二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.257 )
日時: 2014/01/11 23:25
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: PxM9hGKP)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11747954086.html

 Sora様

ヤバイです自分で何書いてんのか分かんなくなってきましt((((
他にもストーリーパターンあったはずなんですが…何故これにしてしまったんでしょう←
三番隊全体的にピンチですww

八雲「だーいじょっぶッスよ、俺が斬殺します☆」
栄蓮「いやその前にアンタが殺られてるから」
八雲「マジでか」

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『 離せやコルァァ!! ふざけんなァァメガネ野郎ォォォォォ!! 』



 目障りな女は雄叫びをあげながらも強制的に屯所から連れ出された。



『 風霧八雲が腹に傷を負った状態で川へと飛び込みました。
  未だに隊士数名が追っていますが、あの状態では生存不可能かと 』


 “化け物”と呼ばれ、一つの脅威となりそうな男も消えた。


「伊東先生、そろそろお時間です。近藤は既に外へ出ました」
「ああ、すまないね。分かったよ」


 ——笑いが止まらない。なんて思い通りなんだ。
 やはり僕は他人とは違う。他人とはデキのよさが違いすぎるんだ。
  

 どこぞの副長のように失態も犯さない。
 どこぞの女隊長のようにいともたやすくハメられなどしない。
 どこぞの副隊長のように殺されなどしない。


「ああ…。邪魔者は全て消えた…」


 僕の計画に仇をなしそうな人物は全て排除した。
 さあ、あとは最後の仕上げといこうじゃないか。


「——伊東先生」
「……?」


 篠原くんではない男の声。黒い髪と黒い瞳。どこにでもいそうな奴だ。
 恐らく僕がなかなか来ないから再び呼びに来たのだろう。


「お時間です。近藤が待ち侘びております」
「ああ、すぐ行こう」


 僕に生意気な口をきくな。お前のような奴とはデキの良さが違う。


「さあ、行きましょう」
「そうするとしよう」


 男の口角が妙につり上がったように見えたのは、気のせいだろうか。


 104訓 辛いときには支え合うのが家族キョウマイ



「——天パァァァァァァァ!!」
「妹来たァァァァァァ!!」


 刀のせいでヘタレたオタクと化した土方(通称トッシー)の世話をやいていた万事屋一行。
 そんな一行のもとに栄蓮が青筋を浮かべながらやって来たのだ。


「兄さんいる?! いるよね?! つかいるんだよなァ?!」
「キャラ違くないィィィィ?! そんな口調しなかったよねェェェ?!」
「ぬおぉ、栄蓮氏ィィ! 栄蓮氏でござるゥゥゥ!」
「んぎゃああああああ!!」
「何してるんですか土方さんんんんんん!」


 栄蓮に飛びかかろうとしたトッシーを新八が羽交い絞めにした。
 それでもなお暴れているようではあるが。


「ンなことより兄さん! 何かもう色々と大変なんだよ! 色々と!」
「色々とって何でござるか?! アレでござるか、トモエちゃんがトリップしてきたでござ」
「ぶった斬られたいかァァァァァァァ!!」


 刀に手をかけながら栄蓮はくわっとなる。トッシーはかなり怯えているようだ。


「伊東さんが何かもう企んでんの! 早く戻らないと近藤さんが危ないかもしれない!」
「こ…近藤さんが?!」
「何となくそんな気がすんの! ッそれに八雲も…!」
「八雲がどうかしたアルか?」


 神楽の問いかけに栄蓮は唇をかみしめて俯いた。
 その表情に万事屋一行の表情も自然と引き締まる。


「伊東さん曰く…腹に重傷を負った状態で、伊東さん側の隊士達に追われてるって…」
「え…?! それ本当アルか…?!」
「分かんないよ…分かんないけどどこにもいない…」


 よくよく見れば栄蓮はかなりの汗をかいているようだ。
 恐らく万事屋前にくるまでに八雲を探していたのだろう。


「兄さん…。兄さんが戻らないとダメだよ。皆兄さんを待ってるの」 
「せ、拙者は……」
「いつもの兄さんに戻ってよ!! もうコスプレでもなんでもするから!!」
「マジでござるかァァァァァァァァ!!!!!」
「何でそこだけ元気いっぱい?!」


 ハァハァと息を荒げるトッシーに栄蓮は目を座らせた。


「しかしながら!」
「…え?」
「今の…今の拙者には…フィギュアを買うという使命があるでござボブフェッ!!」


 しょうもないことを言おうとしたトッシーを銀時がぶん殴った。


「ッ……りたいのは……」
「……え? なんでござるか?」
「兄さんの護りたいものは…なに?」
「栄蓮さん…」


 揺れる栄蓮の瞳。必死な思いが伝わってくるようだ。
 どうかいつもの兄と同じことをいってくれ。…そんな思いが。


「拙者の護りたいものでござるか?!」
「うん。…どうして兄さんは、剣を振るうの?」



『 ねェ、どうして兄さんは剣を振るうの? 』



 いつかした質問と同じだ。ほら、あの時と同じように。



「拙者の護りたいものは…やはりトモエちゃんでござるよ!!」
「ッオイ、土方!!」
「剣を振るうとすればトモエちゃんの為でござるかね…。で、頑張った拙者にトモエちゃんが…!」
「土方さん!!」
「なんでござるかもぉ…ぉ……」

「そ…そっかァ……!」

「栄蓮、氏…?」

 
 栄蓮の表情が歪む。

 悲しいのではない。…悔しいのだ。
 この状況の時にそんな事を言っている兄を、悔しく思うのだ。

 いつものようにぶっきらぼうに返事をしてくれるとどこかで期待していたから、尚更である。


「…兄さん」
「?!」


 ——バチィンッ!

 大きく乾いた音が室内に響いた。土方は…トッシーは茫然としている。
 悲しそうな顔で、しかし怒りに染まった表情で栄蓮は兄を睨みつけていた。

 だが次の瞬間、いつも通りに栄蓮はニカッと笑った。


「…はーァ、スッキリした。みんなに言ってきたんだー。
 兄さんの様子がおかしいからちょっとひっぱたいてくる、って」

「ババア…」

「それがちょっとどころじゃないし…。やってらーんねぇぇぇってね。

 天パ、眼鏡、チャイナ娘。…兄さんをお願いしていいかな。
 ——敵(ヤッコ)さんが来たみたい」

「え…?」


 キキイッと音を立てて、栄蓮達の近くにパトカーがとまった。
 その中から真選組の隊士がおりてきた。


「ようやく見つけた! 副長、山崎が! 山崎が…!」
「…ッ?! 栄蓮隊長?!」
「副長、栄蓮隊長が山崎を…!! この場で指示をお願いします!!」
「「「は…?」」」


 万事屋三人とトッシーは妖艶な笑みを浮かべて立つ栄蓮を見た。
 ジャキッと刀に手をかけてゆっくりと抜きながら、栄蓮は四人をかばうように前に立つ。


「ハメられちゃった」
「え…」
「ザキを斬殺した…っていう罪きせられて、屯所から追い出されたの。
 だから兄さんと共に伊東さんを止めに行こうと思ったんだけど、ね。兄さんも決着つけてほしいし」
「そんなことが…ッ」


 茫然と新八が呟く。完全に剣を抜き取り、栄蓮は真っ直ぐに敵とみなした仲間を見据えた。


「どうせアンタらも伊東さん側でしょう。アンタらが伊東さん庇うならそれでいい。
 ——私は、兄さんを護らせてもらう」

「……っ」

「兄さんが近藤さんを護らなくなっても関係ない。
 私は兄さんがどんな状態になっても、…兄さんの味方だよ」


 トッシーの方に首をむけ、栄蓮はそっと微笑んだ。


 次の瞬間、栄蓮は隊士達に剣を振りかざした。
 刃と刃がぶつかり合う音が響き、その場に緊張した空気が走る。


「天パ!! 兄さん連れて逃げて!」
「…正気か」
「正気ですけ——どっ?!」


 グイッと体をひかれ、栄蓮は目を見開いた。

 次の瞬間、銀時が隊士数名をふっ飛ばし、パトカーを確保する。
 そのまま五人で乗り、即座に銀時が運転し始めた。


「いだだだだだッ!! 首ィィ! 首痛いいいい!」
「——勝手な…こと、を…っ、ぬかし、てん、じゃ…ねェッ…」
「!」


 強く抱きしめられると同時に、苦しげな低い声が聞こえた。
 新八や神楽もそちらを見る。

 瞳に光の宿った、しかし妙な汗を流している土方がいた。


「に、…いさ…」
「ひ、とりで…ッ、ぜん、ぶ…かかえ、てん、じゃ…っねえ…!!!!」
「ッ誰のせいだバカ…ッ!!」
「ッわり、ぃ…。でも、これ、だきゃぁ、いっ、とく…ぞ…」


 土方さん、と新八が不安気に呟いた。銀時も黙って運転している。



「オメーが、俺をっ…護るんじゃ、ねぇ…ッ!!」



『 オメーが俺を護るんじゃねぇ 』






「ッおれ、が…おま、えを……っ、まも、るんだ……!!!!」



 兄さん、と震えた掠れ声で栄蓮がその名を呼んだ。  



(…あれ? 栄蓮氏? …なぜ拙者の腕の中に?!)
(かっこいいこと言っといてすぐさま元に戻ったァァァァァァァ!!)

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グダグダすいません\(^p^)/グホッ