二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.255 )
日時: 2014/01/08 23:30
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: iVv2KGQ4)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11745957703.html

 Sora様

松菊様出てて嬉しかったです!(´∀`)
沖田とナイスコンビっすww

八雲は一応(一応です)冷静キャラなのでw
引きますねwwハァハァしてきたらww
伊東さんはほんとね…原作読んでて胸が苦しいっす((

栄蓮「ス、ストォォォォップ!!(´Д`:)」

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 参照≒「必死兄妹+八雲&沖田」アップです(´∀`)
 
 —


「オイ、きいたか? 土方さんの話…。無期限の謹慎処分だって」

「局中法度を犯したってんで伊東さんは切腹を主張したらしいが…。
 局長やみんなの説得でそれは免れたらしい」

「事実上の更迭だよな。もう多分戻ってこれねーんじゃないかな?」

「伊東の奴が許すまいよ。あの二人ずっといがみ合ってたからな。
 今回の件も伊東の罠だったって噂が流れてるぜ」

「いよいよ伊東の時代か…。噂じゃ沖田さんも伊東派についたらしいぜ?
 もう誰も伊東には逆らえないよ」



「あ、でも確か……」


 103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ


「「「「「「「「「「栄蓮隊長ォォォォォォ!!」」」」」」」」」」
「ぶふッ!!」


 ちょっ、お茶吹き出しただろーがァァァ! なに?! 何いきなり?!


「原田さんに永倉さん…三番隊の人達まで。…どったの?」
「どったの? じゃねェですよォォォォォ!」
「ご、ごめんなさい」
「だーから…ッ。…はぁ、調子狂うなァもォォォォォォ!」


 …兄さんが謹慎処分をくらって、私が伊東さんにつっかかって。
 八雲や近藤さんにおさえられたんだけど…。…迷惑かけたなぁ。


「元気出してください、栄蓮隊長!」
「俺達三番隊はぜっっったいに隊長と副長の味方ですから!!」
「俺もですよ!」
「自分もです!」
「伊東なんかじゃダメだダメだ! とっとと副長を呼び戻さねーとな!」
「なーんかあの煙草の煙くささがねーと淋しいよなぁ?」
「分かる分かる!」
「「「「「「「ガハハハハハハハハハハハハハッ!」」」」」」」

「…み、んな…」


 …あァ…やっぱり兄さんは凄いなァ…。みんな納得いってないんだ。


「それに栄蓮隊長もですよ」
「…へ?」

「栄蓮隊長と副長のいつもの漫才がねーと!」
「マヨケチャコンビマヨケチャコンビ!」
「いつものツッコミのキレがないですよ、栄蓮隊長!」
「ボケもっす!」
「あのアホさがねーと! なんか真選組も静かに感じます!」

「お、おう」


 つかアホさっつった? 馬鹿にしてる? 馬鹿にしてる?
 …うん、兄さんがそんな扱い受けたからってへこんでる場合じゃないや!
 

「よしッ! なーんか兄さんの様子おかしいし、ひっぱたいてくる!」
「「「「「「「「「「「「いいねェ栄蓮隊長ォォォ!」」」」」」」」」」」」


「——真選組三番隊、土方栄蓮隊長」

「……?」


 …なんか平隊士がきたんだけども? なんだなんだ?


「土方栄蓮隊長、一緒に来てもらえますか?」
「へ? あ、はい」
「伊東先生がお呼びです」
「!」
「伊東ゥゥゥゥ?! ちょっ、栄蓮隊長…」
「あァ〜、だいじょぶだいじょぶ!」
「隊長…」


 うん、なんとかなるよ! きっと! 絶対! …………多分!


「いってきまァァァァす!」
「「「「「「「「「「「「「いってらっさーい!」」」」」」」」」」」」」



「…あれ? そういや、風霧副隊長は?」


 —


「長期による任務…ッスか?」
「えぇ」


 伊東と同門の篠原の言葉に、八雲はすっと目を細めた。
 篠原は決して表情を変えずに八雲を見つめてくる。


「…どうしてこの時期に?」
「伊東先生からの命令です。貴方を筆頭に三名ほどの隊士が同行します」
「……………」


 チッ、と八雲は内心で舌打ちした。


(副長がいなくなった瞬間出張ってきたか…。…どういうつもりだ?
 …どうせなんか裏があんだろーがよ……)


 八雲はじっと篠原を見つめて、彼の一挙一動を観察する。
 篠原もその視線に気がついたようで、不可思議そうな視線を送ってきた。


「…なにか?」
「伊東先生はどうしてこの時期に、しかも三番隊の副隊長である俺を筆頭に任務に?」
「時期などは関係ないでしょう?」
「では何故俺を筆頭なんですか? 普通は隊長格を筆頭とするでしょう」


 その言葉に今まで普通だった篠原の目がほんの一瞬だけ泳いだ。
 それは本当に一瞬で、鋭い洞察力を持っていなければ気がつけないほどである。

 八雲は一瞬泳いだその目を訝しく思いながらも返答を待った。


「…ほかの隊長にも任務が下っており、手が空いている隊長がいないからです。
 攘夷浪士討伐の任務ですから、三番隊副隊長を選ぶのはおかしくないでしょう」

「…………。…そうっスね。変な質問してすいませんでした」

「お気になさらず」

「で…俺と同行する隊士って?」

「あァ、大丈夫ですよ。三番隊の者ですし」

「……?」


 ガタガタッと音を立てて部屋に数名の隊士が入ってきた。
 …しかしその隊士は十数名いる上に三番隊などではない。それも伊東の配下の者である。

 一瞬にして八雲の瞳が冷たくなった。


「…どう言うことっスか。…三番隊隊士でもなければ三名でもないですよ」
「あぁ…そうでした。言い忘れてましたね。もう先にいきましたよ」
「……は?」


 そんな話は聞いたことがない。任務は団体行動で行くものである。
 訝しげな表情の八雲に対して、篠原はそこでようやっと微笑を見せた。


「ですから——もう先に逝ったと言っているんです」
「!!!!」


 彼がそう言ったと同時に、周りの隊士達が一斉に刀を抜いた。
 その瞬間に一斉に襲いかかってくる。


(そういうことか——ッ)


 完全に八雲が察した時には既に遅い。
 一本の刀が、八雲の身体を貫いた。



『 篠原くん。…邪魔者を排除してくれたまえ。
  そうだな…。長期で“あの世まで行く”と言う任務にでもついてもらおうか? 
  邪魔な三番隊隊士数名をも巻き込んで…な。

  なに、怪しまれたら騙しておけ。
  攘夷浪士討伐の任務だとでも言ってな 』 


 —


「……ッ?!」

 
 なななななななななにィィィィィ?! なんか今体を悪寒がこう…ゾォォォッと!!
 寒ッ! マジで寒っ?! なにこれ寒ゥゥゥゥゥッ?!


「おや…来たか」
「…どうも」
「まァ、座りたまえ」


 伊東さんが私に何の用があるんだろうねー。もういやだよねー。
 …つか…いつも一緒にいる篠原さんは?


「この間はすまなかったね、栄蓮くん」
「へ…え?」
「君の思いもはからずにすまなかったと言っている」
「あ、…いえ…」


 思ってねーだろ。絶対アンタ思ってねーだろ。
 目がそう言ってないよ口元笑ってるよ第一有り得ねェェェェ!!


「今日は君に大切な話があってね」
「…なんですか?」
「真選組から出ていってほしいんだ」
「……………は?」


 いや、あの…は? あっさり言われすぎて…は? は? は?


「邪魔なんだ、君は。否…君達は」
「…それに兄さんも入ってるってか」
「おや…目上の者に対する口のききかたがなっていないのでは?」
「黙れ」
「……」
「いつまでも大人しくしてると思うなよ。こちとら馬鹿みたいな悪童なんだよ。
 アンタを潰すためになら、策なんていくらでも考えてやる」

「…バラガキ、か」


 悪知恵専門だけどね。…そこらのかわゆいレディとは経験が違うんですよ、経験が。
 …いい加減にこっちも我慢の限界なんだなあ…。


「君はそう言うと思っていたよ」
「…どうする気?」
「ならば真選組ココにいられなくなる理由をつくればいいだけだ」
「……は?」


「——伊東先生。監察の山崎退を鬼兵隊の河上万斉がしとめました。
 それと…風霧八雲が腹に重傷を負った状態で逃走。現在隊士共が追っております。時間の問題かと」


「そうか」


 ……今、なんていった?


「さて、栄蓮くん。風霧八雲…は厳しいか」
「は? なにが?」
「そうだね。直結に言おうか」


 ああ…。そうだったんだ。




「土方栄蓮くん、君には山崎退斬殺という罪をかぶってもらい、真選組から出て行ってもらうよ」




 ハラワタ煮えくり返りそうなぐらい怒るって、こういうことか。   

   

( ホラ、もう邪魔者はいない )