他に集中したかったからね…***目の前に立つは、仲間の母。何がどうあれ、傷つけることに抵抗はある。だが相手は、すでにこの世に存在してはならない者。つまり、敵。 倒さねばならない存在。でもそれを、霧亜の母親、という肩書きが邪魔をする…。「それじゃ…霧亜ちゃんのお母さんは…」ルナが怖々、という風に言った。その先は誰もが容易に想像ができた。そう、霧亜が探し続けた実の母は亡きものとなり己の敵となったと言うこと…。