二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【ミツバ編】 ( No.194 )
- 日時: 2013/12/07 20:53
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: hxCWRkln)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11721437553.html
Sora様
ここのシーンすっごく面白いですよねww
私も原作読んだ時もうホント爆笑でしたww
私も通常はぶっつけ本番派なんですがね…。
ママさんがstudystudyと怒りながら言ってくるのです←
一応やってるわァァって言ったらまた怒られましt((
Dr.クロ様
ナギの方更新遅くてすいません! 今日更新します!
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参照≒栄蓮イラストアップ。…なんだろう、久々に栄蓮かいた気が…あ、気のせい?
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八雲が銀時やミツバ、総悟とレストランにいる時。
栄蓮と土方、そして山崎は不審船の調査にやって来ていた。
77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる
「「ブボォォォッ!!」」
ぬぁ…ぬぁぁぁんじゃこりゃァァァァ?!
ザキがせんべえくれたけど何これェェ?! 辛いィィ! 辛いよォォ!
「んがァァァァッ! なんじゃこりゃァァ!」
「ザキィィィィッ! 水ゥゥゥ! 水をちょうだいいいッ!」
「差し入れです。沖田さんの姉上様の“激辛せんべえ”」
「んなこたどーでも…ってえええ?! ミミミミツバァァァ?!」
ミツバが来てたのォォォ?! 何それ全然知らなかったァァ!
「ザキィィ何で教えてくれなかったのォォォ?! つかなんでアフロ?」
「沖田さんの監察してたらバズーカくらってこうなりました」
「監察が何くだらねェ監察してんだ」
ミツバ、かァ…。…会いたかったなァ…。
「栄蓮隊長は知らなかったようなのでともかく…。副長、なんで会われなかったんですか?
局長に聞きましたよ。副長と栄蓮隊長、局長、風霧副隊長は、真選組結成前の武州にいた頃からの友人だと」
「……」
「…ザキ、やめて」
「不審船調査なんてつまらん仕事は俺に任せてミツバ殿に会えばよかったのブェッ!!
もがごろぶぅげふべろがぁぁ! 辛いィィィィ!!」
「やめてっつてんでしょーがァ! つかもがごろって何語ォ?!」
必殺! 激辛せんべえまとめて口に押し込む技ァァァァ!
…え、ダサすぎ?
「…ぶふぇ…。あ、ミツバ殿は栄蓮隊長に会いたいと申されてましたよ」
「え? マジでか? マジでか?」
「…山崎、やめろ」
「ええ。…でも沖田隊長が何かそれを制してましもがごろぶぅげふべろがァァァ!!」
「兄さんんん?!」
「やめろっつてんだろ」
兄さんまでもが必殺☆激辛せんべえまとめて口に…をやったァァァ?!
ごめんねザキィィィィ! つくったの私だけどホントごめんねェェェ!
「…そっか。ミツバが会いたいって言ってくれてたんだ」
「ゲボェ…。は、はい」
「で、総悟がそれを制してたと」
「は、はい」
「……。…そっかァ」
『 栄蓮! なァ栄蓮! 姉上の傍に居てくれよ! …ッ居てあげてくだせェ! 』
『 そ…うご… 』
『 そーちゃん… 』
…あれがあってからだっけか。
総悟が私に死ね死ね言ってくるようになったの…。
「…い。…オイ、栄蓮。オイィィ栄蓮んんん!」
「ふぼらっへェ?!」
「ソレ何語ですか、栄蓮隊長」
「もがごろなんたらの方が何語ですか、ザキ」
つーかホントアフロやめてくんない?
アレなんだけど? 見るたびに笑いそうになるんだけど?
「副長、ミツバ殿と何かありましたか?」
「あ…、あるわけねーだろ! いい加減殺すぞコルァァ!
なんっでアフロなんだよホント殺すよ?!」
「栄蓮隊長は沖田隊長と何かありましたか」
「あー…そうねェ…。そうねェ…そうねェ…そうねェ…そうねェ…そ」
「もういいですキャラ違います。
…あ。ミツバ殿、結婚するらしいですよ」
「あ、そうなの? ……。……はァァァァァァァッ?!」
まァ総悟とだけでもなくてミツバにも…じゃねーよォォォ!
結婚んんん?! ミツバと誰がァァ?!
「だだだ誰が?! 誰がミツバと?!」
「相手は貿易商で大層な長者だと。俗に言う玉の輿ですな」
「…知るかよ。なんだよ“ですな”って。イチイチ腹立つなコイツ」
「兄さん落ち着け。落ち着け。落ち着くんだ。落ち着いて落ち着け。落ち着いて落ち着こう」
「テメーが落ち着けェェェェ!!」
落ち着け言い過ぎで今もんのすごく落ち着けの意味が分かんなくなってまァァァすっ!
と…とりあえず落ち着け私。激辛せんべえ兄さんと共に食べて落ち着け私。
「あ…! 副長、栄蓮隊長アレ!!」
「「ブボェッ」」
—
沖田と銀時、八雲はミツバを送りに屋敷まで来ていた。
ミツバは振り返り、ペコリとお辞儀をする。
「今日は楽しかったです。そーちゃん、色々と有難う。また近いうちに会いましょう」
「今日くらいウチの屯所に泊まればいいのに」
「ごめんなさい。色々向こうの家でやらなければならない事があって。
坂田さんも八雲さんも、今日は色々付き合ってくれて有難う御座いました」
「あー、気にすんな」
「楽しんでいただけたなら何よりッス」
「それじゃ姉上。俺はこれで…」
「あっ…そーちゃん!!」
ミツバが呼び止め、総悟が笑みを浮かべながら振り返る。
ミツバはどこか切なげに、そして懐かしげにつぶやく。
「あの…。栄蓮は朝聞いたんだけど…。…あの人は」
「……」
その言葉に沖田の顔が曇った。目つきは心なしか鋭くなったようだ。
「…野郎とは会わせねーぜ」
「…!」
「今朝方もなんにも言わず仕事に出ていきやがった。薄情な野郎でィ」
そう言って去っていく沖田の背中をミツバは静かに見送る。
完全に沖田の姿が見えなくなると、微かに俯いた。
「…仕事か。相変わらずみたいね」
「オイオイ、勝手に巻き込んどいて勝手に帰っちまいやがった」
「…ごめんなさい。我が儘な子で。私のせいなんです。
身勝手で頑固で負けず嫌いで…そんなんだから昔から一人ぼっちで…友達なんていなかったんです」
「……」
「それから近藤さんに会って、八雲さんに会って、あの人に会って。…栄蓮に、会って。
…皆さんに会っていなかったらどうなっていたか。今でもまだ恐いんです。あの子ちゃんとしてるかって。
…貴方も本当は友達なんかじゃないんでしょう?」
ミツバは銀時を見つめながら言う。一方の銀時はポリポリと頭をかいた。
「アイツがちゃんとしてるかって? してるわけないでしょ、んなもん。
仕事サボるわSに目覚めるわ不祥事起こすわSに目覚めるわ。ロクなモンじゃねーよあのガキ」
「おい、そのへんにしとけ」
「アレ、最近八雲くんがどこか冷たいような?
…友達くらい選ばなきゃいけねーよ。俺みたいのとつき合ってたらロクな事にならねーぜ、おたくの子」
そういう銀時に対してミツバはクスクスと笑った。
ん、と銀時と八雲は彼女を見る。
「…おかしな人。でも、どうりであの子がなつくはずだわ。
…なんとなくあの人に似てるもの」
イヤ、あの人達かしら、と言ってまた笑うミツバ。
“?”と銀時は頭に疑問符を浮かべた。
「…あの、ミツバさん」
「…? どうかしたの?」
「ずっと、聞きたいこと…言いたいことがあったんス」
「あ、今日もずっと言おうとしてたこと? なぁに?」
八雲は拳をつくって強く強く握り締めながら、真っ直ぐにミツバを見た。
「俺のこと…。…俺のこと、恨んでますか」
「…………。どうして?」
「…アンタから隊長を引き離す原因になったのは…」
「——あのー、そこで何してますー?」
「「「!」」」
その場には似合わないだるそうな声に、三人とも反応する。
ミツバがゆっくりとそちらを見て、その瞳が見開かれた。
「ったく兄さんめェ…。人をこきつかうなっちゅーの。
自分で行けよ自分…で…」
「え…れん…」
「……………。ミ…ツ、バ?」
栄蓮の瞳も見開かれた。驚愕に満ちたその表情。
クスリとミツバは微笑む。
「…久しぶりね、栄蓮」
「ミ…ミツバァッ! 久しぶりーっ! あ、結婚するんだって?! どんな人?! いついつ?!」
「ふふふっ…もう。落ち着いて?」
嬉しそうにミツバは笑う。栄蓮もとても嬉しそうだ。
その時だ。栄蓮の後ろに控えていたパトカーから土方と山崎がおりてきた。
「オイ栄蓮、何してんだ。とっととしろ。
テメーらもそこで何やってる? この屋敷の…。…!!」
「!! と…十四郎さ…っ」
「…っ」
「っケホ…ゲホゲホッ、ゲホッ、ゴホッ…」
「?! ミツバ?!」
咳き込んで倒れるミツバ。土方はただただ茫然としていた。
(しっかりしろ! オイ!)