二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.263 )
日時: 2014/01/15 20:18
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: TeXDu9yk)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11750668379.html

 Sora様

いいですよねこのシーン…!(´∀`)
何かこう…心にググッときたのを覚えてます(

かっこよいと?! うううう嬉しいでっすッ!
沖田と八雲コンビあんまり書いたことないなァ…と思いまして(´∀`;)

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 参照≒「いつまでたっても」アップ。
 いつまでたってもバラガキはバラガキです(´∀`)

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 一人伊東達の乗っている電車へと戻った沖田。
 相手は多勢で最悪な状況だ。しかし…沖田は笑むことをやめない。


 107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く


「沖田君、君はもっと利口な男だと思っていたが…。…我々全員を一人で片付けるつもりか?
 近藤と手負いの風霧八雲を逃がし、討ち死にすることで悲壮美にでもひたろうというのかね」

「……」

「…だが残念だったな。近藤は僕の計画通り……、…死ぬ」

「……?」


 ふと窓から外を見れば、そこには鬼兵隊の軍勢がいた。
 まっすぐに近藤のいる車両へと向かっているようだ。


「この戦場にいるのは僕達だけではない」
「…鬼兵隊か。…ククッ、ワリーね伊東さん。俺ァ別に八雲を逃がしたわけじゃないんでさァ」
「なに…?」
「アイツには近藤さんを任せてきたんでィ」


 ——その頃八雲は、襲いかかってくる複数の浪士共を斬りつけていた。
 背後で近藤が何かを叫んでいるが、決してその扉は開けられない。

 その思いだけで、十人、二十人、三十人と大量に斬りつけていく。


(く…っは…!)


 じわりと腹の包帯に血が滲んだのが嫌でもわかった。
 どうやらぱっくりと開いてしまったらしい。


「…ま、ンなもん…かまってらんねェ、な」


 それでもかまわずに八雲は刀を振り続けた。


 ——どこか自信ありげな沖田の様子に伊東は眉を寄せる。
 そして一度眼鏡を押し上げると、フンと笑った。


「あの状態ではもって数分だ。そのうちにおわる」
「ワリーね。……誰が八雲だけだっていいやしたか?」
「?!」
「そろそろ…」


 そう沖田が言ったと同時に、窓が黒煙でおおわれる。
 それがはれると同時に…伊東は目を見開いた。


「おー。…きたきた」
「なっ…あれは…ッ! ば、ばかな…あれは……っ」


「————御用改めであるぅぅぅ!!」
「テメーらァァァ!! 神妙にお縄につきやがれェェェェ!!」


 隊服に着替えた万事屋三人組と、栄蓮。そして…、


「ひっ…土方ァァァァァ!」
「なっ…何故奴がこんな所に…っ!」
「土方栄蓮までも…?!」


 風に髪をなびかせて一行も近藤のいる車両へ向かっているようだ。
 煙草を吸いながらまっすぐ前を見つめている土方…だが。

 ——ゴォンッ!


「いってェェェェェェェ! いってェェェェェェ!」
「兄さんんんもっとかっこつけててよォォォォ! 木に顔面衝突って痛そうだけどさァァァァ?!」
「もう無理ィィィィィィ! 無理でござるううう!」
「ふざけんなァ! 人を殴る時だけ復活してスグ元に戻りやがってェェ!」
「オメーはそれただの個人的な憎みだろうがァァァァァ!!」


 ギャーギャーと騒いでいる一行を電車内から見て、沖田は舌打ちをひとつ。
 だがその表情はどこか勇まし気でもある。


「チッ…目障りなのがゾロゾロと。…だが奴等潰すには…軍隊一個あっても足らねーぜ。
 バカみてーなあのクソ兄妹…、まず一筋縄ではいかねェぜ?」


 ニヤリと笑って言う沖田に、忌々しげに伊東は眉間にシワを作った。


「フン…今更来た所で何ができる。近藤もろとも全員消してやる」
「消えるのはてめーらだ」
「!」


 チャキッと沖田は刀を抜き、肩幅に足を開いてかまえた。
 その表情はこれまでに見たことがないほどに真剣だ。


「見知った顔も見えるが…伊東派に付いたからにゃ死ぬ覚悟はできてんだろうなァ。
 …真選組局中法度二十一条、……“敵と内通せし者…これを罰する”…」

「………」


「てめーら全員…、…俺が粛清する」



 低い声音で言った沖田に伊東はさぞ愉快気に笑った。


「ククククク…自分の状況が見えていないのか。
 今この場において主流派は僕。反乱分子は君以外の何者でもない」

「……」

「土方がつくった局中法度など最早何の意味もなさん。君たちの真選組は消えるのだ!!
 奴を粛清しろ。…僕は近藤を追う」


 そう言って鬼兵隊のバイクに電車から飛び移り、移動していく伊東。
 そんな伊東をギラついた赤い瞳で見送り、自分を囲んでいる隊士達を見て沖田はフッと笑った。


「真選組一番隊隊長として…てめーらに最後の教えを授けてやらァ」


 刀を構えている隊士達に向かってそう言い放つ沖田。
 ピクリと彼らが小さく反応したのがわかった。 


「圧倒的に力の差がある敵を前にした時、
 その実力差を覆すには数に頼るのが一番だ」

「……」

「…呼吸を合わせろ」
 
「…」

「心体ともに気を練り…最も充実した瞬間……」

「……っ」


「…一斉に斬りかかれェ!!!!」


 ワアアァァアァァア、と声をあげながら隊士達が向かってくる。
 多勢の隊士にひるむこともなく、沖田は刀をブンッと振った。



「そしてェっ————」


















 ——ガシャァァアアアァアァンッ!

 激しい音を立てて複数の隊士達が窓から外へと飛ばされる。
 同時に、ボタボタッと大量の血が落ちた。



 窓が割れたため風が吹き込んで、沖田の髪をかきあげる。


 その頬についた血をペロリとなめ、彼は冷たく言い放った。


















「——…死んじまいなァ……」






 —









「いだだだだだだだだッ! お尻ィィィィ! お尻がああああああ!」
「絶対これ作者の友人から苦情くるよせっかくのイケメンシーン台無しだよォォォォ!」


 大丈夫だァァァ作者にあのシーンをかっこよく再現する力量はねェェェェェ!
 もう御免なさいだよ色々とォォォ! あああああああお尻がァァァァァ!


「オイコラァァァ! もうちょいマシな運転できねーのかァァァ!!」

「バカヤロォォォ! 
 俺だってケツがもう割れそ…んがああああ割れてるゥゥゥゥゥ?!」

「嘘ォォォォォォ?! いやあああああああああ!!」

「もとから割れてんだろーがバカコンビがァァァァァ!!」
 

 つーか近藤さんは?! 伊東さんは?! 八雲は?! 総悟は?! 皆はァァァァ?!
 どこにいるんだよおおおおおおおお!


「つ、つーか…奴ら攘夷志士かァ?!」
「そ…そうみたい…っ」
「チッ…。だそうだ、土方氏。あとは自分で何とかしろ」
「?!」


 あ、兄さんが車から追い出された…ってわォ、ドアに必死に掴まってるゥ!
 

「ちょっと待ってよォォォォ坂田氏ィィィィ! 
 こんな所に拙者ひとりを置いていくつもりかァァァァ!」 

「おうよ」

「そ、それはさながらナメック星にヤムチャ氏を一人送り込み、
 宇宙の命運を託すがごとき暴挙だよォォォ!」

「大丈夫だ、お前はベジータだ。やればできる」

「栄蓮氏ィィィィ! 助けてェェェェェ!」

「大丈夫だ、アンタはゾロだ。中○さんだ。やればできる」

「それ中の人ォォォォォォォ! つーかどう言う意味ィィィィ?!」


 ああ…。…早く、行かなきゃならないのに。
 八雲も…もしかしたら、来てるのかもしれない、し。


 —


「っらァァァァ!!」


 ザシュッ、とまた一人、八雲は敵を斬りつけた。
 肩で息をし、隊服の腹の部分は既に赤く染まってきているが、それでも踏ん張っていた。


「八雲! 開けろ! お前腹が…」
「だいじょうぶ、ッス。こんくらい…いつかの出血量に比べりゃァ」



「じゃあそのいつかと同じくらい、出血してもらおうかしら?」


「!!」


 ガキィンッ! と音を立て、火花を散らしながら刃がぶつかりあった。
 八雲の瞳が大きく見開かれ、刀を握る手に力がこもる。


「っよォ…。来ると思ってたよ…。……姉貴」


( にっこりと、美しい笑みを彼女は浮かべた )


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死んじまいなァのシーンはアニメイメージです(´∀`)