成す術が無い。攻撃をしようとしても、霧亜が気になり。でも時間が経てば亡霊も暴れだし害を及ぼす。手も足も出ない状況で、窮地に立たされたサーヤ達だったが。鈴を転がしたような声で霧亜が告げた。「私が…やる…」ひどく痛々しい表情で、悲しみに耐えるように唇を噛みながら。「…お母さん…ごめん…な、さい…っ!」堅く目をつむり、叫ぶように言った霧亜の背後から、無数の蝙蝠が飛び出した。