二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【OWee編】 ( No.236 )
- 日時: 2013/12/29 23:40
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: hSqi2epP)
世間は寒々とした冬。皆家でこもっているだろう。
…だが江戸ではちょっとした熱い事件が起きていた。
95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない?
「ぐぁっ!!」
栄蓮の叫び声が響いた。その心臓部から大量の血が流れている。
倒れこみながら栄蓮は自分を撃った張本人を睨んだ。
「あ…んた…!」
「……」
「な、んで…?!」
ドクドクと流れていく血。その血を見ながらニヤリと彼は笑う。
「なんでアンタが…?!」
「……」
「ッ総悟!!!!」
「……」
ドンッという銃声がもう一度響いた。
今度は銃弾が栄蓮の腹部を貫き、彼女の瞳が見開かれた。
「そ…う…ご……」
「……わりーね」
「そ……」
——ドォンッ!!
もう一度銃声が響き…今度はその銃弾が栄蓮の頭を貫いた。
ピクッと栄蓮の体がはね、そのままクタリと力が抜けていっている。
「俺ァもう、戻れねェ」
赤い眼光が夜の闇の中に光っ
「何してんだオメーらァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
「「グブオォッ!!」」
いっつぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
普通顔面蹴る?! 女だよ?! 私女だよ?! 兄さんひどくない?!
「何でゲームしてんの?! オメーら今勤務時間じゃね?!」
「ゲームが俺達を呼んでやした」
「嘘つけェェェ! つかなんでリアルに書いてんの?! なんで栄蓮死んでんの?!」
ストーリーてきにはネ! とあるSPのお話なんだよネ!
プレイヤー二名(SP)が護衛しつつ自分も生き残るって話!
ンでそれだけではなく一定の数敵を殺すと特別なアクションが起きるのネ!
「そのアクションの中に“裏切りは僕の名前を知っている”っていうアクションがあるのネ!」
「どんなアクションンンンンンンン?!」
「味方を裏切って自分だけ生き残るってやつでさァ」
「いいのかSP?! そんなのでいいのかSP?!」
めっさ面白いよコレェェ! 私死んだけどォォォォ!
「よし、土方さんもやりやしょうよ。……………ぶっ殺したらァ」
「今小声でなんか聞こえたんだけど」
「そういうゲームだよ兄さん! やってみ! さっ、やってみ!」
「誰がやるか!」
コツは相手のプレーヤーよりもより多くしかも速く敵を殺してアクションを発動させることさ!
じゃないと殺されるよ私みたいに!
「いいからテメーらはとっとと仕事しろ! オラッ、ゲームきるぞ!」
「あっ、ちょっ、やめろィ!! 今いいところなんでさァ!!」
「そーだぞ兄さん! 次は私が総悟をやったるんでィ!」
「なんで総悟口調?! いい加減にしろよオメー…らァァァッ?!」
「「ギャアアアア?!」」
ちょっ、兄さんがゲーム機の上に転んだァァァァァァ!
え…ちょ……え、オイ? オイ兄さん? オイおにーちゃん?
「「ゲーム機ブッ壊れてるーうゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」」
「いって…。…………。おいちょっと待て、何だその殺気は。おい、おいィィィィ?!」
「「ゲーム機ぶっ壊しやがってェェェェェェェェ!!!!!!!」」
「元はといえばオメーらが…んがあああああああああああああ!!!!!!」
フルボッコだゼッと! ちょ…まじでふざけないでよォォォ!
「ダメでィ…ゲーム機完全に崩壊してらァ……」
「うそでしょー…」
「オ゛…オ゛メ゛ーラ゛…ッ」
もうSPできねーじゃねぇかァァァァ…!
幻のアクション、“未来を察することができる”を発動させてみたかったのにィィィ…!
「どうしてくれるよ? どうしてくれるよ兄さん?」
「ぶっころすぞ土方」
「いやもう既に半死にッスから」
「八雲! それに近藤さんも!」
なんか八雲と近藤さんが入ってきたよ? どったの? 何かあった?
「副長ォー。大丈夫ッスかー」
「オイ、それ踏みながらいうことじゃねーぞ」
うん、八雲も兄さん踏みつつ言ってるよねネ! 絶対思ってないよネ!
「今日はみんなに大事な話があってな!」
「大事な話ですか?」
「おう!」
兄さん引きずりつつお座りタイム。…何これ、真面目な話?
つーかゲーム機ィィィ…!
「今度新発売される“OWee(オヴェェ)”って知ってるか?」
「なんで吐いてんの?」
「実はそのゲームをお妙さん達に買ってきて欲しいと言われたんだ!」
「え、お妙さんに?!」
つ…ついに近藤さんがお妙さんに頼りにされた?!
「“キャバ嬢全員分のOWee手に入れてこいや。できなかったら眼球にデコピンな”だとよ!」
「それただの脅しだろーがァァァァッ!!」
眼球にデコピン?! つかデコピンってでこにするからデコピンじゃなかったのね?!
お、お妙さんならマジでやりそうだから更に恐い…!
「なるべく多く手に入れたいんだ! だから頼む! 同行してくれ!」
「俺はいいっスよ」
「なァ栄蓮、もしかしたら俺らの分も手に入るんじゃね?」
「ふぬぉ?!」
そ…そうすればもっと高度なSPを楽しむことが…!
「だから俺達も行こーぜィ」
「そだね! 行きます行きます! 私達も行きまーす!」
「サンキューな! お前達の分も頑張ってとろうぜ! トシ、お前も来てくれるよな!」
「イヤ、俺は…」
ちょっと待て。ちょっと待て兄さん。
誰がゲームに壊したと思ってんだコラ。責任取りやがれコラ。
「なんだよその目は! イヤ言いたいことは分かるけどさ! 分かるけどさ!」
「んじゃあオメーも同行すべきでさァ」
「元はといえばオメーらが…」
「けど潰す必要までありやしたかィ?」
「……」
そ…総悟イズストロォォォォォォングッ…! つぇぇぇ…!
「…分かったよ」
「よっしゃァァ! じゃあトシも一緒にな!」
よっしゃ! SPのため行くぜェェェェェェ!
(ちなみに徹夜で並ぶから)
((マジでか?!))