二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【柳生編】 ( No.175 )
日時: 2013/11/27 22:29
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: F80.MhYN)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11712639353.html

 楼蘭様

男前豆腐ゥゥww(´∀`)!
可愛いやら男前やら言ってもらえて嬉しいですッ!

私もあのシーンが好きで好きで…。the☆絆てきな←
台詞の『僕もホントは〜…優しい女の子になりたかった』の部分もぐっときました…。
九ちゃんの思いが切なすぎましたよ(´Д`)


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 お妙を柳生家から連れ戻せたのは本当に良かった。
 …だがしかし、だ。本当にまずいのはそれだけではない。


 70訓 女の子にはやっぱり笑顔が一番! 心の底から笑え笑え! 
 

「新郎新婦、入場です!」


 わァァ〜。近藤さんとゴリラ王女が腕組みながら入場だァァ〜。
 何かゴリラ王女頬赤くね? 照れてね? 幸せそうじゃね?


「………………。いやァ、ほんと…アレッスねェ……」
「………………。ホント…アレだねェェ…」
「どれですか」


 察してくれよ眼鏡ェ…。この言葉にならない思いをォォ…!
 ついにいよいよゴリラを姐さんと呼ばにゃならんのだよ…?


「…銀さん、人間一体何をどう転ぶとあんなことになるんですか」
「見合いして脱糞してワントラップいれるとああなるんだよ」
「つーか腐った豆パン食わしたの誰ッスか」
「………………。いやァ、ほんとアレだねェ」
「アンタもかよ! だからどれですか?!」


 はァァァ…。それにしてもとっととこ奴ら万事屋メンバーに動いてほしいんだけど…。
 いや…この披露宴、真選組は派手に動けないのね…。とっつぁんが上と関わってるから。


「栄蓮、八雲ォ。様子はどーでィ」

「「地獄へのカウントダウンがスタートしました」」

「マジか。つーことで旦那ァ、とっととこの披露宴ぶち壊してくだせェ」

「ブチ壊すって沖田くん、最初からこの披露宴壊れてるだろ。ゴリラだらけだもの。
 最初から壊れてるもんを壊すなんてさすがの俺にもできねーよ。ゴリラだらけだもの」

「何でもゴリラだらけって言えば済むと思ってんなよ天パ」

「アレ? 今八雲クンがすごく冷たくなったような?」


 いやまァ確かにゴリラだらけだけども。あちこちゴリラだらけだけども。
 あ、無線が何かなってる。ゴリラだらけだけども。


[こちら近藤! 応答願います、どーぞ! 
 お前ら何やってんだ! 早く披露宴ブチ壊してくれ! どーぞ!]

「もう壊れてます、ゴリラだらけだもの」

「アンタもかよ隊長」

[そう言わずに頼むよ栄蓮! あと万事屋達ィィ! 外野のお前らに頼むしかねーんだ! どーぞ!]

「…ドコ産だ? どーぞ」

[え?]

「このバナナはどこ産だと聞いてるアル、どーぞ」

[バナナはどーでもいいだろォォォォォ!]


 つーかこの披露宴のご馳走全部バナナなんだけど? 黄色一色なんだけど?
 まァゴリラだらけだものね。バナナだらけだもの。


「オイ、ちょっとションベンしてーんだけど便所どこ? どーぞ」

[そのへんのやつに聞けよ! どーぞォ!]

「旦那ァ俺が案内しやす。こちらへどーぞ」

「どーぞの使い方変わってない?!」

[ダメだァァァ! アイツら全然やる気ねーよォォッ!
 栄蓮んん! 八雲ォォ! もうホント頼むよォォ! どーぞォォ]

「「お幸せにどーぞ」」

[オメーらもどーぞの使い方変わってるからァァァッ!
 てゆうか諦めないでェェ! お願いだからァァァどーぞォォッ]


 もう覚悟はできてるよ…もう諦めたよ……。
 諦めたらそこで試合終了? はは…。安西先生…もう頑張れそうにないです……!  


「なんか無駄にゴリラ王女嬉しそうだし…もう邪魔できないよ…」
「そんな気遣いはいらないッスからァ! …ん?」


 なんか…ベッド運ばれてきたけど……?
 え、ちょ、待っ…え? え? …え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛?!


「ま…マジスか…。こ、これは…」
「ま…まさかの…バナナ入刀ォォォォォォ?!」


 ケーキじゃないのォォォ?! 普通ケーキじゃないのォォォ?!
 確かに共同作業だけどもね?! 共同じゃないとできな…くもないけど共同作業だけどもね?!


[栄蓮んんんん八雲ォォォォ!]

「マ…マニアックプレイ好きには高値で売れそうっスね…近藤さん……」

[あああああああああ! 助けてェェェェ!]


 ギャァァァァァァッ! 近藤さんがゴリラ王女に持ち上げられたァァァ!
 ああ…サヨナラ私の人生…。そしてこんにちはゴリラ姐さ


 ——ズシャアァァァァッ!


「…え」
「…薙刀……? ま…まさかッ!」


 一斉に入口の方を見れば…お妙さんんんんんんんん!
 お妙さんだァァァッ! お妙さんが来てくれたァァァァァッ!


「お妙さァんんんん!」
「姉上ェェェェェェ!」
「アネゴォォォォォ!」
「まな板女ァァァァ!」


 お妙さんんんん! いえお妙様ァァァァァァッ!
 八雲まで感動してるよォォ! だってゴリラを姐さんはやっぱりいやだものォォォォ!  

 や…やっぱ諦めたら試合終了だね! 諦めるなァァァ!


「ウホォォォォォォッ!」
「うげェッ、ゴリラ共が怒ってるゥゥゥゥッ?!」
「かまうもんかァァッ! 俺達の局長の嫁は俺達が決める! 護れェェ! 局長と姐さんの愛の道ををを!」
「「ッしゃァァァァァッ!」」


 主にゴリラを退治するのが専門の三番隊じゃァァァァッ!
 つーか真選組じゃァァ! そして行ったれお妙さんんんんん!


「てんめェェェ何してくれてんだァァァ! 私のおっ…」


 おっ…?! 夫ォ?! 男?! 男前勲ォォ?!


「弟にィッ! 何とんでもねーもん見せてくれとるんじゃァァァァ!」
「「弟かよォォォォッ!」」


 まァお妙さんが近藤さんの嫁になるとは思わなかったけどもォォ!
 …いやちょっと期待してた自分もいるんだけどもォォォッ!

 つーか近藤さんゴリラヒットして気ィ失ってるよォォォッ?!


「逃げろォォォッ!」
「退散んんんんん!」


 何このゴリラバージョンバイ○ハザードォォォォッ?!
 後ろからゴリラ王女とその親族がめちゃくちゃ追いかけてくるゥゥ!


「オイ栄蓮んんん! 近藤さん運ぶの手伝えええ!」
「ギャァァァァァ?! 何このミイラ男ォォォォ?!」
「誰がミイラ男じゃァァァァッ!」
「旦那ァァッ俺走れねーんでおぶって下せェェェ!」
「イヤに決まってんだろーがァ! って乗ってんじゃねェェェ!」
「んじゃ栄蓮んんんッ!」
「ぶぎゃッ」


 ——真選組一行と万事屋一行は全力で走る。
 ——その中心ではお妙が、最高の笑顔を見せていた。


「あの…せめてお名前だけでも」
「いいんだ。気持ちだけ渡しに来た。色々迷惑かけたし…。…それに」


 披露宴会場に東城と共に来ていた九兵衛は、開きっぱなしの扉の向こうから走ってくる一行を見る。
 その中心で心からの最高の笑顔を浮かべているお妙を見て、九兵衛も微笑んだ。


「……。それに…見たかったものもようやく見れたしな」


 

(君が笑顔になれる場所は、やっぱりそこにあったか)



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柳生編もなんとか終了です…! これまでで一番長かった…(´∀`)!
ここまで読んで下さり有難う御座いました!