二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【柳生編】 ( No.153 )
日時: 2013/11/14 23:11
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: lD.EwIjp)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11692452306.html

参照≒「柳生編開始!!」アップ。地味にお妙さん初描きだったり((

 Sora様

そんなに笑っていただけたのなら非常に嬉しいですw
栄蓮と八雲は爽快すぎるほど笑ってますからねw
真選組ってあったかいですよね…(´∀`)ホッコリ


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『 ねェ、妙ちゃん 』
『 なァに?? 』
『 僕が心の大きな強い侍になったら…妙ちゃん。僕の…僕の股の玉に…… 』


 62訓 シリアスになる予定はないからね? する予定もないからね?


「ちょ…ッ、近藤さァァァん! 動かないでくださいィィィ!」
「あ、わりィわりィ!」


 …いきなりですが皆さんに問題…と言うかご質問です。
 
 あなたのご友人…と言うか大切な人が結婚すると聞きました。
 ……普通悲しくなりますかァァァ?!


「なんっで見合い相手がゴリラなんだよォォォ!」
「ぐォォォォォォ! 栄蓮んんん! しめすぎィ! 帯しめすぎィィ! 何か出るゥゥ!」
「ギャァァァァッ! す、すいませんんんん!」


 なんとね! 近藤さんに縁談の話が持ちかけられたのさ!
 イヤ…何か政略結婚狙いらしいけど…相手なんだと思う? 相手なんだと思う?


「なんっで見合い相手がゴリラなんだよォォォ!」
「それさっきも言ってたァァァ!」


 そう! ゴリラなの! リアルゴリラなの! モノホンゴリラなのォォ!
 しかも縁談写真見せてもらったけどかなりデカかったよ?! やばかったよ?! 何か王女らしいけどサ!


「隊長ォ、次の帯コレッスか?」
「それそれェ」


 八雲も近藤さんの着付け手伝ってくれてるんだけど…うん、やっぱ何か納得いってないみたい。
 あァァァァァ…ホンット有り得なくない? マジ有り得なくなくなくない?


「…よっし。はい、近藤さん! 着付けできましたよ!」
「おォーッ! 有難うな、栄蓮! 八雲!」
「どういたしまして! あ…そろそろとっつぁんが来る時間ですね」
「——おぉ〜い、近藤ォ。支度はできたかァ」


 あ、噂をすれば松平のとっつぁん。…とっつぁんまで正装だ。
 ホ…ホントに縁談相手はゴリラの王女様なんだ…。


「じゃあ行ってくるな!」
「「いってらっしゃ〜い」」


 ——パタン。

 近藤さんととっつぁんが縁談部屋に向かっていくと思わず脱力。
 八雲といっしょにその場に寝転んだ。


「はァァァ…ねェ八雲ォ…。私、結婚報告と言うものは聞いて幸せになると思ってたよ…」

「お…俺もっスよ…。“わァ、おめでとォ!”…みたいな感じになるもんだと…」

「いやだって喜べないよね? ゴリラだよ? リアルモノホンゴリラだよ?
 いくら近藤さんがゴリラっぽいからってリアルゴリラはなくね? しかも王女はなくね?」

「しょうがないッスよ、近藤さんがゴリラのキングみてーな存在なんスから」

「やめてくんない?! いくら近藤さんゴリラだからってキングはないでしょ?!
 せめてプリンスとかでよくない?!」

「そっち?!」


 うぅ…これでほんっとーうに縁談が成立しちゃったら…。
 ……しちゃったら。…………………………。……………何か凄い事になる気がする。


「…ねェ八雲」
「…なんスか」
「もしもだよ? もしもこれで縁談成立したら…、私達ゴリラを姐さんと呼ばなきゃいけないよね?」
「…そっスね」
「「…………」」


 …ふっざけんなよコノヤロォォォォォォォォォォォッ?!
 ゴリラが姐さん?! だったらもういっそのことお妙さんとくっつけ近藤さんんんん!


「ちょ、流石に無理だよ?! ゴリラを姐さんは無理だよ?! いやマジ無理だよ?!」
「俺もマジ無理っスよ?! つーかゴリラを姐さんとか…マジ無理っスよ?!」
「でしょでしょ?! ちょ、どうするよ?! 動くか?! 阻止するかァ?!」
「いやでも人の恋路を邪魔するような野暮なマネは」
「ゴリラなんて人じゃねェェェ! ゴリラ! ただのゴリラ! 王女でもゴリラなのォォォ!」


 と…とりあえず近藤さんたちの様子を見に行ってみないと!


「い、行くぞ八雲ォォ!」
「うっす!」
「——ウホ」


 ………………………………………………………………………。
 …………何っか目の前にリアルゴリラきたァァァァ?!


「ウホ! ウホウホホ! ウホホホホ! ウホウホ!」


 なんつってんだァァァァァ?! なんつってんだこのゴリラァァァ?!
 どどどどうする?! と…とりあえず適当にあわせるかァァァ…!


「う…うほ? うほいうほほほい?」
「うほいうほほほいってなんスか」
「ウッホ! ウホウホウホウホ!」
「うっほォ?! うほほほほ! うっほォォォ?!」
「ウホホホホ!」
「イヤ何か微妙に会話成立してるんスけどォォォォ?!」


 ゴ…ゴリラが何か楽しそうだァァァ! よかったァァァ?!
 奇跡的に何か噛み合ってるのかなァ?!


「ウホ」
「あ…どっか行っちゃった」


 結構楽しかったんだけど…。王女のお付きのゴリラか何かかな?
 ってこんな所で油売ってる場合じゃないィィ! とっとと様子見に行かないとォォォ!


「あ、アレじゃないっスか?! ん? 坂田さんと神楽さんもいるッスよ?!」
「つーかゴリラ暴れてね?! あれ王女じゃねェェェ?!」


 王女が何かすんごい暴れてるんだけどォォォ?! 縁談は?! どうなったの?!


「あああああ栄蓮んんん! 八雲ォォォ! ヘルプミィィィィィ!」

「どうしたんですか近藤さんんん?! 何をどうしたら王女が暴れだしたんですかァァァ?!」

「いや話せば長くなるんだがなァァ! とりあえず万事屋とチャイナ娘が暴行を加えたァァ!
 んでもって俺が池の中に投げ捨てたらこうなったァァァ!!」

「「何してんだアンタァァァァ!!」」


 ギャァァァァァァ! ゴリラがこっちくるゥゥゥゥ?!


「チャイナ娘ェェェ天パァァァ! テメーら何してくれてんのォォォ?!」
「知るかァァァ! だってそのゴリラが食いモン粗末にすんだもん! 豆パン粗末にすんだもん!」
「ンなもんを食わすなやァァァァ!」


 王女なんだよォォォ! 一応ゴリラの王女なんだよォォォォ!
 ンな得体の知れない豆パン食う育ち方はしてねーんだよォォォッ!


「あ、それとそこのゴリラがその年でウ○コ漏らしてたネ!」
「はァァァァ?! すいません近藤さん! 俺もうアンタと喋りませんんん!」
「待て待て待てェェ! 違うんだ! ソレは王女の仕業なんだァァァァ!」
「オメーの袴から転がり落ちてきたの見たアル!!」


 その年になってそれはきついぞ近藤さんんんん!
 ウ○コはダメェェェ! ってゴリラが再びこっち来るゥゥゥゥ!


「「「「「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」」」」」


 ぶっ飛ばされたァァァ! 何アレめっさ怒ってませんんんん?!
 あ、ここ屋敷内じゃん! また戻されたじゃん! 障子っつーか部屋がブッ壊れてるゥゥゥ!


「オイィィィ! 近藤さんアレ何とかしてェェェ!」
「無理だァァ!」
「瞳孔女ァァ! アレぶった斬れェェェ!」
「アホかァァ!!」

「——アレ? まな板女?」


 八雲がそう言う。…まな板女って……お妙さん?
 あ、ホントにいる。…それに片目に眼帯つけた人もいるけど…。男? 女?


「お妙さん?! 久しぶりだねェ! 元気だったー?」
「栄蓮さん……」
「うっわ…やーなとこで出会った……」
「パープル……」
「アレ? 何コレ、なんかマズイトコ入ってきた?」
「アネゴ! こんな所で何やってるアルか?!」
「お妙さァァん! 会いたかったですゥゥゥゥ!」

「銀さん…神楽ちゃん…近藤さん……。…みんな……」


 え? どうしたんだろ? お妙さんいつもの勢いなくね?
 いつもみたいに近藤さんに殴りかかるかと思ってたの…に……。


「…さようなら」
「…………」


 …え……? さようなら…って何? なんなの?
 それに…、何で…お妙さん泣いてるの? すごく…悲しそうに…。


「…オイ」
「ちょ…お妙さ——ギャァァァァスッ?! 王女きたァァァァ!」


 ってお妙さん片目眼帯さんに連れてかれちゃったぞォォォ?!
 何ィィ?! 一体なんなのォォォ?!


「っ姉上ェェェ!」
「め…眼鏡?! ねェ、お妙さん泣いてたよ?! どうしたの?!」
「じ…実はっ」
「ぎぃやああああああ?! 王女がァァァァ!」


 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛王女が襲いかかってくるゥゥゥゥ?!
 

「お…お妙さァァァァんッ?!」




(妙ちゃん、僕の傍にいてくれ)