁ・・・」
呟いて、まぶしい空を見上げた。

 中学になってから、周りが一層に賑やかになった気がする。
いや、気のせいでは無いのだろう。

レイヤ、ユウヤ、志穂、陸、魔梨、サーヤ、美羽、雪乃、京一郎、(徹平)

周りから見れば、有名な人物ばかりなのだ。
騒がれないはずが無い。
特に、サーヤに関しては、男子達がこう言っている。
中学に上がってから、何処となく雰囲気が変わったと。
そういえば最近、サーヤはレイヤを、学校で「黎夜」と読んでしまったり、事実家では黎夜と呼んでいる。
そう考えると、やはり明るさが落ち着きへと変わったのだろう。
ちなみに、ユウヤのことも時々兄さんと呼んでしまったり。

サーヤはふと、ルナたちのことを考える。
短いようで長い戦いを一緒に切り抜けてくれた仲間。
いつか、またどこかで会えないだろうか・・・。
サーヤはふっと笑ってから、熱が噴出すアスファルトの上を、ウィンドミルまで走った。
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「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!」
九字を切ると共に、目の前の妖怪が苦しみだす。
「天柱、天任、天英・・・・・」
大きく開いた白い穴に、妖怪が吸い込まれる。
戦っていた少年と少女が、顔を見合わせて「OK」と合図をし合う。

九字を切ったのは、少年、タイ。
妖界への道を開いたのは、少女、ルナ。

サーヤたちと戦いを共にした、伝説の子。
「ルナ、タイ」
「そろそろ帰ろうか」
言ったのは、ふうりとソラウ。
「うん。帰ろ」
「次に怪しいところ、見つかったんだよ」
「そうなの?ふうり」
「うん。ここ。神舞町って、とこ」
ふうりは神舞まちのことを知らないのだろう。
『神舞町!』
ルナとタイは口を揃えて叫ぶ。
「うん?そうだよ」
「どうかしたかい?」
二人が不思議そうに首をかしげる二人に、ルナは
「あ、あー・・・何でもないよ!」
「早く行こう」
ソラウはルナたちに急かされ、大きな犬に変化する。
「行くよ。しっかり掴まって!」
言うと、ソラウは高く空へと舞い上がった。

ルナとタイは、再び仲間に会えるという期待に胸をふくらませた。