二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【柳生編】 ( No.171 )
日時: 2013/11/25 17:04
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: qZXNCSUo)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11710888952.html

 Sora様

駄作ゥ?! ど、どこがですか?!
何だろう…嬉しすぎて胸に来ましたァァ! 何だろォォ栄蓮と八雲がキラキラしてるゥゥゥ((黙
本当に有難う御座いますッ!(´∀`)

敏木斎や東城をなかなか出せなかったのでちょっと書こうかとw
栄蓮はどんな人でもひたすらつっこむしボケますねww


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 参照数3000突破、本っ当に有難う御座いますッ!(´∀`)

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 土方の発言により驚く栄蓮と新八。八雲はただ黙っていて、お妙は俯いている。
 ただ新八も栄蓮も、九兵衛から視線を外すことだけはしなかった。


 68訓 人の過去には色々あるけど相手には押し付けず今を見ろ


「ちょ…え? は? え? ちょ…え? は? え?」
「隊長、気持ちは分かるけど同じ言葉繰り返さないでください」


 ちょ、え? は? え? マジで? マジでかコレ?
 つーか八雲気づいてた感じだし? 何これ? え? お? うォ?


「九兵衛さんが女って…どういうことですか」
「新八さん、簡単ッス。ナニがないんスよ、ナニが」
「分かりやすいけどもっと他の説明してくんない?!」


 眼鏡も茫然だよホンット…! イヤ分かるけどね!


「姉上と結婚するとか言ってて…そんなバカな事が……。
 ア、アンタまさか…ひょっとして…姉上を男と勘違いしているのか?! 確かに姉上は胸が…」

「違うわァァァッ!」


 お妙さんの鋭いツッコミと蹴りにより眼鏡が吹っ飛ばされたァァァ!
 え? じゃあ何? 


「…九ちゃんは身体カラダは女の子。でも…心は男の子なの。
 女の人しか愛せないのよ」

「なんスかその某名探偵てきな」

「黙ってろパープル」

「ふ…ふざけるなッ! 女の身でありながら姉上と結婚?! そんな事が通ると思っているのか?! 
 姉上ェ! なんで今まで言わなかったんですか?! 知ってたんでしょ?!」

「……」

「それともそれを知った上で九兵衛さんと…?!」

「………っ」

「お妙さん…」


 なんか…深ァァァい事情がありそうだなァ…。
 それもさっき言ってた左目とかなんとかが関係あるのかな…?


「…柳生家の当主は代々男がつぐことになっていてな。
 僕の母は僕を生み間もなく他界した。父に新しい妻をもてとの声も上がったが…それを受け入れなかった」

「…………」

「そんなマネをすれば僕は柳生家での居場所を失う。そう考えてくれたんだ。
 …だから父上達は、僕を強く逞しい男として育てようとしたんだ」




『 九兵衛ェェェェ! お前はもォォォォ! メソメソメソメソ!
  それでも男かァ! それでも侍かァァ! 』

『 っだって! 僕、女だもん! 』

『 女じゃねーっつってんだろ! 男だ男ォォ! 』




「…父上達は僕が柳生家を継ぐことができるように強く強くしようと接してくれた。
 女としてなんて見られていなかった。…そんな時に出会ったのが、妙ちゃんだった」




『 やーいやーい! オカマァ! こいついつも泣いてるばかりで女みてーだよな! 』
『 ひょっとして女なんじゃねーのかァ?! 袴脱がしてやろうぜ! 』
『 っやめ… 』


 ——ゴッ
 —— 鈍い音がしたかと思えば、僕をからかっていた者たちは全員逃げていった。


『 …大丈夫? 』


 —— 最初はただの憧れだったのかもしれない。
 —— 同じ女の身でありながら、強く生きる女の子


『 ちっちゃくたっていいじゃない。だったら九ちゃんは誰よりも心の大きな侍になればいいんだよ 』
『 …じゃあ妙ちゃん…僕が心の大きな強い侍になったら、僕の股の玉になってくれる? 』
『 無理。だって九ちゃん男のくせに股の玉無いじゃない 』
『 そ…即答…。と、というかッ! 股の玉は生えてくるってじーちゃんが言ってたもん! 』
『 生えないよ? 』


 —— でも、
 

『 お父様が亡くなられたみたいよ… 』
『 可哀想に…… 』

 
 —— 泣きながらも笑う妙ちゃんを見て、
 

『 …妙ちゃん 』
『 九、ちゃん 』


 —— その笑顔の裏に抱えるものを知った時、


『 このクソガキャァァァ! ホンマ借りたも金もよう返さんくせにクソ生意気なガキやで! 』
『 やめて! 弟には…新ちゃんには手を出さないで! 』
『 やかましい! 高値で売ったらァ! 』


 —— “この人を護りたい” と思った。

 —— その時に左目はやられてしまったんだ。
 —— だけど…後悔なんてしなかった。


『 九ちゃん! 九ちゃんッ! しっかりして、九ちゃんッ! 』

『 …お妙ちゃん。僕は…どうひっくり返ったって男にはなれない。
  …でも。男よりも女よりも…お妙ちゃんよりも強くなって、
  ——きっと、君を護るよ 』

『 九…ちゃっ…! …めんなさいっ…ごめんなさい……っ! 
  私…っ、あなたの左目になる…! 』



 …………。…………。あァ…、そんなことが。
 でも、ねェ…でも、なんだけどもね。イヤ…うん、えっと。


「僕らは男も女も越えた根源的な部分でひかれ合っている。
 …僕はお妙ちゃんとのあの時の約束を守る。お妙ちゃんの隣にあるべきは僕だ」

「実の家族よりも隣にあるべきは自分ってか? 何馬鹿げたこと言ってんだ」

「…馬鹿げてなんていない。…たとえ女同士であれ、これも一つの愛の形よ」

「「…ってなことを」」

「え…?」



「「っ勝手なことを、ゴチャゴチャぬかしてんじゃねェェッ!!!!」」

「?!」


 ——ガキィンッ!
 
 木刀にしては鋭い音が鳴り響いた。栄蓮と新八が九兵衛に飛びかかったのだ。
 カンカンッと木刀が音を立てて、応戦が始まる。


「笑顔の裏に抱えているもの?! それを知りながらなんで今の姉上の顔は見ようとしない?!」
「お妙ちゃんの隣にあるべきは僕だァ?! お妙さんの気持ちも汲み取れてない奴が馬鹿げたこというなァァッ!」

「「「男も女も越えた世界?! んなもん知るかァァボケェェェェェ!!」」


 どこかからもう一つ叫び声が重なった。九兵衛はかなりおされている。
 三人は壁を上がり、空中で激突する。


「惚れた相手を泣かせるような奴は」
「男でも女でもねェ!」
「ましてや愛の形なんかでもないッ!」


「「「チンカスじゃボケェェェッ!!!!!!!」」」


 九兵衛に栄蓮と新八は一撃ずつ食らわせる。
 そのまま落ちていく九兵衛に対し、栄蓮と新八は屋根の上にのった。

 銀時も敏木斎を吹っ飛ばし、同じところに乗ってきた。


「だからモテない奴は嫌いなんだ。ねっ? 銀さん、栄蓮さん?」
「まったくだ新八君」
「アンタらもててんの」
「「そこは触れないお約束ゥゥ!」」


 その時だ。屋敷内から九兵衛の父やその門弟が出てくる。
 多勢のその相手は、まっすぐに三人のいる方向へ向かってくる。

 ニッと栄蓮は笑い、ポンと新八の肩に手を置いた。


「眼鏡。ここらで私は退散するから。…決着つけちゃえ」
「栄蓮さん……」
「大丈夫大丈夫。…お妙さん連れて帰るんでしょ! 頼んだよ、大将!」
「…っはい!!」


 トッ、と屋根を蹴り、向かってくる雑兵へと木刀を振り上げる栄蓮。
 チラッと銀時の方を一瞬見て、こちらを見て微笑んでいるとわかれば、栄蓮も笑った。


「っうおらァァァァッ!! 大将戦が始まるんじゃァァァ!! 邪魔だテメーらァァァっ!!」
「ギャァァァアッ?! なんだこの女ァァァァッ?!」
「栄蓮さん…!」


「邪魔をすんじゃねェェェ!! 侍の決闘を邪魔することはこの悟罹羅勲が許さんんん!」
「近藤さん!!」


「旦那ァ! 片足じゃもって五分でさァ! 早いとこ片付けてくだせェ!(ちなみに土方の上に乗ってます)」
「なんで乗ってんだテメーはァァァ!!」
「……っ」


「だぁぁぁぁっ! まな板女ァァァッ! 帰ったら何か奢れェェェッ! もう疲れたァァァッ!」
「パープルッ…」


「ふぁちょォォォ! アネゴォォォッ! 男どもが頼りないから私が来たアルヨォ!」
「神楽ちゃん…っ」



 うおらァァァァァッ! マジどけコルアァァァァァッ!
 ちなみに次々ふっ飛ばしていってまァァァァすっ!


「銀ちゃァん、今までどこ行ってたアルかァァァ!」
「チャイナァ、俺より目立つなァ! それからオメーんとこの大将ずっとウ○コしてました!」
「もういい加減ウ○コ発言やめない?! 柳生編もうウ○コウ○コ言いまくってるんだけど?!」
「今の隊長のウ○コウ○コ発言によりまた増えたッスよォォォォ!」
「あああああああッ!」
「じゃねーよォォォ! つーかウ○コってオマッ、俺がどんだけ苦しい思いをしてたと思ってんだァァ!」



 ——ぎゅっと両掌を握り締め、お妙は俯いた。
 ——その瞳から涙が零れる。



「…たい…。っ私…!
 みんなのところに…帰りたい……ッ!!」



(我等が大将ォォ! いったれェェェッ!)