二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【芙蓉編】 ( No.223 )
日時: 2013/12/25 13:05
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: q1TRkyxI)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11735601307.html

 Sora様

分かりますよホントに分かりますww
親に白い目で見られましたからね、私なんて(´∀`) 何してんのお前みたいな((

夕凪ちゃんと八雲が一緒にログアウトしたら大変そうですねw 
気を失ったお二人を栄蓮と松菊様でお片づけするっていう御苦労様パターン((

銀さんと八雲はアレですからね、18禁男ですからね(真顔)
お前らこんな所に子供がいるのにいいのかよてきなコンビですからね。


うーん…。アレが出るシーンまでいけるでしょうか? とにかく頑張ります!(´∀`)


 —


 テレビに映っている映像を呆然と見つめている一行。
 その時だった。ブツンと画面が切り替わり——そこにたまが映った。


 90訓 下ネタがあってこその銀魂だよね?


「た…たまたまさん?!」
「オイィィィィィもう誰でもいいからこの馬鹿殺せェェェェェェ!!」


 そんなつもりあろうとなかろうと何かもう言っちゃいけねェェェェ!
 たまは一回でいいんだよバカ八雲! しかもいきなりそれかボケェェェェェ!


「で、なんでたまたまが映ってんだよ。なァたまたまよォ。教えてくれよたまたまァ」
「「たまたま言うなクソ天パァァァァァァァァ!!」」


 もォォォォハイィィィィ仕切りなおしィィィィィィッ!!


 90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親


「た…たまちゃん?!」
「オイどうしたよたまたm」
「どうしたアルかたまァァァ! なんでたまが映ってるアルかァァァ!」
「坂田さんもう無理っス。女子軍仕切りなおしてます」


 もうなにも言うな。もう下ネタ厳禁。もうダメもう目に毒。
 …でも原作なんてもっとハードだよね? ア【ピー】とかチ【ピー】とか言ってるよね?


「…恐らく…新八の野郎が捕まる前に中枢電脳幹だけを店に投げ込んだんだろ」
「中枢電脳幹…、ですか?」
「おうよ。つまりはまァ頭脳だな。コレが無けりゃァ計画も何も実行できねーよ」
「新八が…」


 うん、ナイス眼鏡。ホントグッジョブだよ眼鏡。


『新八様のおかげで私のデータは護られました。
 そして源外様のおかげで失われていた記憶も回復することができました』

「…種子とやらは」

『博士の娘、芙蓉様のデータは私がもっております』


 ということは…まだ計画がうつされる心配はないのかな?
 人が人を作り出すなんざねェ…?


「…さっきの映像はたまさんが見た林博士殺害の現場ッスよね。
 …でも最後のアレはなんスか? 林博士が機械カラクリに……」


『厳密に言えば林博士は既に死んでいます。実は、実験中に林博士は自分も実験に使っていたんです。
 アレは苛酷な実験で命を落とすことと引き替えに…博士の人格データを組み込んだカラクリ…伍丸弐號です』


「魂を…、機械カラクリにうつしかえた…」


 …………。イヤ、呆然…茫然? イヤあの…何ソレ?
 ヤバくない? 軽くやばくない? いや軽くないけどヤバクない?


「じゃあ…芙蓉プロジェクトはもう成功して…」


『いいえ、初期段階では博士の人格データと同調を見せた伍丸弐號も次第に拒絶反応を起こし始め…人格は崩壊。
 博士はもう…別のモノへと変貌しました』


「…じゃあまさか」


『ええ。死を偽装し、プロジェクトの主導権を副主任に明け渡したと見せ…。
 その実カラクリ達を指揮し、事態を思うように動かしていたのは彼でしょう。

 恐らく種子の存在を知った副主任が全てを独占しようと、博士を消そうとするのも予測していた。
 全て知りつつ私に罪を着せた副主任を泳がせていたのは…』



 ………………………………………………………………………………。




「いつまでためんのォォォォ?!」
『すいません。こういう時はちょっとシリアスにいこうかと』
「隊長の今のツッコミで全て吹き飛んだっスけど」
「私のせい?!」


 三点リーダーうちまくる辛さを知れやボケェェェ! あ、作者。
  

『全て知りつつ私に罪を着せた副主任を泳がせていたのは…。
 生みの親を殺すという問題を起こしたからくり家政婦を、江戸中から一箇所に集めるため。
 それが終われば、副主任や他の研究所の者は…』


 ——…恐らく殺されるのがオチでしょう。

 …なんだそれ。頑張れ私、頑張って理解するんだ私。


「…カラクリ家政婦集めてメイド喫茶でも開こうってのか、その野郎は」


『博士が人間のようなカラクリをつくり始めたのは…幼い頃母を亡くし、病弱だった芙蓉様のためでした。
 病弱でこもりがちだった芙蓉様に寂しい思いをさせまいと話し相手を…始まりはただのおもちゃでした』 


「……」


『それが様変わりしたのは恐らく芙蓉様の先が長くないことを博士が察したからなのでしょう。
 芙蓉様に永遠の命をと…無茶な実験を続け、あのような結果に』




 ————芙蓉…私も機械カラクリになりたいよ……。

 ————そうすればこんな苦しみ…悲しみからも解放されるのに…。


 ————ああ…、私は機械カラクリになりたい……。




「…娘のために笑顔を。娘のために永遠の命を。娘のために再び命を。
 …んで今度は娘のために兵隊引き連れて革命かい」

「大層な親父さんッスね…」

「親父は娘に弱いアル」

「あ、確かにね」

「よくわかってるじゃねーか」


 もうお父さんは娘にデレッデレだよね。
 …まァ思春期の女の子はそんな父を避けまくるんだけども。


『…あれは博士の夢の残骸です。でも私にはわかりません。
 博士の実験を手伝ってきた私が正しかったのかも…博士がなぜあのようなことを言ったのかも。
 そして…博士も芙蓉様もいなくなった今、私が何をなすべきかも』


「…いるだろ、お前の大事な連中なら。…お前の中に」


『…種子のことですか?』


「ちげーよ。目に見えねぇデータだのなんだの…ンな電源切らなきゃ消えちまいそうなもんじゃねェ。
 本当に大事な記憶ってなァ…何回電源切ろうが、ブレーカーがおちようが飛ばねぇよ」


 ——プツン

 …え。なんかホントにブレーカー落ちましたけど。真っ暗ですけど。
 

「って! ブレーカー落ちたからテレビもつかないじゃん! たまちゃんと喋れないじゃん!」
「なんかそのへんの機械カラクリで代わりになるのねーのか? 暗くて見えねェよ」
「とりあえず穴探せ穴」
「あったアル」
「ゥボッッ」


 ぬォ?! なんか天パのすごい声が聞こえたけど?!
 つーかマジで真っ暗だよ?! 月明かりが綺麗だよ?! …ん?


「…街中の、明かりがない…」
「…なんスかねェ、こりゃ」
「……? アレ? なんかテレビがついたヨ!」


 なになに?! なんでテレビだけ…って伍丸弐號が映ってるゥゥゥゥ?!
 その後ろには多くのメイドさんと…眼鏡?! 捕まってる…!


『江戸のエネルギー供給源はおさえた。もうじきこの街は機械カラクリに制圧される。
 ケガをしたくない者はおとなしく機械カラクリの配下におりるべし』


「「「「「……」」」」」


『カラクリが人に支配される時代は終わった。我らが女王の御霊帰還せし時、カラクリは人に…。
 いや、神に等しき存在となる。この御霊戻らぬことあらば…』


 ——“生け贄の血が流るることになろうぞ”…

 …御霊…は、芙蓉の人格データ。私たちの手元にあるモノ。
 生け贄は…。…考えたくもないか。


「…こいつぁ名指しで喧嘩売られたようなもんだな」
「上等っスよ。売られた喧嘩は買ってやらねーと」
「ザキのミントン折る前に…こやつらの鼻折ってやんないとねェ〜」
「ミタマだかキ○タマだか知らないけど、届けにいってやるネ」


「——ミタマでもキ○タマでもありません、たまです」


 おっ、たまちゃん! どうやらさっきのホラーメイドの体に中枢電脳幹を入れたみたい。
 …うん、中身が変わるだけでこんなにも可愛くなるのか?


「嫌だっつってもふんじばって連れてくか…一応聞こう」
「ありましたよ」
「「「「?」」」」

「はるか昔…私が目覚めたその時。油まみれの顔で博士は私にこう言いました。
 ——“娘に笑顔を”と」


 …いい人じゃないの。本当は…きっと。
 ただ娘のことを思って…なんだろうけど。


「どれだけ機能を拡張し姿を変えようとも忘れません。
 …今の博士を見て…芙蓉様は笑ってくれると思いますか?」

「……」


 …行くしかないよ。
 天パとチャイナ娘、八雲に源外さんを見れば、頷いてくれて。


「…いくか。その笑顔って奴を取り戻しに」
「お父さんを…娘さんから卒業させてあげようじゃないの」



(さァて、異色ダッグ出動だ)