二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナ  Ⅲ ( No.54 )
日時: 2013/08/19 17:17
名前: ルイ (ID: x2W/Uq33)

へえ
なんか可愛い名前・・・・←
+++
長い金髪をゆらりと揺らして歩く亡霊。

その亡霊は、取り付かれたように繰り返し呟いていたという。


「・・・・きり・・・・あ・・・・・」


***
「も、もーちょ・・・っと、こっち?」
「イヤ、違う!違うってあと3㎝・・・」
ここは神舞中学校1年A組。

なにをしているのかと言うと。


体育祭の準備である。
「サーヤー!ちょっとこっち手伝って〜!」
千晶に呼ばれ、サーヤはそちらへ走っていく。
「どれ?」
「えーっとね。コレコレ・・・・」


手伝いを済ませたサーヤは、自分の持ち場へ戻る。
戻ったサーヤは、ふと外を見てみた。
外では、男子達が力仕事の類をこなしていた。
もちろん、その中にレイヤも居るのだが。



「レイヤ〜ちと手伝って」
浅木に呼ばれ、レイヤは振り返り、言った。
「どうせ図の見方が解らないとかだろ。自分で考えろ」


こんな具合である。
今までならここで、文句の一つも言われたかもしれないが、
今は回りの生徒も中学一年生、

【無愛想でもいい奴なんだな】

ということを理解できるようになって来たのだ。
まあ、サーヤが優しいからレイヤも優しいのだろう、という意見も多数あるが。


そして、レイヤと同じような態度を取る生徒がもう一人。

竜堂タイである。
彼もレイヤと全く同様、質問は適当に受け流し、自分の作業を黙々と続ける。

そんな彼らの様子に、姉であるサーヤとルナは小さく溜息をつき、苦笑いをしたのだった。

***
「こんにちはー」
「・・・」
「どーもー」
上から、サーヤ、レイヤ、ユウヤである。
サーヤたちはウィンドミルへ来ていた。
今日は、この前の亡霊についての軽い会議なのだ。
サーヤたちが店に入ったときには、灰神兄弟以外全員のマテリアルたち、ルナ、タイ、ゆのり、霧亜が揃っていた。
「じゃ、始めるぞ。この前の亡霊のことだが・・・」
魔梨が切り出す。

会議の中で、亡霊が冥界から召喚されたという事実が表に出た。


「じゃあ、亡霊を見た場合は一人で動かずに仲間を呼ぶこと。」
「OK」
「了解です」

それぞれが了承の意を伝え、その日は解散となった。